STに限らずFocus MK2の弱点である、ボンネットロックのワイヤー切れ。
キーを差し込んで回転させると、ワイヤーでロックラッチキャッチャーに伝えてロック解除を行う仕組みになっています。
何回も開け閉めを繰り返すと、そのうちワイヤーが金属疲労で切れてしまい、回転が伝わらなくなり、ボンネットが開かなくなってしまいます。
ワイヤーだけでなくジョイント部の樹脂も弱く、折れたり削れて回転しなくなるケースもあるようです。
ボンネットが開かなくなったら、ロックラッチに何とかアクセスして救済するしかありませんが、リフトアップでなんとか隙間から作業できた例もあるものの、
少数派でほとんどのディーラーだとグリルを破壊するしか手がありません。
自分は過去に2回ワイヤー切れを経験して、グリルが二度新しくなりました。
2台目の現行車も1回交換されてました。

(写真は昔のブログから引っ張ってきました)
なんとかならないものかといろいろググってみると、欧州ではワイヤー式の対策品としてスライドシャフト式というのが出回っていました。
しかもFord純正品として用意されています。
ワイヤー式の型番は1343577ですが、対策品のスライドシャフト式の型番は1355231です。
ネットで調べたら、ebay UKにあったので早速購入しました。
こちらがスライドシャフト式の対策品。Ford純正品です。
組み立てるとこうなります。
キーシリンダー部分はワイヤー式と同じですが、回転伝達がこのようなスライドシャフト式になっています。
従来のワイヤー式と比較してみました。
長さも問題ありません。
さっそく車に取り付けました。
キーをひねってキャッチャーのロック部が動くのを確認できました。動作はOKです。
ボンネットの開け閉めも問題ありませんでした。
この製品、日本でのブログ記事も見つからないし、YOUTUBEにも日本の動画がないんですよねえ。
とりあえず耐久性は使ってみてレポしていきます。
少なくともワイヤー式よりは安心できるはずですので、気になる方は入手してみてください。
ちなみにボンネット対策、こんな方法もあります。
モンデオMK4用のロックラッチに交換して、リリースレバーワイヤーを助手席に引き込んでしまうものです。
ボディの一部をカットする必要があるのでやるのはそれなりの工具と勇気が要りますね。
Posted at 2021/05/15 09:50:43 | |
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