
ラーメン屋飲食スペース
三菱ふそう エアロスターM U-MP218M
年式不明(1992〜94年頃?)
元 野辺地西高校スクールバス55号(自家用登録)
かつて群馬県に存在した、バス廃車体を利用したラーメン屋の飲食スペースです。
建物に隣接しており、車体左側面の半分が覆われていました。
幕部分にある通り、元々は青森県にある野辺地西高校でスクールバスとして使われていたようです。
反対側から見ると建物と同化しており、なかなかの光景ですね。
サイドミラーはそのまま残されていたので建物から飛び出ていました。
左ヘッドライト上にはふそうのエンブレムが残されていました。
この頃はまだエアロスターにボディが2種類あった時代ですが、こちらは三菱重工名古屋自動車製作所(三菱名自)製のエアロスターMを架装した車になります。
ボディは茶色に塗装されていますが、現在現役の元所有者のカラーリングや残る文字類から見るに元々はエアロスターの純正カラーであったようです。
もしかすると今も同学校で続く緑/白のカラーリングの原点はこの車だったり…?
側面には2段窓が並びます。
ここまで茶色に塗られているにも関わらず、綺麗にスクールバスのマークが残されているのが不思議ですね。
ルーフには小さなベンチレーターが並ぶのみでエアコン機器はなく、ホイールベース間にもルーバーが見当たらないことから非冷房車のようです。
この頃の東北は夏場でも涼しかったからか、冷房は不要と判断されたのでしょう。
後部には光星学院と文字が残されています。
わざわざマスキングしたようも見えますが、おそらく学校除籍時にテープで学校名を隠してきて、茶色に塗った後に剥がれてしまったのでしょう。
テールはバス協テールとなっておりレトロな雰囲気が漂います。
ドアはトップドアで、スクールバスらしい仕様です。
後部幕は備わりません。
車内の様子です。
しっかり飲食スペースとして改装されていますが、シート上の荷物スペースはそのままとなっています。
撮影時は使われていない様子でした。
さすがに飲食スペースとしては空調を設置しないわけにもいかず、エアコンの姿が見えますが非冷房車がまさか飲食スペースとなった上にエアコンを後付けされるなんて思いもしなかったことでしょう笑
せっかく近づける個体だったので銘板も確認しておきました。
U-MP218Mと型式が確認できるほか、シャシ番もかなり若い(?)ことがうかがえます。
もしかすると元々はサンプルカーやカタログ撮影車だった可能性があったりするんでしょうか…?
カタログカラーだったこともそういうことであれば辻褄が合いますよね。
大通り沿いということもあり、目立つためお店の注目度にもかなり貢献したことでしょうが残念ながらお店が閉店、2024年6月頃に現地解体となり現存しません。
Posted at 2025/03/15 10:39:50 | |
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