くま朗のブログ一覧

いつも静岡出張に行くと、気になるクルマがある。
そのクルマは、静岡駅から職場へてくてく歩いて行く途中の一軒家の前に止まっている。
今年の春頃に完成した家で、そこの家が出来ていく様子を一週間ごとに毎週毎週見ていたから、どんな人が住むのか気になっていた。家の形はネオ和風な感じ、なかなか落ち着いていて、好ましい感じ。
さらに、プジョー406セダンのマイチェン後が停めてあって、なかなかの趣味人を思わせる。その横に、シルバーのカバーを掛けられたコンパクトなクルマが停めてある。
カバーの上からなので、車種がまったく分からない。毎週毎週、そこを通るが、カバーはつねにかかっており、実に興味をそそられる。
さあ、なんだろう？
クルマ好きのプライドにかけても、車種を割り出したい。
そう思い、通る度にちょっとずつチェックを入れる。
ボディは割とコンパクト、ボディラインはやや後ろ上がりのスクエア形状。その真ん中ちょっと後ろ目にこれまたややスクエアなフロントウィンドとキャビンスペースがせり上がっている。タイヤは、スポーツラジアル。ちょっと下から覗いた感じでは旧車な感じはしない。
カバーがいい具合に目隠しになっていて、コンビランプの形状などはまったく分からない。

ボディとコクピットの大きさの比から言うとオープンなのは間違いない。しかし、ここしばらくのクルマでこの形状のオープンが思いつかない・・・
ロードスターは絶対違う。コペンじゃない、アレはもっと小さいしもっと丸っこいはず。カプチーノでもない。ボクスターもない。エリーゼならもっとルーフラインが特徴的なはず。ウエストラインが低いから、セダンベースのカブリオレもあり得ない。
・・・分からない！
形から直感したのは、フィアットX1/9（参考画像はこちら）なんだけど、あれは明らかに旧車だし・・・
ああ、おれの車知識なんてこんなものか！

と、悩むこと数ヶ月。
その間に、降って湧いた春の北海道転勤話。
・・・もし、本決まりになったら、そこの家の人に頼んでクルマを見せてもらおう。このままじゃこの地を去れない！とまで思い詰めて（笑）いた昨日、またそこを通りかかると、なんと！！カバーが取れている！
夕焼け空にまぶしい、深紅のボディ。
予想と違い、テールはゆるやかに曲線を描いているが、面はあくまで余計に増やされていない。
ツーシーターのコクピットはあくまでボディの上にちょこんと乗っており、いかにもスポーティ。
四角い4連テールランプが渋い！
・・・そう、バルケッタでした（参考画像こちら）。
時代は変わっても、スポーツカーの基本フォルムは余り変わっていないんだな。
シルエットは、本当にX1/9にそっくりだった。
予想は外れたけど、なんだかさわやかな気分のした、夕方だった。

スポーツカーっていいな！