来年1月(あと1月弱)で任期を終了するブッシュ大統領がビッグ3というかGMとクライスラーの救済を発表した。北部商業主義とは相容れぬ南部出身のこの大統領が支援に踏み切ったのは、一重に、自動車業界破綻の汚名を着せられる事を嫌った為と思われる。しかし有終の美たりえるかどうかはわからない。
記事によれば総額一兆数千億円を来年1月中に融資するらしいが、債務の形ではなく、ワラントとして破綻すれば紙切れ同然となる方法で行われるらしい。他の債権者に対して債権の株式化を求めている以上、止むを得ないのかも知れないが、宛てが外れて破綻した時、後世に汚名を残す可能性も有る選択のような。オバマ次期大統領は支援派だが、今回のようにギリギリまで粘って駄々捏ねるととりあえずお金が出て来ると味をしめた労組がそうそう既得権益を手放すとは思えない、といって政府からダラダラ無限に支援を続ける事は有り得ないだろう。最終的に破産法11条に頼るのであれば、傷が深くならないうちに整理って事も有るだろう。
今回の措置の良い点は破綻による混乱を年末年始の時期から外す事が出来たという点、しかし米国自動車産業の暗部を破壊する事はできなかった、というより寧ろ今後政府が足元見られるようになったという点では最悪の選択だったかもしれない。
ただ次期オバマ大統領に対してイタチの最後屁で有る事は間違いないだろう。
米政府が自動車救済発表、TARPから174億ドル融資
Posted at 2008/12/21 02:24:12 | |
トラックバック(0) |
みんから | 日記