後付けトリップメーターについて

これを書く予定は無かったので、作業中の写真は一切ありません。
難しい事は何もしていないので、わざわざ撮るほどでもないとは思いますが。

ARM PRODUCTSというブランドのトリップメーターを、助手席正面に取り付けました。
ちょっと取り付けに一工夫してあるので、ここにまとめておきます。

ハンドメイド品なので 内部の基盤には遊びがあり、振ると音が鳴ります。
走行時の振動で常時カチャカチャうるさくなるのは目に見えているので、
一度ばらして基盤とガワの間に詰め物をしました。

ダッシュボードの穴から、必要なケーブルを通しています。全部で5本あります。

赤：電源
黒：アース
黄：車速信号
緑・茶：短絡用スイッチ線2本

助手席側ダッシュボードに計器類を付けるのは、車検的にはグレーです。
いつでも脱着できるよう、カプラー式にしました。

オーディオのすぐ上に切り替えスイッチを設けました。
スイッチを上に押し上げると、トリップメーターへの電気供給が ACCから常時電源に切り替わります。

このトリップメーターにはメモリー機能が無く、電気供給が切れると 走行距離のカウントが消えてしまうのです。
不意のエンストなどで距離が飛んでは困るので、このような仕組みにしました。

本体右上の白いボタンを押すと、走行距離をリセットできます。
が、走行中にダッシュボードに手を伸ばしてボタンを押すのは困難なので…

この場所に、6.5mmモノラルジャックを埋め込みました。
緑と茶色の短絡用スイッチ線は、ここに繋がっています。

ここには、アンプ用のフットスイッチ(Marshallのアレとか)を接続します。
足で踏むだけで距離がリセット出来て便利ですが、
同軸ケーブルだと 帯電してしまって動作不良を起こす恐れがあるので、
どちらかのスイッチ線をアースに繋げる必要があるかもしれません。


当初は、工業用のモーメンタリーフットスイッチを直繋ぎする予定だったのですが、
脱着式にした方が何かと都合が良いので、このような形に収まりました。

車速信号は電流で取っているものの、
標準装備のトリップメーターに比べると、走行距離にはやはり誤差が生じます。
なので、表示上の距離と実走距離の誤差を補正する係数を設定出来ます。

うちのスイフトの場合は、補正値は約0.974でした。
この値は、同一車種であってもそれなりに個体差があるかと思います。


注意点として、補正値の計算は
「トリップメーター上の数値÷実走距離」
で求める必要があります。
イメージ的になんとなく「トリップメーターの値にn倍すれば正しい距離になる」という思い込みから、
最初 割り算を逆にしてしまったのですが、
そうではなくて「実走距離のn倍がトリップメーターの数値である」という計算をしているようです。

配線を整理しました。
オーディオの位置にあった3連メーターは、トリップメーター取り付けの邪魔になったので潔く取り去りました。
電圧計はデジタル化しています。水温計もそのうちやります。