日々不景気の足音に脅えつつ、そのうち良くなる事を期待しながら労働に勤しんで居るわけですが、不景気時に起こりがちなデフレは少しずつ顔を見せて来ているようです。
世界的なデフレ傾向がある─オーストリア中銀総裁=現地紙
インフレと対にしてデフレという言葉が有りますが、その意味は簡単に言えば
インフレ:物の値段がどんどん上がる、通貨の流通量が増える
デフレ:物の値段がどんどん下がる、通貨の流通量が減る
と言う事であります。
デフレで物の値段が下がって喜ぶ単純な人も居ますが、商売やってる人ならぴーンと来るはず、インフレ、デフレどちらが商売しやすいのか。またちょっとスパンをおけば一般的に給与生活者の給料は下がると容易に予測できます。
例えばインフレ時。物を仕入れて暫く持っておけば、必ず値段が上がり高く売れます。容易に利益が得られる。よって従業員の給料も上がり、世の中には益々通貨が多く流通し、更に物の値段が上がり・・の繰り返し。
一方デフレ時。物を仕入れ、長く所持してるとどんどん値段が下がります。仕入れから売るまでの間が長ければそれだけ損が膨らんで行くわけです。よって企業は利益を得る為に素早く商品を動かさねばなりませんが、大変な努力が必要です。例えば通常利益として見込む金額を極小にして他より安くお買い得に見せたりとか。付加価値としてなんかオマケ付けたりとか。それでも収益は悪化し、企業努力の対象は人件費、すなわち従業員給料の減額に向かいます。すると購買意欲が減少しますます物が売れない。で、損を覚悟で更に値引き。これの繰り返しで、通過流通量は減少し続けます。
つまり物の値段が下がる=給料が下がると理解して良いかと思いますが、労働組合とか労働基準法などで一定の給与と身分は守られるようになっています。
その枠組みから外れていた派遣社員や契約社員が大量解雇されたのは記憶に新しいですね。
“春闘惨敗”住宅ローンのボーナス払いが危ない
このニュースは端的に月給は守られたものの、ボーナス減額と言う形で正社員の人達の給与が減額された事を意味します。つまりデフレの傾向確定と言えますね。困った事にそういう時でも借金が減って行くわけではないです。(これ重要)
安直に物の値段が下がったと喜んでいる場合ではないのですよ。
そこで政府としては冷え込んでいる消費意欲を少しでも掻き立てる為に、貴重な税金を投入して強制的にお金(通貨)を流通させようとしているわけです。(不景気対策)なんとか穏やかなインフレ状態にしたい、と言うわけですね。
高速1000円も苦肉の策です。(かねてから懸案のETC普及に一役買ってるので一石二鳥ではありますが)人間不思議なもので、行列が出来てるお店には並んでみたくなりますが、全員が一気にお金使って楽しんでなくても、一部の人が楽しんでいる様子を見て羨ましいと思う人が出れば、それだけでも景気の雰囲気は変わって来るものです。
現在草の根の活動としては、物の値段が下がって嬉しいと喜ぶよりは、過去の生活レベルから落とさず消費活動する(と言っても苦しいけど)事が一番効き目有るわけですね。そのためにはやはりある程度計画的に出費をしなければならないわけで、これまでどんぶり勘定で生活してた人は一度、収支を見直す必要が有るかと思います。なるべく将来にむけて役に立つ支出に重点置くとか。
私は昨年エンジンがお旅立ちになって以来、気が付くと格下ながら新車が1台買えそうなくらいお金使ってますが、今年も店が潰れない程度に、愛車の為に使う事になるでしょう。急務はタイヤ、車検、足回り、ですかね。税金払えるかな~。汗
うまくお金を使って景気を下支えしたいですね。
Posted at 2009/03/30 03:44:47 | |
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