フォーカスSTのブレーキブースターのバキュームパイプは、バッテリーカバーのブラケットで支える構造になっています。
これがバッテリーカバーに付いてるブラケット。(前車にて撮影)
ところが、2台目に買った個体はこのブラケットが破損していました。
おかげでバキュームパイプがブラブラしてます。
走行に支障はないけど、あまり気持ちのいいものではありません。
ブラケットのパーツは、バッテリーカバー付属のものではなく、
バキュームパイプを丸ごと買わないと付いてきません。
お値段約28000円です。
もったいないので、ブラケットを自作することにしました。
まずはイメージ図を作成。最初に考えたのは案1です。
3Dプリンタのようにアクリル板を数枚重ねて接着し、形を作ろうと思いました。
アクリル板に貼り付けるための図面を書きます。
ノギスでパイプの径を実測します。約1.4cmでした。
PCで図面作成してcm単位の原寸大で印刷します。
パイプをキャッチする穴の径は1.45cmで作成。
厚紙に貼付けてカットし、いったんバキュームパイプと合わせます。
サイズはぴったりです。
紙を切ってアクリル板に貼付けて、カットしていくのですが、ここで問題発生。
アクリル板がうまく切れません。すごく大変。
1枚切るのがやっとなのに数枚つくるとなるとかなりの労力が必要です。
また、細いところは簡単に折れてしまいます。
なので、この製作方法は却下。
続いて、案2を考えました。
材料はこちらのバンパー用補修パテを使います。
まずは丸いキャッチ部分を作成します。
板状にしたパテを丸めて作るのですが、何か良い素材はないか探したら、単三乾電池がぴったりでした。
パテは粘土のように自由に加工できるので、手軽に形が作れます。
こんな感じでセロハンを巻いた乾電池に板状に巻き付けて、キャッチ部分をざっくり作成します。
完全硬化は約15時間です。
固まったら、バッテリーカバー部分にもパテを盛って形を作っていきます。
こんな感じで原型を作りました。
いったんサイズ確認のため、バキュームパイプに合わせてみます。
デカすぎますね。上下をもっと削らないとダメです。
研削にはミニルーターという道具を使います。
これは米ドレメル社製のフィーノというペン型モデルです。
先端の砥石を回転させて研削してサイズと形を整えていきます。
削った後で再びバキュームパイプに合わせてみます。
ちょっと削りすぎたかな、カタカタしますね
ここで車検のためいったんバッテリーカバー外してクルマを預けました。
車預けてる間に再びパテを盛って微調整しました。
ついでに少し太くして強度を増します。見た目は悪くなっちゃったけど。
車が戻ってきてから合わせてみました。
これで大丈夫。かなりしっかり固定されます。
見た目向上のため艶消し黒に塗装します。
最後に塗膜保護のためクリアを吹き付けます。
乾かして、車に戻して完成です!
やっと固定できました。これで安心して走行できます。
Posted at 2021/12/26 19:08:34 | |
トラックバック(0) | 日記