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Chip@SnakeOilDevの愛車 [ホンダ ビート]

整備手帳

作業日:2024年12月29日

EACVアダプター[3]

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 6時間以内
1
前回の続きです。

まず、純正品と36450-P0D-004(コピー品)の信号を比較します(電圧は「入力電圧 × PWMデューティ」で計算しています)。

全開時の動作はほぼ同じです。
36450-P0D-004(コピー品)は4Vから開き始めますが、純正品は8Vから開き始めます。
2
コピー品バルブを8V付近から開き始めるようにするために、2つの方法を考えました。

[1] ECUのPWMデューティ比を下げる。
[2] PWMデューティ比はそのままにして、供給電圧を下げる。

方法1の回路では、制御基板から電源を取る必要があるため、方法2を試してみました。
←回路図
3
設計した回路をシミュレーターに入力してみました。

左側の波形はECUから出力された制御信号で、右側の波形は調整後の信号です。周波数は同じですが、出力パルスの電圧を調整することができます。
4
こちらは試作した基板です。コネクターを挟むだけで使用でき、別途電源を取る必要がありません。
5
結果:

・パルス電圧を6Vまで下げることで、純正バルブと近い回転数でアイドリングできました。
・しかし、バルブが安定しません。
・全開時には、純正バルブよりも回転数が高くなります。
6
原因を調べました。

バルブ内部には2種類のバネが使用されています。
・押しバネ(電源が切れている時にバルブを閉じるためのバネ)
・調整バネ(押しバネの逆方向に力をかけ、開閉を微調整するためのバネ)

調査の結果、以下の問題が見つかりました:

・コピー品の押しバネは純正品に比べて約3倍程度弱く、全開時以外では振動によってバルブ軸がブレる。
・調整バネも強度が不足、調整があまり効きません。
・今回の実験で使用した信号(パルスデューティ比または平均電圧)は、660ccエンジンの開閉度に合わせたものでしたが、2Lエンジン用バルブの想定稼働範囲外の可能性がある。

コピー品だからこのような作りなのか、それとも純正品(36450-P0D-004)も同様なのかは不明。ただし、純正品は高額(約2万円)なため購入して確認することが難しい。

7
たまたま見つけたシビック用のバルブです。マウントネジ穴はビートのものと同じように見えるため、アダプターなしで取り付けできるかもしれません(ただし、信号の割り込みはおそらく必要です)。
このバルブは1.5Lエンジン用なので、2Lエンジン用よりも調整がしやすい可能性があります。
進展があれば、また投稿します。

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