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先週の日曜はエリーゼで豊田スタジアムまでひとっ走り。
トヨタフレンドリーフェスタに行ってきた。
目的の1つはトヨタi-Roadの試乗会。
近年、自動車メーカー各社が開発している超小型モビリティの1つで、市販されたら原付ジャズの買い換え候補として検討したいジャンルなのである。

会場の豊田スタジアムは、屋台も出ててなかなかの盛況ぶり。
お子様連れの家族が多いから、はしゃぎ回ってるお子様がたの間を縫って歩くのに一苦労。

AKB48チーム8のステージもあって、賑やかだった。


そんな一角に設置された試乗コースは、10m x 30mぐらいにパイロンを立てたもの。
1台ずつ走って、8の字走行やオーバル走行で4周ほど走らせてもらえる。

i-Roadは3輪のパーソナルモビリティで、カーブの時にバイクのように車体が傾くのが特徴だ。
しかしバイクとは異なり、運転手が体重移動して傾けるのではなく、コンピュータ制御により走行速度とハンドルの舵角に応じて自動的に傾ける。
駆動輪は前2輪に組み込まれたインホイールモーターで、操舵は後1輪で行われる。

フォークリフトのように尻を振りながら曲がる感覚はあるけれど、フォークリフトほど舵角が切れないようで、その場でくるくる回ることはできないし、うっかり振った尻をどこかにぶつける怖さはない。
ステアリングを切り始めると勝手に車体が傾いて、サイドウインドウに地面が近づくのが一瞬怖かったけど、慣れてしまえばどうということはない。
蛇行させてみても、傾斜制御はステアリングの動きによく付いてくる。
それよりも、制御がかなり安全に振られているようで、思っていたほど自由がきかない。
ジャズでステップをするぐらいまで車体を傾ける速度で回ろうとすると、スピードリミッターが働くようだ。
速度の落ち方はなめらかだけど、意図していたよりも速度が落ちて、ついアクセルを踏み足したくなる。
でも、アクセルを踏みこんでも速度が上がらないので、キャブレター車が息つきしたかのような感覚に陥る。
カーブの頂点からアクセルを開いて加速しながら車体を起こすという、2輪車ではごく当たり前の動作にも付いてこなくて、ステアリングを戻してからようやく加速が始まるような感じだ。
ステアリングはバイワイヤ制御で、ステアリングホイールと後輪は直結していない。
停車時の据え切りはスカスカなほど軽いが、走り出すとステアリングホイールにしっとりとしたフィードバックトルクがかかる。
後輪の舵角がめいっぱいまで当たると、若干フィードバックが重くなる。
ストッパーにゴツンと当たる感触はなく、重くなったステアリングをどこまでも回せてしまうようだ。
試乗中もつい走りながらぐるぐるとハンドルを回してしまった。

i-Roadの観察記録はフォトギャラリーからどうぞ
フォトギャラリー１
フォトギャラリー２

さて原付ジャズの後釜として、i-Roadはアリかナシか。
土砂降りでも苦にせず走れて、スクーターよりも気軽に乗れるのはいい。
ヘルメットをかぶらず、ひょいと手荷物を車内に放り込んで走り出せる。
でも、気になるのは車両本体価格。
量産化されても100万円近い値段、あるいはそれ以上になるかもなあ。
もしかしたら当面はカーシェアリング向けで、2年以内に一般ユーザーには販売されないかもしれないし。
あとはタイヤ。
タイヤサイズはチェックしなかったけど、スノータイヤがラインナップされてるサイズではなさそう。
冬に乗れないんならバイクに対するアドバンテージは半減だ。

現実的な路線ではこいつ、トヨタ車体のコムスかなあ。

トヨタフレンドリーフェスタでは、同じコースでコムスの試乗会もあったので試してみた。
思いの外きびきび走れて、イイ感じだった。
タイヤもスタッドレスがあるサイズだし。
コムスのネックは、窓の曇り止めがないことかな。

おまけ
Winglet（ウイングレット）のタイムトライアルにもトライしてみた。

なかなか面白い乗り物で、ちょっとスキーにも似ている。
真っ直ぐ進んで停まることと、その場で旋回することはすぐにできるようになったけど、進みながらカーブするのは最後までぎくしゃくしてしまった。
タイムは32秒99で、総合1位の31秒台には届かず。
おしい