ドアチェックカバーの取り付け その2 - 確実な取り付け作業編
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
2009年07月09日にアップしたドアチェックカバー(
http://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/288341/837353/note.aspx )の続きです。
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かなりの方が取り付けられているドアチェックカバーですが、皆さん取り付けにはいろいろと悩んで取り付けられているようです。
ぐらついて、なかなかうまく固定できないドアチェックカバーをどうにかしたい…。
取り付けに困っている方を何とか助けたいという思いがあり今回頭をフル回転させて(本当にフルかは別として…。)頑張ってみました。(もちろん自分の取り付けも確実に行いたいからですが…。)
まずは原因を知ることから。
原因は他車種用で、固定ができない。固定ができない理由は内部に空洞があり、両面テープで留める場合、接触面が少ないためきちんと留めることができない様子。
であれば、空洞を埋め、両面テープが当たる面積を増やせばいいのでは。
というのが、事の始まりでした。単純ですね。僕の頭の中も頭は悪いので単純です。
その後、いろいろ作戦を練り考えたのが、
『その空洞に何か詰め物をすればいいはず』
と言うこれまた単純な結論に行き着き、思いついたのがパーツレビューで紹介したエポキシパテです。
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話が脱線するのですが、僕は小さい頃プラモデルが大好きで、プロのモデラーが作ったいろいろな作品を本などで見たりしていたのですが、その中でモデラーの方が市販されていないような部分を、田宮模型(現タミヤ)のエポキシ造形パテで作っていることを知りました。
エポキシ系のパテはエポキシ樹脂のプレポリマーと硬化剤をそれぞれ含む2剤を練り合わせて混合することにより、粘土状になり時間がたつことによってかなりの硬度まで硬化します。
固まった後にも削ったり色を塗ったりすることができます
ただ、エポキシ系のパテは内容量が少なくてとても金額が高いんです。
その量の少なさに困って「カバーを取り付けるだけにエポキシパテを買うのは金額が割に合わない…。」と、悩みつつみんカラを徘徊していたところ、どなたか忘れましたが他車種でこのエポキシパテを利用しらっしゃる方を発見!
ホームセンターで実物を見たところ、内容量も十分あってこの場所に使えそうということで購入に至り、使用することにしました。
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今回はそのエポキシパテの存在のことを思い出したのです。
粘土状態の時に型を取ることができる点と、その後必要な堅さが得られ、加工ができるという点に着目しました。
まずは写真のようにパーツのどのあたりがどのくらい空洞なのかを紙粘土で調べることにしました。
紙粘土を使用したのは、乾いても水で洗えば落ちるので車を汚すこともないのかな~という発想です。
紙粘土を詰めてドアチェックに押しつけ、ある程度乾いたら外しました。
イメージがつかめたら、次は本番です。
2
ということで、本作業に入ります。皆さんがもしまねをして作業をされる場合は、ここからの作業でいいと思います。
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私の場合は、ここまで来るのにも時間がかなりかかりました。
何を使って詰め物をしていいのか、バックドアロックカバーの時もそうですが、空間を埋めるのに別のパテも考えましたし、シーラーで埋めることも考えたりもしました。
別のパテでやってみて車を汚しましたし、型がうまく取れなくて、削ってみたりとかもしました。いやはや大変でした。
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まず最初に、ドアチェックカバーの外側部分をマスキングします。
その後、エポキシパテを練って硬化開始。
それを適度な量にして写真のように盛ります。
ちなみにこの写真の量のまま継続して作業をすると多すぎで横からはみ出たりします。
真ん中あたりのM10のボルトが来るところあたりを少しくりぬいてください。
盛る量は多すぎるとドアチェック側からあふれますのでそのあたりも考慮した量にしてください。
このまま押しつけると、盛った量が多くて失敗したときや、なんか都合が悪くて外したりすると車両を汚すことになります。
パテも乾くとなかなか取れません。
そこで…。
3
写真のようにラップフィルム(サラ○ラップ)などを2重に折って厚めにし、厚くなったラップフィルムで車体にパテが付かないようにカバーします。
(写真1の紙粘土の時はラップフィルムは思いつきませんでした。他車種で、どなたの整備手帳か思い出せませんが、ラップがどうのこうの書いてあった整備手帳を見かけて思いついた次第です。)
4
ラップフィルムでカバーしたその状態で、車体に押しつけます。
はみ出たパテはできるだけ取り除くと乾いた後が楽です。
また、量が多すぎた場合はこの段階でできるだけ調整してください。
あと、取り付けたときの位置調整も確実に行ってください。ずれたままやちゃんとはまっていない状態で固まってしまうと後が大変なことになります。(上からでなく、しゃがんで横から見るのをおすすめします。)
上下を強くつまんでドアチェックからパテをはみ出させ、取り除くのもいいかもしれません。
この状態で1時間ほど待ちます。
ちなみに、フロントドアとバックドアのチェックは微妙に違うように見えましたので、私は判別できるようにマスキングテープの上に場所の文字を書きました。(写真はリアドア右)
5
1時間待つとそれなりの堅さになります。
加工も一応できますが、私の場合は1日ほど待ちました。
写真は1時間ほど経過した後取り外し、ラップを外したところです。
どうやら重ねたラップの一部がパテに張り付いて、はがれてしまうところが輝くみたいですが、特にそのままでも作業に問題は問ありませんでした。
これで型が取れた状態になります。
このまま再度ドアチェックに取り付けてもぐらつくことはありませんし、意外に外れないかもしれません。(一応かちっとはまります。)
ただ私の場合は、この後カバーと車体の間の隙間のない確実な取付をしたかったため調整のために切削しました。
ちなみに右は若干の手直しとして切削する場所を油性ペンで記した物です。
一番下の線が、ドアチェックの金具がくるところです。金具の分だけ凹んでます。
真ん中の線(下から2番め)はM10のボルトの皿の部分が来るところです。
そして真ん中のへこみがもちろんM10のボルトの頭。
一番上は、ドアチェックが来る部分に遊びを作るために削る印です。
6
削ったあとは、ドアチェック側のピンが来るところの隙間に先日バックドアロックカバー取り付けの時に使ったボードのあまりを切った物で埋めます。
厚さ3mmでちょうどいい感じです。
ただ、ピンの頭の分だけ上に出っ張りますので、写真のように2mmほど削り薄くしました。(黄で囲んだ部分)
薄くした方をドアチェックカバーの切れ込み部分の方に向けて両面テープで固定します。(赤で囲んだ部分)
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最後にM10のボルトの頭部分にこれまた先日バックドアロックカバー取り付け時に利用したエーモン工業のベータテープを適量貼ります。
あと、先ほど貼ったボードの切れっ端の部分にも両面テープを貼ります。(こちらもベータテープがおすすめです。)
8
あとは台紙をはがし、変なところにくっつかないように慎重に押し込めば完成!!
パテでかたどった土台部分の効果でカタカタと動くこともありませんし、適度な両面テープの効果で外れる心配もありません。
整備が必要になったときも少量の両面テープなので、汚くはなると思いますが、はがすことは可能です。
ちなみに試行錯誤時に一度はがしてみましたが、ドアチェックカバーからパテの部分が張り付いたままの状態でカバーだけが取れました。このパテはPP/PEには張り付きません。
(張り付かないのが案外重要で、この作業の場合とても便利でした。パテ部分だけ取り外すことができるので、取り外した状態で削ったりすることができるからです。)
それではするっとカバーから外れるのでは、と思われた方は両面テープの厚さ分固まったパテを削って両面テープ止めをしてもいいと思いますし、実際樹脂カバーの弾力性ですぽっと外れるほどすかすかでもありません。
作業は比較的簡単だと思いますが、くれぐれもまねをして作業をされる場合は、自己責任でお願いします。
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