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きリぎリすのブログ一覧

2026年04月08日 イイね!

月から見れば

月から見れば

夜空に地球が浮かぶ。
いま人類は,半世紀ぶりに月周回軌道から地球を眺めている。

宇宙船オリオンを送り出したアルテミス計画の最終目標は壮大だ。
月に人類の拠点をつくり,そこから火星を目指すという。
人類はいよいよ太陽系へ乗り出すのだ。

随分と夢のある話じゃないか。

もっとも,その地球の上では,人類は相変わらず争っている。
国家の威信に始まり,領土問題だの歴史認識だのと騒いでいても,上空38万キロから見下ろせば,町内会のゴミ当番をめぐる口論くらいにしか見えない。

しかも,腹を立てると,人間が人間を「人間以下だ」と罵ってしまう。
宇宙から見れば,みんな同じ星で暮らす仲間なのに…
まるで同じ森の中で「お前は虫けら以下だ」と言っている昆虫のようなものなのだろう。

それでも人類は夢を諦めない。
ときにつまずきながらも,ふと空を見上げて月を目指す。
漆黒の闇の中で,青い地球は美しく光を放っている。
その星は今日も,何も語らず静かに回り続けるのだ。



※Photo by Bill Anders, Public domain, via Wikimedia Commons




Posted at 2026/04/13 05:07:50 | コメント(11) | トラックバック(0) | 日記
2026年04月06日 イイね!

盛りのあと

盛りのあと

何を思ったか,A美が急に口を開いた。

「ねぇ,最近どう思う?」

「なにが?」

「人の目よ,人の目」

B子は黙って,A美が何を言い出すのか待った。

「前はね,もっとスゴかったのよ。みんな私たちを見て,きれいだの何だのって騒いで」

「ほんと?」

「写真まで撮ってたわ。わざわざ立ち止まって」

「へー,そうだったんだ」

「それがどう?今じゃ誰も見向きもしない」

B子は少し考え,なぐさめるように言った。

「まぁ,誰にでも満開の時期はあるもんね」

A美は,少し不満そうだった。

「でも正直に言わせてもらうと…」

「え?」

「あなたたちが顔を出すようになってからよ。急に無視されるようになったのは!」

B子は,少し驚いた。

「私たちのせい?」

「だってそうでしょう。前は私たちだけだったんだから」

「………?」

「それがあんたらが来てから,急に地味になったというか,華やかさが消えたというか」

B子は思い切って訊いた。

「つまり私たちが邪魔だと?」

「まぁ…言いにくいけど,所詮あんたらは,餅を包んで和菓子屋に並ぶだけなんだから」

そのときB子は,近づいて来る人影に気づいた。

「あっ,親子連れよ」

◇      ◇      ◇


人けのない公園で,子供の手を引いた男が,桜の木にカメラを向けていた。

「ねえパパ,お花さんと葉っぱさんが,おしゃべりしてるよ」

男は笑った。

見上げると,葉桜になった枝が,静かに揺れていた。


Posted at 2026/04/13 05:05:40 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2026年04月01日 イイね!

大統領は毎日がエイプリルフール

大統領は毎日がエイプリルフール

今日はエイプリルフール。
大統領は毎日がエイプリルフール。

Xの投稿には,「合意した!」とか,「すぐ撤退する!」と毎日コロコロ嘘ばかり。
お前は,オオカミ少年か!

イスラエルの仕立て屋にだまされ,見えない実績をほこる裸の王様に,世界の首脳たちはうなずくばかり。

嘘を重ねるたびに,その鼻はピノキオのごとく伸び続け,ついには巡航ミサイル・トマホーク。
このままでは大陸間弾道ミサイルとなって国際社会を直撃しかねない。

嘘つき一人三役。

村人(世界)から信用されずに,気づいたときには深刻な事態に陥る。
その鼻がICBMになる前に,あるいは全裸で記者会見する前に───

初代大統領ワシントンの逸話を思い出すべきだ。
子どものころ桜の木を切り倒したが,過ちを認め「私がやりました」と正直に言ったという話だ。
それは,腕自慢ではなく,嘘をつかなかったことが伝記になったということを。


Posted at 2026/04/06 05:16:33 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2026年03月27日 イイね!

スパイスとオイル

スパイスとオイル

まだ冷蔵庫がなかった中世ヨーロッパ。
肉をメインディッシュとする欧州人にとって,香辛料は塩に次ぐ保存料として不可欠だった。

ところが,香辛料の産地は東南アジア。
そのためアラビア半島から陸揚げし,地中海を経由して輸送していた。

だが中継地であるアラブ諸国にとって,ただ素通りさせるのは面白くない。
そこで彼らが編み出したのが,いわゆる「関税」である。
それが隣国へ隣国へと何重にも課税されて,欧州へ届くころには…
「肉に砂金を振って食べているようだ」と揶揄されるほど,香辛料は高騰した。

そこで,欧州西端に位置するポルトガル,スペインは打開策を講じる。
関税の掛かる陸路を避け,海路を利用することを見い出したのだ。
大航海時代の幕開けである。

結果,貿易に止(とど)まらず,新たな航路の開拓や植民地の獲得へと動くことになる。
こうして遠征先の征服,欧州列強どうしの植民地の奪い合いへと拡大した。



20世紀初頭,帆船だった船舶は,蒸気機関から内燃機関に移行し,エネルギーの主役も石炭から石油へと変わる。

当初注目された産油国は,中東ペルシャ(イラン)。
1914年,英国のチャーチル(後の首相)は,ペルシャ王から石油の全権を買収した英国企業を,ちゃっかり国営にする。

次に英国は,オスマン帝国支配下のアラブ諸国に武器を与え独立をそそのかし,ユダヤ人とは反乱の代償にパレスチナの地に建国を約束する。
そして,あらかじめ密約していたフランスと労せずして手に入れた石油利権を分け合う。
ちなみに,英国将校の大活躍で独立を支援する「アラビアのロレンス」では,この三枚舌外交について,ほとんど触れられていない。

1951年,イラン・モサッデク首相は,英国にぶん捕られた石油利権を取り戻すべく国有化を推進。
しかし,米国CIAと英国MI6は連携し,軍事クーデターを扇動して,民主政権を転覆させる。
米国は,国民を裏切り国を売ったパーレビ2世を玉座に座らせ,中東における石油利権の足掛かりとした。

1979年,これに怒った国民によってイラン革命が起きる。
暴徒化した民衆は,米国大使館を444日にわたって占拠し,これが後の米国に禍根を残す。

翌年,イラン・イラク戦争が勃発。
イラク・フセイン大統領は,イスラム教シーア派によるイラン革命の飛び火を恐れイランに侵攻する。
それまで米国は,イラクを親ソ連のテロ支援国家に指定して,さんざん罵っていた。
ところが,敵の敵は味方ということで,米国はイラクを支援した。

やがてイラン・イラク戦争は8年に及ぶ消耗戦となり,双方に百万人規模の死傷者を出して終結する。

1990年,財政危機のイラク・フセイン政権は,隣国クウェートの石油まで必要になり,米国の黙認を得て侵攻する。
ところが,米国のパパブッシュは手のひらを返してイラクに弓を引き,湾岸戦争が勃発。
表向きの理由は主権国家への侵略だが,本音は石油を取られてたまるかといったところ。
罠にかかったイラクは敗北し撤退する。

1999年,ロシア政府は,モスクワなどで多くの死者が出た爆破テロ事件はチェチェンによるものと断定し,二度目の軍事進攻を開始。
プーチン政権は,10年後にチェチェンを制圧し,親ロシア政権を樹立させる。
これによって,世界第2位のカスピ海石油のパイプラインを確保。
後に,侵攻を正当化した爆破テロ事件は,自作自演だと暴露され,内部告発した諜報部員はロンドンで毒殺された。

中国は,軍事侵攻という手段を用いず,借金まみれにさせて手足を縛る「資源担保融資」を世界中で展開する。
悲劇的な代表格が,アフリカ最大の産油国アンゴラと南米エクアドル。
アンゴラは内戦復興のための巨額融資。
その返済は,原油で支払う契約を結ばせ,原油価格が下がると,より多くの原油が中国に入る仕組み。
エクアドルはダム建設などのインフラ資金で,同じく担保は原油。
こちらは定額返済で,原油価格が高いときに返済を要求すれば,市場価格より安く中国に入ってくる。
すなわち中国は,原油価格が上がっても下がっても利益を得ることになる。

2003年,ブッシュジュニアは石油欲しさで,大量破壊兵器の存在を理由にイラク戦争を開始。
サダム・フセイン大統領は処刑され,一定期間米国の暫定統治となる。
しかし,最後まで大量破壊兵器は発見されず,その後に誕生した新政権は皮肉にもシーア派でイラン寄りとなった。

イラクという緩衝地帯が崩れたことで,中東地域ではイランの影響力が急速に拡大する。
また,イランの核開発問題が国際政治の大きな焦点となっていく。

2015年,イランと米英仏独中露は,イラン核合意を締結し,核開発の制限と引き換えに経済制裁を緩和することで合意した。
ところが2018年,突然トランプ大統領は一方的に離脱し,合意は空中分解。
それに乗じて中国はイランから石油を買い,イランは売ったカネでロシアから武器を買っている。

2026年,米国はベネズエラに対し,麻薬密輸対策と法執行を理由に,マドゥロ大統領を拉致した。
その真の狙いは,世界最大の埋蔵量をほこるベネズエラの石油と中国との関係阻止が見て取れる。
しかし,国連安保理を無視したこの軍事作戦には,中国やロシアのみならず,米国の友好国からも批判が相次ぐ事態となる。

先月,米軍・イスラエル軍はイランを空爆し,最高指導者ハメネイ師を含む,政府高官および軍幹部ら約40名を殺害。
それまで,昨年6月の米軍による核施設攻撃後も,断続的に協議は続けられていた。
しかし,奇襲による攻撃で,協議は単なる時間稼ぎや情報収集のためだったとの批判が強く上がっている。
もちろんイラン側は協議に応じる姿勢を見せておらず,現在も応酬は止まない。



時代が変わり,求められる資源が変わっても,本質は変わらない。
それらを巡って醜い争いが起き,大国が介入し,力を持たない国から利益を吸い上げる。
人類は,その構図を形を変えて,ただ繰り返してきただけである。

Posted at 2026/04/13 05:03:23 | コメント(13) | トラックバック(1) | 日記
2026年03月20日 イイね!

ドナルド

ドナルド

ドナルドと聞くと,まず思い浮かぶのはネズミーランドのドナルドダック。
怒りっぽくて,がなり声で,よく騒ぎを起こすけれど,なぜか憎めないキャラクターだ。

そのアヒルの名前を,日本の首相が米国の大統領に向かって,「ドナルド」と気軽に呼びかける。

「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」

真顔で言えば同盟国。
だが,サナエ・スマイルだと,平和を乱す相手を小馬鹿にしているようにも見える。

これはヨイショか,それとも高度なブラックジョークか。
いやいや,マジな外交か。

ドナルド───

近所のオバさんが,庭でしつけの悪いペットを呼んでいる感じだ。
ホワイトハウスの芝が,だんだん奈良公園に見えてくる。

Posted at 2026/04/01 16:07:12 | コメント(15) | トラックバック(0) | ニュース

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きりぎりす(旧GRASSHOPPER)と申します。 ここ10年ほどで,やっと実用性0(ゼロ)のセカンドカーを持てるようになりました。 サルはエクスタシー...
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