む
「俺はお前のそういう気遣いの無さがアタマに来るんだぁーーー!(怒)」
今にも咬みつきそうな勢いの俺。 しかしソレを制したのは J だった
J
「むらっちさん待って下さい。そうじゃないんです。僕はそういう K さんが好きでここにいるんです。誰とも分け隔てなく気軽に付き合ってくれるのは彼の良いところですよ! ここでは煩わしいしがらみを忘れらるのです」
む
「むむむ・・・(ー“ー;)」
そうか。 J さんはとある大会社のお偉いさんだ。しがらみを忘れたい。そういうこともあるのだろう
ニヤニヤと薄ら笑いの K 。 チキショー!とんだピエロだ
K
「まっ、そういうこったw」
む
「クソォ~~・・・(ー“ー;)」
振り上げた拳の行き場が無い。とりあえず自分の頭でも叩いておくか
ここは J さんの優しさに免じて・・・ しかし後で K のケツを蹴り上げてやる!
そうだ!そうしよう!それがいい!!
俺は半ば強制的に納得した
J
「むらっちさん。そのタイガーシャークのこと教えて頂けませんか?」
俺は黙って頷いた
【むらっち回想・鼬鮫編より】
鼬鮫① 鼬鮫② 鼬鮫③
現タイガーシャークの名前は T 。彼女には年の離れた兄がいた
本名は伏せておくがその兄は イタチ と呼ばれ、当時負け知らずの無敵の走り屋だった
2人は仲の良い兄妹だった。日曜には河川敷のオフロードコースにバイクを持ちこみ
(カワサキの2ストだった気がするが・・・記憶が曖昧だ・・・)
よく2人で練習していた。 まだ小学校の低学年だった T は大好きな兄の手解きを受け
メキメキ上達していったのをよく覚えている
イタチ兄妹は母子家庭だったから T にとって兄は父親のような存在だったのだろう
そうそう!あのバイク!?あれは当時 イタチ が乗っていたバイクのレプリカ・・・
いや、サバイバーかな・・・ カワサキ・ゼファー400ベースのカスタム車なんだ
輸出用の550㏄エンジンに載せ換えボアアップして630㏄に
軽い車体に630㏄のパワーは凄かった! 事実、イタチ の連勝記録はあのバイクありきだったから
でもその後、イタチ は何でもない普通の道で道路に飛び出してきた酔っぱらいを避け転倒し
ガードレールで首の骨を折り死んでしまった・・・ そして家族は イタチ のバイクを処分する・・・
あれから約20年・・・
あの頃のイタチと同じようなゼファーに乗った T が K のところへ現われたんだ!
T は K にカスタムを依頼した。ゼファー400改・630の・・・
で、K が解体屋で見つけて来たエンジンは奇しくも、兄イタチのエンジンだった・・・
正直驚いた。処分されたと思っていたタイガーシャークが生き残っていたのだから!
でもエンジン以外は使えなかったけどねw フレームは曲がっていたし他のパーツはボロボロで
偶然? いやこんな出来過ぎた事象はもはや必然だろう!なんて・・・
そして俺達はまるで導かれたかの如く、そのエンジンを T のゼファーに載せたんだ
ゼファー400改・新生タイガーシャークとして!
ただ、新生タイガーシャークの普通ではない部分を話すと、今回のエンジンは
ザッパー用の社外スリーブに打ち換え、 ワイセコに頼んだ特注ピストンで700㏄にした
ヘッドは2バルブのままツインプラグ化し11000rpmで120馬力を絞り出す!
そしてその軽さとパワーは加速でリッターバイクをも凌駕する!!
時に2バルブヘッドは4バルブ以上の特性と性能を発揮する。 かなり高い圧縮にもかかわらず
多少の粗悪ガソリンを入れても異常燃焼などのノッキングを起さないようにできるんだ!
もちろん耐久性だって犠牲にはしていない。メンテさえしっかりすれば普通に何万㎞だって走れる
サーキットからコンビニまでw そんな汎用性も持たせてある!
足回りは前後共に同車種750用のオーリンズサス・ブラックバージョンで
フレームの補強もバランス良く入れ、しなやかかつ強靭なモノにしている
で、T は走り出した。兄イタチと同じようなライディングで・・・ いや、あの頃の イタチ 以上の速さで・・・
【むらっち回想終わり】
む
「でも J さん。もうすぐでタイガーシャークには逢えなくなるかもです」
J
「えっ!それはどうして!?」
そこで俺は少し溜めをつくってから J に負けないくらいシブイ声で言ってやったw
む
「彼女もストリートはそろそろ卒業。 次はサーキットでの走りを考えているからです」
あれ?シブく決めたわりにフツーのこと言っちまってるよオレ(^_^;)
そして J は寂しそうにつぶやいた
J
「そうなんだ・・・もう逢えないのか・・・」
J は本当に寂しそうにうつむいてしまった
あれあれあれ? なんだろう!? 凄く悪い事をしている気分になる・・・ 沈黙の3人。
J の思わぬ落胆ぶりにさすがの K も少々困惑していた
その時
ブヴァンッ!ッゴッゴッゴッゴ!
表にV8エンジンの音が聞こえてきた
む・K(モノローグ)
「あっ!」
顔を見合わせる俺と K 。 そして店内に元気な声が響く
T
「こんにちは~Kさん。
Verity のオイル届いたよ~。サイン下さい ♡ 」
ダダッ! 入口に向かって同時に走り出す俺と K
入口付近にいた T の肩を抱き急いで店内に促す、が、要らぬ世話だったようだ
T
「あらぁ!♪」
J を見た T の声に歓喜が混じっていたように聞こえる
椅子に座ったまま T を見上げる J
K
「 ふふふ。 J さん!この娘だよw タイガーシャークだよw」
一瞬驚きの表情。 そして J はまるで子供のように顔をほころばせる
そう、この時俺はイメージした。 近い将来の様子を
それは J の隣で幸せそうにしている T の姿だ♪
ふふふ( ̄∀ ̄)これも必然だねw J さん独身だしw
そして俺の近い将来、いや何分か後だ! きっと俺は K のケツを蹴り上げて大笑いしているだろう!
んで、K は怒らない!
げはっw げはっw げはははははははwwwww!
な~~んてね!(^-°)b
預言者むらっち2より
おしまい
あとがきのようなものw
さて如何だったでしょうか「むらっち劇場」。相も変わらず ≪やっちまった状態≫ でございますw
ましてや今回は利用契約違反(猥褻)だとかで一度削除されてしまいますた(^_^;)スンマソン
実は今回、ほぼ思いつきの殴り書きで、フイクションの嵐なんです m(。 。;)m
(モデルになった人物や事件はあったりしますがねwww)
公道では交通ルールを守って安全運転に心掛けましょう!!
ただ、この物語の作成にあたって、以前書いて気になっていたものを
このような形で決着をつけさせて頂いたんですよ! お陰でスッキリしました~w
あと残念な? お知らせも・・・
実は今回を持ちまして「むらっち劇場」は一時お休みさせて頂きます
理由はよくある
「作者、仮病のため」 なんてw
ではなく、ちょいと違う方面での・・・ 書き物なんぞを・・・
と、そんなこんなで
またお会いしましょ~~(;▽;)ノ~~あでゅー