最近は右見ても左見てもキナ臭い景気悪いネタばかり。自動車会社は大方は減収減益で減産減産。一体世界はどうなってしまうんだろうと不安が首をもたげて来ます。
そんな中、ガソリン高も有りましたが、車が売れない現状に開き直ったのか
”エコ替え”
と言う言葉で車の買い替えを勧めるCMまで登場する有様。
古くて燃費の悪い車に乗って居るよりは、新しくて燃費の良い車に乗ると環境に優しいよ、って触れ込みですが、本当でしょうか?
古い車はどう処分するんでしょうか?新しい車は地球を汚さず造り出されているのでしょうか?考えるまでも有りませんよね。単純に移動手段としてエコだけ気にするなら、”徒歩”がベストだと思うし、一歩譲ってバス電車など公共交通機関利用の方が地球に優しいと思います。つまり
”エコ捨て”
の方が地球にもお財布にも優しい環境も有るわけです。
それで
ネタ元
そろそろ現実に気が付いて来てる人も居るようですね。
じゃあ、自動車社会の未来は?ってなりますが、自動車が単なる便利な移動手段としてのみ認識されているならば、個人で使う自動車の未来は無いんじゃないでしょうか。昨今の環境問題、原油高、景気後退、不況などを受け、それでも大量に車を売らねばならない自動車会社各社は、大衆受けする為に、すなわち単なる便利な移動手段として、こぞって安く、燃費良く、広い車を作って来ました。所が、(まだ一部かも知れないけど)世間では簡単で快適で便利な移動手段としての自動車の存在意義に疑問がもたれるようになってきてます。公共交通機関が充実してれば車なんていらないじゃないかと。
いや、そんな事は無い、って思うあなた、実は自動車好きじゃないですか?
少々強引なこじつけかもしれませんが、”移動の必要”という大義名分の元、自動車を運転し、動かす事が好きで楽しんでいませんか?
そう、車というのは簡単快適便利な移動手段という大義名分はあるけど、楽しい物、楽しむ物、すなわち
”嗜好品”
でもあるわけです。
嗜好品と言っても細かく分ければ、
①移動が快適→公共交通機関が苦痛で堪らない物、でなければ成り立たない。単なる贅沢と切られがち。
②操作が簡単→確かに簡単になったけど、公道で運転するって事が簡単になってるわけではない、依然として、子供の無謀な無免許運転の事故が後を絶たない。
③好きな所に行けて便利→頻繁に行くならともかく電車新幹線飛行機タクシー併用ならかなり自由に。
④所有する事の喜び→美術品や記念品として所持する置物ならともかく、乗らないなら邪魔物扱いに。(この点R35や最近のSシリーズの開発コンセプトは間違ってる)
⑤形が大事→ごもっとも。他では味わえません。
⑥上手に動かす事自体の喜び→同じくこの刺激は他では味わえません。練習して練習してドンドン上手くなりたい。上手くなった時の達成感がまたイイ!
と6点ばかりに分ける事ができる気がしますが、景気の変動とかエコとか車の存在意義を否定したくなるような世の中ですら、車を欲しがる動機は⑤⑥しかないような気がします。(これってエコひいき?)
果たして現在の車、どうでしょう?
少なくとも日本の市場において、広い背の高い車が求められているんでしょうか?ならばデミオは何故売れたんでしょうか?
ATが普及し運転が簡単になった割に、ペダルの踏み間違い突撃事故、子供の無免許運転の事故が後を絶たないですが、安全を踏まえた簡単さになってるんでしょうか?2ペダルの操作に特化した練習をしてるのでしょうか?誰でも簡単に乗れる事が、果たして楽しいのでしょうか?
3.5リッターNAエンジンは2リッターターボより本当に燃費が良いのでしょうか?
今期までに減収減益で減産確定の各社は、大衆の求める物を追求しようとするあまり、衆愚政治のような、余分な意見に振り回されてないでしょうか?
世界的に見てポルシェ1社が大幅黒字で怪気炎上げてますが、なぜでしょう?
製品開発コンセプトにブレが全く無いからではないでしょうか?
いろいろと暗雲立ち込める自動車業界、明るい未来が有らん事を願い、多分に私見をまじえつつ、問題提起してみました。
今後、必要悪かもしれませんが、楽しい車が手の届く価格帯で出て来る事を祈ります。
長々とご精読ありがとうございました。
Posted at 2008/11/17 23:43:18 | |
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