• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

むらっち2のブログ一覧

2013年04月29日 イイね!

むらっち劇場31 ≪タイガーシャーク後篇≫ “改訂版”




「俺はお前のそういう気遣いの無さがアタマに来るんだぁーーー!(怒)」





今にも咬みつきそうな勢いの俺。 しかしソレを制したのは J だった



「むらっちさん待って下さい。そうじゃないんです。僕はそういう K さんが好きでここにいるんです。誰とも分け隔てなく気軽に付き合ってくれるのは彼の良いところですよ! ここでは煩わしいしがらみを忘れらるのです」




「むむむ・・・(ー“ー;)」




そうか。 J さんはとある大会社のお偉いさんだ。しがらみを忘れたい。そういうこともあるのだろう
ニヤニヤと薄ら笑いの K 。 チキショー!とんだピエロだ




「まっ、そういうこったw」




「クソォ~~・・・(ー“ー;)」



振り上げた拳の行き場が無い。とりあえず自分の頭でも叩いておくか
ここは J さんの優しさに免じて・・・  しかし後で K のケツを蹴り上げてやる!
そうだ!そうしよう!それがいい!!

俺は半ば強制的に納得した





「むらっちさん。そのタイガーシャークのこと教えて頂けませんか?」








俺は黙って頷いた








【むらっち回想・鼬鮫編より】

鼬鮫①  鼬鮫②  鼬鮫③


現タイガーシャークの名前は T 。彼女には年の離れた兄がいた
本名は伏せておくがその兄は イタチ と呼ばれ、当時負け知らずの無敵の走り屋だった
2人は仲の良い兄妹だった。日曜には河川敷のオフロードコースにバイクを持ちこみ
(カワサキの2ストだった気がするが・・・記憶が曖昧だ・・・)

よく2人で練習していた。 まだ小学校の低学年だった T は大好きな兄の手解きを受け
メキメキ上達していったのをよく覚えている
イタチ兄妹は母子家庭だったから T にとって兄は父親のような存在だったのだろう


そうそう!あのバイク!?あれは当時 イタチ が乗っていたバイクのレプリカ・・・
いや、サバイバーかな・・・ カワサキ・ゼファー400ベースのカスタム車なんだ
輸出用の550㏄エンジンに載せ換えボアアップして630㏄に
軽い車体に630㏄のパワーは凄かった! 事実、イタチ の連勝記録はあのバイクありきだったから

でもその後、イタチ は何でもない普通の道で道路に飛び出してきた酔っぱらいを避け転倒し
ガードレールで首の骨を折り死んでしまった・・・ そして家族は イタチ のバイクを処分する・・・


あれから約20年・・・



あの頃のイタチと同じようなゼファーに乗った T が K のところへ現われたんだ! 
T は K にカスタムを依頼した。ゼファー400改・630の・・・
で、K が解体屋で見つけて来たエンジンは奇しくも、兄イタチのエンジンだった・・・

正直驚いた。処分されたと思っていたタイガーシャークが生き残っていたのだから!
でもエンジン以外は使えなかったけどねw フレームは曲がっていたし他のパーツはボロボロで
偶然? いやこんな出来過ぎた事象はもはや必然だろう!なんて・・・



そして俺達はまるで導かれたかの如く、そのエンジンを T のゼファーに載せたんだ
ゼファー400改・新生タイガーシャークとして!



ただ、新生タイガーシャークの普通ではない部分を話すと、今回のエンジンは
ザッパー用の社外スリーブに打ち換え、 ワイセコに頼んだ特注ピストンで700㏄にした
ヘッドは2バルブのままツインプラグ化し11000rpmで120馬力を絞り出す!
そしてその軽さとパワーは加速でリッターバイクをも凌駕する!!





時に2バルブヘッドは4バルブ以上の特性と性能を発揮する。 かなり高い圧縮にもかかわらず
多少の粗悪ガソリンを入れても異常燃焼などのノッキングを起さないようにできるんだ!

もちろん耐久性だって犠牲にはしていない。メンテさえしっかりすれば普通に何万㎞だって走れる
サーキットからコンビニまでw そんな汎用性も持たせてある!
足回りは前後共に同車種750用のオーリンズサス・ブラックバージョンで
フレームの補強もバランス良く入れ、しなやかかつ強靭なモノにしている



で、T は走り出した。兄イタチと同じようなライディングで・・・ いや、あの頃の イタチ 以上の速さで・・・








【むらっち回想終わり】









「でも J さん。もうすぐでタイガーシャークには逢えなくなるかもです」




「えっ!それはどうして!?」




そこで俺は少し溜めをつくってから J に負けないくらいシブイ声で言ってやったw






「彼女もストリートはそろそろ卒業。 次はサーキットでの走りを考えているからです」

あれ?シブく決めたわりにフツーのこと言っちまってるよオレ(^_^;)





そして J は寂しそうにつぶやいた


「そうなんだ・・・もう逢えないのか・・・」

J は本当に寂しそうにうつむいてしまった





あれあれあれ? なんだろう!? 凄く悪い事をしている気分になる・・・ 沈黙の3人。 
J の思わぬ落胆ぶりにさすがの K も少々困惑していた






その時

ブヴァンッ!ッゴッゴッゴッゴ!

表にV8エンジンの音が聞こえてきた





む・K(モノローグ)
「あっ!」


顔を見合わせる俺と K 。 そして店内に元気な声が響く



「こんにちは~Kさん。 Verity  のオイル届いたよ~。サイン下さい ♡ 」




ダダッ! 入口に向かって同時に走り出す俺と K






入口付近にいた T の肩を抱き急いで店内に促す、が、要らぬ世話だったようだ




「あらぁ!♪」



J を見た T の声に歓喜が混じっていたように聞こえる





椅子に座ったまま T を見上げる J







「 ふふふ。 J さん!この娘だよw タイガーシャークだよw」







一瞬驚きの表情。 そして J はまるで子供のように顔をほころばせる






そう、この時俺はイメージした。 近い将来の様子を

それは J の隣で幸せそうにしている T の姿だ♪





ふふふ( ̄∀ ̄)これも必然だねw J さん独身だしw






そして俺の近い将来、いや何分か後だ! きっと俺は K のケツを蹴り上げて大笑いしているだろう!

んで、K は怒らない! げはっw げはっw げはははははははwwwww!



な~~んてね!(^-°)b




預言者むらっち2より








おしまい
















あとがきのようなものw



さて如何だったでしょうか「むらっち劇場」。相も変わらず ≪やっちまった状態≫ でございますw
ましてや今回は利用契約違反(猥褻)だとかで一度削除されてしまいますた(^_^;)スンマソン



実は今回、ほぼ思いつきの殴り書きで、フイクションの嵐なんです m(。 。;)m
(モデルになった人物や事件はあったりしますがねwww)

公道では交通ルールを守って安全運転に心掛けましょう!!

ただ、この物語の作成にあたって、以前書いて気になっていたものを
このような形で決着をつけさせて頂いたんですよ! お陰でスッキリしました~w



あと残念な? お知らせも・・・


実は今回を持ちまして「むらっち劇場」は一時お休みさせて頂きます
理由はよくある 「作者、仮病のため」 なんてw

ではなく、ちょいと違う方面での・・・ 書き物なんぞを・・・


と、そんなこんなで 




またお会いしましょ~~(;▽;)ノ~~あでゅー
Posted at 2013/04/29 07:55:02 | コメント(5) | トラックバック(0) | むらっち劇場 | 日記
2013年04月27日 イイね!

むらっち劇場31 ≪タイガーシャーク≫





「いや~ K さん。またあのパープルブルーのバイクにヤラレちゃったよ~(笑)」





「おっ!またタイガーシャーク追っかけたの!?」




「そうなんだよ~。週末の仕事帰りに決まって同じ時間に出くわすんだよね~。 こっちはクルマで向こうはバイクに乗った女性。 最初はなんとなくリズムが合うから一緒に軽く流してるだけだったんだけど、いつの頃からかお互い出くわしたら戦闘モードなんだよね~w」




「Jさんも好きだね~w ま~た愛しの君のケツつっつき回したんっしょ~~ゲハハハハwww」



む(モノローグ)
「本当に下品なヤローだ(怒)」




俺はムッとした顔で K を睨みつけてやった
しかし K は素知らぬ顔で会話を続ける



この日俺はツーリングがてら K のショップに立ち寄っていたんだ

この J と名乗る初老の男は K の店の客なのだ
バイクはBMWのR1200GSでキャンプツーリングなどを楽しみ




クルマは少々スパイスの効いたチョイ古のBMWを転がしており
E46・M3CSLでサーキット走行をこなしてしまう





身なりもしっかりしていて、サラリと着こなしているカシミアのジャケットなんかは
俺の革ジャンと同じくらいの値段がしそうだ




まあ、詰まるトコロ紳士だな!
ただこんな上品な紳士が、かくも下品な K の客というのが信じられない!


Jの低音で穏やかな声は異性を虜にしてしまいそうな男版のセイレーン
綺麗な身なりは清潔感が漂いダンディーそのもの

何度も言うがここの雰囲気に似つかわしくない!
どちらかと言えば静かなカフェが似合いそうなのだが・・・






「あのバイクはさぁ特別製なんスよ! なんてったって俺達が組んだんスからぁ~!!」



む(モノローグ)
「お~~れ~~た~~ち~~だ~~と~~(激怒)!!」



怒りに震える俺。 ここで流石の K も俺を見て急に黙った






【 J 回想】


週末の仕事明け。慌ただしい一週間を乗り切った自分には少々ご褒美が必要だ
会社の地下駐車場。コツコツと響く自分の足音がファンファーレに聞える
そう年甲斐もなく高揚感が抑えられないのだ。沸々と腹の底から湧き出す緊張感の塊が心地よい

キュルルルル、ズフォォォォォーーーーーー! 






J(モノローグ)
「さあセコンドアウト!」



CSLに火を入れた

完全バランスのシルキーシックスは滑るようにアイドリングし
かつ荒々しさを秘めたトルク感で地面を蹴飛ばした



J(モノローグ)
「まだだ!まだ手綱は離せん!逸るな!!」



急く心に自制心という名の楔を打つのが大変だ
ゆっくり街中を流し各部を温める。そして自分の感覚器官も張り巡らせる




PM9:00 ○○号線合流


グオォォォーー、ッパァァーーーーン!
右からタイガーシャークが抜いて行った!!




「来たか!!」



週末いつもの時間にいつものバイク

セクシーなボディーラインのセパレート革ツナギとジェッペルから流れる黒髪が女を物語る
アクセル全開のJ。 そしてタイガーシャークの女もJを待つように前方でスローダウンしていた
横並びになりお互い顔を見合わせ笑みを浮かべる



J(モノローグ)
「やあ。また逢えたね」



女のシールドは薄いスモークがかかっているので表情の全ては読み取れないが
真っ赤なルージュが微笑み J に付いておいでと惑わす





クォォォォーーーーー!ッカァァァァァーーーーー!!

モナコGPのような市街戦




前方のパイロンと化した走行車両を右に左に抜き、スピードを乗せたままコーナーリング
切り返し、左のコーナーリング
女の悩ましげなボディラインが J を誘うようにヒラリヒラリと揺れる

捕まえられるなら捕まえてご覧なさいw
まるでそう言われているようだ




「素晴らしいねw まるで情熱的なサルサのようじゃないか!」




この時、J は自分のリズムを崩されている事に気付いていない
パッと女のテールランプが光る。Jも同じタイミングでブレーキングしターンインする



ギャギャギャギャ! オーバースピード
そのコーナーで女のバイクが一瞬テールスライドしてしまう




「貰った!」



間髪を入れず大外から抜きにかかる J。 が、しかしブレーキングが少し遅かった
ターンインで姿勢を作りきれていない。 ラインが乱れ少しずつ膨れる
グッグッグ・・・ CSLもタイヤが滑り出す寸前だ



J は右脚の親指に全神経を集中させた




「グリップしてくれよ~!」



女と並んだ




「っとおっとっと・・・うんっ・・・ よしっ!貰ったーーー!!」



スパーーーーン!ガリュウウウウーーーー!!

立ち上がりでJのCSLが女の前に出た
よし!心の中で思わずガッツポーズを取る J



しかし

クゥオォォォォォーーーーーーン!!
それ以上の加速で女は立ち上がっていった




そしてそこは○○号線の終わり。 そこが最終コーナーだった。 その先は渋滞の●●号線の合流

J も女もそこでスローダウンしていた




「なんて加速だ・・・ なかなか勝てんなぁ。ははっはっはw」



カァァァァーーーーン!女は軽く手を上げ街の渋滞に消えていった




僅か数分。 束の間の楽しい時間は全てのしがらみから解放してくれる最高のスパイスだ




「またねw」



Jは思わず呟いた



【 J 回想終わり】







「今回はイイとこまでいったんですけどねぇw」



「あの J さん・・・ あのバイクは、タイガーシャークは本当に特別で・・・ なんとういかその・・・」





「うん。聞かせて欲しいなぁw」



「またまたぁ J さんたらぁ (・∀・)ニヤニヤ。 女のことっしょ!?」







ガタッ!



「キサマァ~~~!!」


そのとき俺は急に立ち上がって K を睨みつけてやった!!






緊張の後半へつづく
Posted at 2013/04/27 21:36:18 | コメント(3) | トラックバック(0) | むらっち劇場 | 日記
2013年04月15日 イイね!

むらっち劇場30 ≪ペテン師≫②



ヴォーバパァーーーーン!ギャギャギャギャギャギャ!!
2ストと4ストの音、タイヤの溶ける匂いとオイルの焼ける甘い匂い
様々な想いが入り混じるペテン合戦w






む(モノローグ)
「完全にZXRの術中だなw」



スタートダッシュはやはり2ストに分がある。NSが車体半分飛び出る
が、2速が悪かった。NSはシフトUP時にフロントを上げてしまった
そこでZXRが間髪を入れず前に出る。クラッチの使い方が上手い
更にそこからクロスミッションが生きてくる。あっという間にフケ上がり3速へ
クォォォーーーーンッカァァァーーーーーン!
スタートラインのこちらにまで乾いた音が響き渡った
ZXRは車体2台分NSの前に出てゴールした



ギャラリー
「うおおおーーー!あの酔っぱらいNSに勝ちやがったぁーーー!!」



む(モノローグ)
「ははw 酔ってねーし! アイツ皆をペテンにかけやがったw」




ズボォォ~~ボボボボボ
ZXRは野太い音と共にゆっくりとスタートラインに戻ってきた



ギャラリー
「おお~~~い!あんたスゲーなぁー♪」



さっきとは打って変わった歓迎ぶり・・・ いや、違う・・・
いつだってそうなんだ・・・速いヤツは尊敬され皆から祝福されるもんなんだ



俺はなんとなくニコやかな気持ちでZXRの男を少し離れた位置から見ていた
が、そこへNSの男が血相を抱えて飛んできた



NS
「オイオイオイ!待て待て待て! お前そのバイク400Rなんかじゃねーだろ!? それに酔ったフリして金まで賭けさせやがって!! こんなのは無効だ!ふざけんな!!」



3万も賭けてるからNSの男は必死だ。ZXRの男に何度も食い下がる
だがしかしZXRの男はさっきの走り同様に一歩も引かない。喧々諤々・・・



NS
「てめぇーーー!ふざけんなぁーーーー!!」



遂にNSの男は逆ギレ。 ZXRの男に殴りかかった。が・・・
まるでお手本のように綺麗なZXRのクロスカウンターがNSの顎を捉えた
カパァーーーーン!

まるで糸の切れた人形のようにNSの男は前のめりに倒れた



む(モノローグ)
「ボクシング!?」




「あっ!なにしやがる!!」




「てめぇーーー!!」



NSの仲間であろう2人の男がZXRに殴りかかる
ヒラリヒラリ。ZXRのスウェーバックを多用する体捌き
そして左の高速ジャブが一人の鼻っ面を捉える。スパーーーン



ザザザザザ! その時俺はコマネズミのようにギャラリーの間を掻い潜りソイツ等に近づいた

BがZXRの後肩を掴み殴りかかろうとした瞬間



む(モノローグ)
「間に合った!」





俺の走り込みながらの右の下段回し蹴りはサッカーボールシュートのように超低空で
正確にBのくるぶし付近を捉え、両足を刈り取った! バチーーーン
Bは棒っきれのように空中で反転しドタンッと肩から地面に落ちた




「よう。カッコワリィからもう止めときなよ」




「・・・なんだと・・・このガキ・・・」



Bはイキがってみせるが、したたかに打ちつけた肩が痛むのだろう
声が震え全くをもって迫力がない




「アンタ(ZXR)ももう良いよな!? ここにいる全員をペテンにかけたんだし」




「はっはっはw 良くねぇ・・・ 金がまだなんだなぁ~。で?オメーさんは俺の敵か味方か!?」



ZXRの男は鋭い眼光で俺を睨みつけた




「このヤロ・・・」



む(モノローグ)
「やっぱり引かないか・・・」



俺は渋々拳を握り構える。その時だった




「ちょっと~!もう止めなさいよぉ~!!」






急に Y が俺の前に割って入って来た




「(目が♡) あれぇ?あれあれあれぇ?なになに? 君の知り合い!? 綺麗なオネェ~さんじゃない
かぁ~w いやいや違うんですよ!俺達と~っても気が合うなぁって思ってたんですよぉ~www」



ZXRの男はコロッと手のひらを返し急に馴れ馴れしく俺の肩を抱いてきた




「・・・・」




「・・・・」




「なんだよ2人とも黙っちゃって~w 俺の名前は K ってんだ!ヨロシクねぇ~♪」





そう、これが俺と K の出会いだったw






おわり
Posted at 2013/04/15 20:02:05 | コメント(5) | トラックバック(0) | むらっち劇場 | 日記
2013年04月14日 イイね!

むらっち劇場30 ≪ペテン師≫




「お~~い。誰か俺と走(ヤ)ってくれよ~~。ヒック・・・」



○●港ゼロヨン会場


その男はバドのビール瓶を片手に酔った雰囲気で誰かを誘う




「お~~い。何だよ俺と走(ヤ)るのが怖ぇ~のか~。」



「また来てるよあの酔っぱらい・・・誰か適当に相手してやれよ」



「え~~!嫌だよ!お前行けよ!!」



皆、口々に嫌がっている





「よし分かった!お前ら金だな!?いいぞ~3万賭けるぞ!俺に勝ったら3万やるよ♪」



男はデニムのフロントポケットから無造作に1万円札3枚を取りだし頭上に掲げチラつかせた
そこで皆の目の色が変った




NS
「しょう~がね~なぁ。俺が相手してやるよ。ひひひ」





「おっ!嬉しいね~w NS400Rか・・・いや~速そうだ~w」




NS
「アンタのはZXR400Rか?なかなか強敵だな!ひひひ」




イヤミを帯びたNSの笑み。最初から相手にしていないという雰囲気だ
それもそうだろう。このNSは最近負け知らずで格上のバイクをも喰っている
正しく  「ナナハンキラー」 いや 「ナナハンイーター」 だ!


でも俺は知っている。この酔っぱらい男は本当は酔っていない。あのバドの中身はお茶なんだw
他所のゼロヨン会場で同じ手を使っていたのを以前見たことがある!

そしてあのバイク。400Rのステッカーを貼っているが全然違う。 あれは91式の 「ZXR750R」
純正でFCR、クロスミッション、KYBの前後サス、アルミタンク等々で武装
最高速は280㎞/h とあまり伸びないがゼロヨンやサーキットにはうってつけだ!
間違いなくグリーンモンスター!


2台がスタートラインに並び派手なバーンナウトでギャラリーを沸かせる
ZXRは直立姿勢で煙を吐き出しているのに対し
NSは車体を左右に傾けながらタイヤサイドも温めている




「はっ!ゼロヨンでタイヤの横なんか使うかよ!」






「え?どういうこと?」






「ああ・・・つまりさ、あのNSは無駄にパフォーマンスしてんのさ!」




「へぇ~。そうなんだ」




「それよかY、俺の傍から離れておきな。どっかギャラリーに紛れて他人のフリしてなよ」




「どうして?」




「あのペテン師・・・ZXRがゴールしてこっちに帰ってきたら荒れるぜぇ~w」




「そうなの?」




「ああw あのZXRかなりヤリ手だ!で、俺はヤツに加勢するw」



「ちょっと~。あんまり危ないことしないでよ!」



「ははw 大丈夫。すぐに終わるさ」






俺はそう言いYをギャラリーの中へ促した。




つづく
Posted at 2013/04/14 20:31:13 | コメント(4) | トラックバック(0) | むらっち劇場 | 日記
2013年03月24日 イイね!

むらっち劇場29 ≪Bad trip ≫②


今回の一件で M の住所がわかった


そこはカリフォルニア州サンタアナ


俺達の憧れの地、そして M が俺に名付けてくれた大切な名前




M は道路上にいた子供を助けるため車道に飛び出しその時クルマに跳ね飛ばされた・・・
なんとも彼女らしいとも思った。命に別状はないが相当な大怪我らしい


子供が大好きだった M ・・・幼い命を守りたい!
きっとそんな一心で飛び出したのだろう。彼女は母性が強かったんだ。とても優しい M






すぐ彼女の下に飛んで行きたいとも思った。しかし彼女は見舞いなど拒むだろう
弱い自分は見せたくない。絶対にそう言う! 彼女はそんな女性なんだ!!





Saint Ana(セイント・アナ)= SANTANA(サンタアナ)

どうか彼女に御加護を・・・





作法などまるで知らないが俺はまだ二日酔いのドタマで必死に祈った・・・





そしてフト閃く。 ああ、そうか・・・彼女が俺に向けてくれたあの優しい微笑は

子供達に向けられたものと同様の微笑か・・・ 






「全くw 俺はもうすぐ四十郎だぜw!」



俺は M がバイクに乗る姿を思い浮かべていた









ははw きっとキマッてるだろうなw


そして俺は格好良い歳の取り方をしているのだろうか? そこが気になるトコロだw
取り敢えず正体を無くすような深酒はもう辞めよう




ん?オトナは出来もしない約束をしないもんだって?




ははw 分かってるってwww ウプッ




Posted at 2013/03/24 21:48:33 | コメント(5) | トラックバック(0) | むらっち劇場 | 日記

プロフィール

「91時限目 第2弾!カントク冒険隊! 神の湯へ http://cvw.jp/b/381698/45694253/
何シテル?   12/11 14:56
☆Youtubeで動画投稿してます。  「カントクの時間」です。よろしければ寄って行って下さい。 https://www.youtube.com/chann...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

Z乗りさんのホンダ CRM80 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/05/23 23:46:46
インチアップ話の続き 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/05/17 15:25:11
チョットここで、アーカイブ~♪ 10  もう二度と見られない此の光景・・・ 2 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/03/05 19:01:18

愛車一覧

ヤマハ セロー225W MOTARO 241K レプリカ (ヤマハ セロー225W)
二代目の 93年式 ヤマハ・セロー225W 2020.6 .6 納車。 ただいま 「 ...
マツダ ボンゴフレンディ タートル號二世 (マツダ ボンゴフレンディ)
2019年7月納車 命名: ドン亀 ” タートル號二世 ” キャンプに車中泊、さら ...
トヨタ ラッシュ トヨタ ラッシュ
2021年6月、実父他界により遺品として当方が引き取る。 親父のメインカーはZEROクラ ...
スズキ ジムニー 神威號 (スズキ ジムニー)
当方の狩猟道! あらゆる願いを込め 「神威號」 と命名する! こだわりの4型ワイルド ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation