
温度計とサーモスタット新品が届いたので実験再開。
(写真ほどんどなく,長文ご容赦ください。)
まずは不良?サーモスタットで実験。
エンジンのウォーターアウトレット部に温度計の感熱部をビニールテープで巻きつけて固定。(温度A)
サーモスタットハウジングのラジエターホース側にも温度計の感熱部をビニールテープで巻きつけて固定。(温度B)
バイパス経由とラジエター経由でサーモスタット部に流入する水温を簡易的に計測し,動作を見ることにした。
外気温約5℃。ウォーターアウトレット(温度A)とサーモハウジング(温度B)両方がほぼ5℃であることを確認してエンジン始動。
ファーストアイドルNeは1800rpm近く,温度Aがゆっくりと上昇開始。遅れて温度Bも少しずつ上昇開始。温度Bが上昇するのは,ラジエターから流入する水温が上昇するからではなく,サーモハウジングを伝わってバイパス側の温度の影響を受けているからのようである。(ロアホースは冷たいまま)
温度Aが20℃になるころには,Neは1500rpm程度に。
温度Aが40℃になるころには,Neは1300rpm程度,温度Bは25℃程度,メータの水温計の針も上昇を始める。
水温Aが60℃になるころには,Neは1100rpm程度,温度Bは35℃程度。
ここまでは特に変なところはないように思う。そのまま暖機を続ける。
水温Aが70℃手前を示しNe1000rpmになったころから温度上昇が鈍りだす。
サーモスタットが開き始めたのだろう。
温度Bは40℃を超えていたがラジエター側から冷たいLLC流入により一旦30℃ぐらいまで温度低下した。
しかし,更に暖機を続けるがそこからは温度Aがあまり上昇してこない。
ラジエター側のLLCも一通り循環したのか温度Bは50℃超えたあたりで安定しだした。Neは900rpmあたりからなかなか落ちてこない。
簡易的な計測方法なので外気や熱伝導の遅れなどの影響を受けて真のLLC温度を計測できているわけではない(温度低め,時間遅れ大)が,サーモスタットの開弁が正規の82℃より早く始まっているようだ。
エンジンECUも完暖判定していないようでアイドルアップVSVがONのままである。ラジファンも一向にONしない。
外気温8℃でボンネット開放の影響もあるかもしれないが,この状態は明らかに正常ではないと思われる。
ということで,サーモスタットの開弁特性ずれ(早開き)が原因で水温が正規まで上昇せず,ファーストアイドルアップエアバルブ(オグジュアリ―エアバルブ)が閉じずにハイアイドル,ECUも完暖判定できずに暖機増量を続けて燃費悪化や加速のもっさり感につながったものと推定。
サーモスタットを新品に交換してその違いを確認することとした。
(その3につづく)
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2023/02/19 12:47:26