
ベトナムの国花はハスである。すなわち英語だとロータスだ。
ベトナムでは政府機関をはじめ,ベトナム航空の尾翼などにもロータスの花が描かれている。
ついでに言うと,ベトナム人はロータスの実を好んで食べるし,お茶にもする。
英国車ロータスをドライブする私にとって,ベトナムはとても親近感の湧く特別な国なのだ。
そんなロータスの国へ訪れる機会が巡ってきた。
せっかくなのでこの国の自動車事情を備忘しておこうと思う。
だが,意気込んで書き出してはみたものの…
ダメだ!何も目新しいことがない。
日本以上に日本車ばかりが走っている。
それに道路を埋め尽くすバイクの数はクルマ以上で,これらも全て日本のホンダやヤマハだ。
聞くところによると,ホーチミンの人口は1千万弱。ベトナムそのものの人口は約1億とのこと。
この数字に,日本の自動車メーカーが指を咥えて見ているわけがない。
しかし,ベトナムの自動車関税率は77%と,各国に比べ群を抜いて高い。
このため日本の各メーカーは,人件費が安く,しかも労働力が豊富な現地に,工場を進出させている。
唯一ニッサンだけが直轄工場を持たず,日本車天国のこの国で,ついにその姿を見掛けることはなかった。
車種を見るとSUVやセダンばかりで,ロータスをはじめとするスポーツカーはおろか,2ドアクーペでさえ走っていない。
その割には,ベトナム人の運転は荒い。
赤は急ブレーキ。青は急発進。黄はベタ踏みだ。
走行中にスピードを緩めようものなら,容赦なくクラクションの怒号に見舞われる。
こんな道路状況ゆえ,横断歩道を渡ることさえ命懸けだった。
2020年に初のF1ベトナムGPがコロナ・パンデミックにより中止となったが…
もしも開催されていれば,クラスターの大発生は余所に…
ベトナム人の血はたぎり,歓喜と熱狂の渦に包まれていたに違いない。

えー!あんなに元気だったのに,それが逆にアダとなったのかな?
今から24年前,私は北海道でエア・ドゥ創業者の浜田社長(当時59歳)の講演を聴く機会を得る。
当時は,ベンチャー企業がついに航空業界に参入した驚きと期待で,TVをはじめ様々なメディアから引っ張りダコだった。
講演内容は忘れてしまったが,拍手に送られ降壇したときに…
「これから東京に飛んでJALと打合せなんです」と,とても嬉しそうに先を急がれていた。
しかし,数時間後に氏は不慮の死を遂げる。
その後,死因が都内の愛人宅での腹上死だったことを知り,なるほど!私は氏の嬉しそうな笑顔を思い出した。
老い先短くなったときの自分を想像してみよう。
長く患い苦しんだ挙げ句に息を引き取るぐらいなら,愛する女性の柔肌に包まれ,幸福と絶頂に浸りながら人生を全うする。
老体に鞭打っても男として,もう一花咲かせたまま逝きたい。
案外こう考える猛者(もさ)も少なくないであろう。
リヒャルト・ワーグナー,ネルソン・ロックフェラー,佐藤栄作など…歴史に名を刻んだ偉人たちにも,腹上死した者は意外に多い。
だがその一方で,パートナーは妻以外の愛人であるケースが多く…
相手からすれば,ベッドで突然ぽっくり逝かれようものなら,堪ったものではない。
亡骸を放っておくわけにもいかず,秘め事は明るみに晒され,同情より非難の声が集まるのは必至だ。
残された遺族にしても,世間の風当たりを慮(おもんばか)ると,その心痛は察するに余りある。
愛人,遺族どちらの心情も愁傷と嫌忌の念が入り混じった,最終回のない人間ドラマだ。
それだったら相手が妻ならどうだろう?
しかし,喪主挨拶で「主人は先に一人でイッてしまいました」なんて下手に言われようものなら…
本懐である男気を見せるどころか,草葉の陰からせせら笑いに気を取られ三途の川で足元をすくわれ兼ねない。
やはり妄想は心に留め,現実から目を背けぬ事が肝要かも知れないな…

今日の天候や季節の花々,ランチ等を話題にしない私は…
歳時記に無関心なのかと言えば,存外そうでもない。
毎朝,天気予報のチェックに始まり,道端に咲く花を見れば足を止め,腹が空けばメシとて食う。
先月訪れた秩父路・桃源郷もそうだが,草花や旬の食材を求めて遠出することなど茶飯事だ。
今なら藤の花が見頃を迎え,タケノコ・フキ・タラの芽やホタルイカ漁も最盛期である。
だが,思い出したように向かった先は,遅咲きの山桜。(先々週)
今ごろ桜かよ!と嘆くなかれ。
ここ群馬県片品村にひっそりと佇む老木は樹齢300年。
村外れにそびえる一本桜で,幹回り6メートル,枝幅17メートルと言われてもピンとこないが…
樹下の人影と対比すれば「♪この木なんの木」並みに大樹であることがうかがえる。
まずは御託を並べる前に…
その生命力あふれる神秘の風姿をご覧あれ!
|
夏が終わる、その前に・・・ ( ´・ω) カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/08/31 06:55:10 |
![]() |
|
岡谷のうなぎとニッコウキスゲ (後編) カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/07/12 06:11:10 |
![]() |
|
スイッチラベルの自作 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/05/26 09:25:32 |
![]() |
![]() |
ヴァイパーブルー (ケータハム セブン480) 480R(LHD 5MT)に乗っています。 ★Open top ☆Wheelbase- ... |
![]() |
ファイアーレッド (ロータス エリーゼ) ELISE 220Ⅱ(LHD 6MT)に乗っています。 ★Targa top ★Whe ... |
![]() |
ブルーラリー (アバルト 695 (ハッチバック)) 695 TRIBUTO 131 RALLY(LHD 5MT)に乗っています。 Hat ... |
![]() |
ブルーアルピーヌメタリック (アルピーヌ A110) A110 PREMIERE EDITION(LHD 7DCT)に乗っています。 Co ... |