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むらっち2のブログ一覧

2016年12月23日 イイね!

Def busta 第二章 ~recovery line~ 第六話

Def busta 第二章 ~recovery line~ 第六話    
    12
 

その一方的な暴力は一瞬でもあり、終わりのない永い時間のようでもあった。息を切らすどころではない。息を吸うのも忘れる程、上場見は鉄パイプを振り続けていた。








「ひゅう、ひゅう、ひゅう」

乱れた呼吸音がおかしい。それから、血が付き曲がった鉄パイプを、自分の後方へ無造作に放り投げた。乾いた音が2度3度と響き転がった。
上場見の手が震えていた。冷汗をかき、顔貌も唇も血色が悪い。完全に酸欠状態であった。しかし何を思ったのか、口元には笑みが漏れる。それからおもむろに、N-3の内ポケットから小さな針の付いた、2㎝四方のチューブを取り出し、首筋に打ち注入。 その途端、顔貌には血色が戻り、呼吸までもが落ち着いてきた。

「ハァ~これでスッキリしたぜぇ~」




グッタリと倒れている成海を満足げに眺め、それから左手のみで引き起こし、壁に押し付け、右手で成海の乳房を鷲掴みにし、力任せに揉みだした。  




頭部からは血を流し、苦悶の表情の成海。 

「げひゃひゃひゃ!このクソアマがぁー ! 少しは女らしい声でも出してみろやー !! 」

「うっ…くっ…」




それから上場見は、雑巾でも捨てるかのように、路上へ成海を放り投げる。

「今日テメェ等がここに来るのは調べがついてたぜぇ~。下村のクソも始末できたし、今日はツイてんなぁ~ひっひっひっ」



下卑た薄笑いを浮かべる上場見。

「テメエの事も、しっかり調べさせて貰ったぜぇ~このクソアマァ~」




成海の頭を踏みつける上場見。

「ヤサも分かったしよぉ~。あのメガネっ娘は妹なんだってなぁ~ひっひっひ。お次はあの美味そうな妹を、たぁ~ぷり可愛がってやってから、俺ぁトンズラする事にするぜぇ」




ヘラヘラと笑いながら踵を返し、その場を立ち去ろうとする上場見。

「ひーひっひっひ」








だが、その後ろで、傷だらけの成海が音もなくユラリと立ち上がった。






上場見は完全に油断していた。それは想定外の出来事であった。 『 ジャリッ 』 靴音に反応し、後ろに振り向いた瞬間だった。 成海の鋭い回転と全体重を乗せた浴びせ蹴りが、斜め上から鋭く落ちてきて、オフブーツの右踵が上場見の右頬に深々とめり込んだ。










「アッ×▽+ガッ*>=―― !? 」









声にならない呻き。グラつきながらも数歩後ずさり、なんとか倒れず踏み留まった上場見であったが。その顔貌は血の気が引き、頬が大きく陥没してしまっていた。




血走った目を大きく見開く。

「カアァーー ! 」




そしてまた、さっきのチューブを取りだし首筋に打つ。




そんな成海もアドレナリンが痛みを掻き消していた。満身創痍であるものの、ここで倒れられない理由が出来た。全身全霊、腹の底から叫ぶように吠えた。

「ふざけんなぁぁぁーーー!絶対に行かせるかー !! 」









『七菜香の元へは絶対に行かせない !! 』 暗い闇へ意識が落ちて行きそうなところであったが、奇しくも先程の上場見の一言で、アドレナリンが脈を打ち、一気に覚醒したのだ。








「げひゃひゃひゃひゃ」

上場見は再び鉄パイプを拾い、大きく振りかぶり、成海めがけて振り下ろした。









『クソッこれ以上体が動かない!殺られる !! 』

鉄パイプが迫る。絶体絶命であった。覚醒したものの、身体に残るダメージまでは掻き消せなかった。ガードを固め目を瞑る成海。




夜空にニブイ音が鳴り響く。頭頂部で十字受けの構えを取っている成海の姿。しかし鉄パイプは身体のどこにも触れていなかった。
恐る恐る目を開けた。一瞬何が何だか分からなかったが、それは束の間、すぐに理解した。目の前にあったのはデスペラードジャケットの背中だった。下村が上場見の鉄パイプを受け止めていた。




「成海っ ! しっかりしろ !! 」

「下村さん !? 」




しかし、急に下村が後ずさり、吐き捨てるような嗚咽が漏れた。

「がっ…くそっ…」




そのまま後ろへ倒れこんでくる下村の体を、成海は受け止めた。




「あっ !? 」

成海の瞳が大きく見開かれた。




信じられない光景だった。 『まさかこんな !? 』

そのまさかは、下村の腹部に大型のコンバットナイフが刺さっていたのだ。




凶悪な蛇顔で高笑いする上場見。

「げひゃひゃひゃひゃ~~。いい加減くたばれ下村ぁ~」





ナイフの柄尻が蹴飛ばされた。
そのナイフは下村の体を貫通し、傷口からは激しく血が噴き出て、成海を真っ赤に染め上げた。








「… ~ !! …」

ナイフを抑え、無言の慟哭を放つ下村。




「うそ、うそ !! なにこれ ? なんなの !? 」

成海もナイフに手を伸ばした。




成海の左頬に血まみれの右手を伸ばす下村。

「なる…み」




刹那、その手が力なく崩れ落ちた。反射的に落ちた手を握る成海。

「うそ ! うそ ! やだ、やだよぉ !! 」




下村を抱きかかえ叫び声を上げた。

「いやあああーーー ! 」





必至に傷口を抑えても、出血が止まらなかった。 だがそこへ、無情にも上場見の右脚が顔面に飛んできて、成海は蹴り倒されてしまう。 またもや生温かいアスファルトへ投げ出されるように倒れた。




凶悪な蛇顔で高笑いする上場見。

「げひゃひゃひゃひゃひゃ !! ようやく女らしい声で哭きやがったなぁ~~ !! げひゃひゃひゃひゃひゃ !! 」






成海は、血まみれの状態で涙を流しながら路上を這った。

「やだ…やだよぉ…下村さん…」






その這いずった先には、下村のバイクZ1000MkⅡが倒れていた。アクセルに手を掛ける成海。




そこへ上場見が歩み寄ってきて立ち止まる。上場見を見上げる成海。
またもやヘラヘラと笑っていた。

「ひっひっひ。下村のバイクで逃げようってか?」




上場見は、おもむろに鉄パイプを振り上げた。

「テメエもいい加減死ねや。ひっひっ」




が、成海の眼は死んではいなかった。凛と厳しい表情で上場見を睨みつけた。

「チクショー ! ふざけんなぁぁーー !! 」




セルボタンを押し、アクセルを全開にした。Z1000MkⅡは一瞬で目覚めた。KERKER KR管サイレンサーから獣の咆哮にも似たエキゾーストノートが吐き出される。 リヤタイヤが回転し路面を滑った。 次の瞬間、ジェネレーターカバーが路面を削り、バイクが立ちあがった。 それは羆が獲物に襲い掛かる様にも似ていた。







立ちあがったバイクのフロントタイヤが、上場見の顔面に直撃する。
足掻らいようのない衝撃は、脳髄にまで嫌な音が響いた。自分の中で何かが壊れる音だった。それで終わりであった。上場見は倒れたままピクリとも動かなくなった。




その様子を見届けた成海は、最後の力を振り絞り、再び倒れている下村の方向へ這い出した。

「くっ…くっ…下村さん…」




何度も意識が遠退きそうになりながら、ようやく下村の手を握った瞬間、今度こそ成海は完全に力尽き、気絶してしまった。 

そこには、血まみれで倒れている3人がいた。

遠くにパトカーのサイレン音が聞こえてきた。
   















     13


あれから一ヶ月後。ペンション輪道に成海の姿があった。少し片足を引きずりながら歩く彼女の顔には、まだ痣が残っている。
ペンション入口から出て来た成海は、ガレージに向かった。まだ傷の癒えていない身体に、オーバースライドドアは少々キツかったが、なんとか開けた。

「っしょ…と…」










ガレージの中にはすっかり修理されたKX500があった。以前より小型化された3眼ライトが気高く輝いて見えた。









そこで成海は今回の事件を思い返していた。

『病院のベッドの上で、包帯だらけのアタシは、2人の私服警官から事情聴取を受けた。このとき信じられない事実を聞かされた』




新しくなった3眼ライトを指先で “すっ“ と撫でた後、拳を握り固めた。そして凛々しい顔で唇を固く結ぶ。

『下村さんは殺害され、犯人の上場見はZ1000MkⅡと共に姿を消した…。そう下村さんのバイクでいまだ逃走を続けている』 急に悔し涙が頬を伝った。




オーバーオールのポケットからSANTANAのワッペン取り出し見つめる。

『アイツは絶対に許さない ! 』 悔しさが歯ぎしりと共に溢れ出す。




KX500のアクセルに右手を置いた。

「下村さん…




“ すっ ” と軽い動きでKX500に跨り、キーを捻る。それから軽くキックを踏み下ろし、上死点を探した。カシャカシャとメカニカルな音が静かに響く。




『必ずアナタの仇を討ちます!そしてアタシ達を繋ぐライン (Z1000MkⅡ) をリカバリー(取戻す) する !! 』

“ガシュッ” 一気に勢いよくキックを踏み下ろされた。2ストの初期始動の排気音が高らかに鳴り響いた。





『絶対に取り戻します!!』




3眼ライトKX500のフロントマスクが “ ギラリ ” と鈍い光を放つ。

『このサードアイと共に ! 必ず !! 』





ファンファーレではない。これは、成海の孤独な闘いのゴングであったのだ。











前編終了。後編へとつづく












Posted at 2016/12/23 20:43:58 | コメント(3) | トラックバック(0) | Def busta≪デフバスタ≫ | タイアップ企画用
2016年12月23日 イイね!

今年4発目の低気圧だそうだが…

今年4発目の低気圧だそうだが…
一晩明けて家の外に出たら…

タンマリと…

でもまだ、ホワイトグレネード級ではないかな…







ども! 顔洗う前に海に飛び込み、朝食のお魚捕ってきました~♪ 的に

雪山にダイブしてみた、ウミンチュむらっち2です(  ̄▽ ̄)



とりあえず目が覚めましたw










腰まで積もってるけどね(^_^;)









んで、我が家の自慢の YAMAHA は12馬力!








ハイパワーで蹴散らし!









キレイキレイ♪










さて









執筆しよ…










ごめんなすって φ(゜゜)ノ゜




Posted at 2016/12/23 15:30:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2016年12月13日 イイね!

Def busta 第二章 ~recovery line~ 第五話

Def busta 第二章 ~recovery line~ 第五話  
     10


街灯が点在する薄暗い夜の田舎道。いつもの普段着にバイク用ウインドブレーカーを着用し、KX500を走らせる成海の姿があった。






先程嬉しい知らせがあり、なんとも飛び上がらんばかりに、ワクついた気持ちに占拠されてしまった成海は、ついヘルメットの中で笑みが漏れてしまう。 その喜々たるニュースは、数時間前に源三から知らされた。




「成海や。下村くんから連絡があったぞ。お前を正式にTEAM SANTANAに迎え入れたいそうだ。それでチームワッペンをお前に渡したいから20時に旭川の堀内繊維店へ来て欲しいと言っておったぞ」




予想していなかったと言えば嘘になるが、いざその知らせを聞いた時は、歓喜のあまり、小躍りしたくなる衝動に駆られたが、その気持ちをぐっと抑え、赤い顔をしたまま無言で頷いた。




KX500の甲高い音が心地良かった。そこで下村の笑顔を思い出しながら、またもや成海はニヤついてしまう。

「SANTANAかぁ。下村さんアタシのこと認めてくれたのかな♪それとも…(悦)」




妄想に喜びむせぶ。 遂には、バイクの上で身体をクネらせる程に気分が昂ぶった。

そんな時、ふと悪い事、いや、喉の奥に引っかかっていた魚の小骨のような不快感も込み上げてきた。 急に上場見のヘラヘラした表情が脳裏をよぎる。

「それにしてもアイツ…」




先程とは打って変わり、厳しい表情になる成海。 嫌な瞬間を思い出してしまった。 それは、七菜香の乳房を鷲掴みにする上場見と、泣き叫ぶ七菜香の姿であった。




思わず歯ぎしりをしてしまった。

「チクショウ ! もう一発ぶん殴ってやりたかった」




届きそうで届かない魚の小骨。もはやどうしようもないだけに、悔しさばかりが募る。

「チクショウ…」




成海は乱暴にアクセルを捻り、KX500を加速させた。







        11


旭川市街の車の通りは少なかった。平日だったせいもあるのだろうが、それでも変な静けさを感じてしまう。時折すれ違うタクシー以外に一般の車両があまりいない。
それでも成海は、街中で乱暴な走りはしない。KX500を極々スムーズに走らせる。穏やかなリーンアウトで交差点を曲がり、更に人通りの少ない一方通行の4条通りに入る。もう2丁も行けば『堀内繊維店』だ。







その時だった、成海の右前方から黒い影が勢いよく飛び出してくる。 『 あっ !? 危ない !! 』 視界の端に捉え、反射的にブレーキを握りそうになった瞬間だった。その影は鉄パイプで成海に殴りかかり、ヘルメットの上から頭部を強打されてしまった。

成海はバイクから転落し、路上に叩きつけられ転がった。火花を散らせながらアスファルトを滑るKX500。ライトとミラーが砕け散った。




「…あ…ぐっ…」

気は失っていない。生暖かくザラつくアスファルト。倒れた状態で潰れたヘルメットを脱いだ成海は、あちこち服が破け、擦り傷だらけになった身体を、震える手で触診し、骨折が無い事を確かめた。




「クッソ…誰が…」

それからフラフラした様子で立ち上がり、“ぐわんぐわん” と鐘の音が鳴り響く頭を押さえながら、周囲を見渡すため顔を上げると、先程の自分と同じく、アスファルト上に沈む、ある物が目に映った。




「えっ?動物…?」

だんだんと頭がはっきりしてきたと同時に、とんでもない事に気付いた。




『ちがう ! 動物なんかじゃない !! 』 眼を見開く成海。 それはうつ伏せに倒れている人間。 しかも動物に見えた毛皮は 『あれはデスペラードジャケットだ ! 下村さんっ !! 』












Z1000MkⅡも近くに倒れていた。

「下村さん !! 」




呼びかけ歩み寄ろうとした時、後方から “ジャリッ” という小石を蹴る靴音がした。 なんとも嫌な雰囲気を感じた。成海はゆっくりと後ろに振り向く。するとそこには、黒いN-3とカーゴパンツ、ジャングルブーツを履いた上場見が、鉄パイプを右肩に担ぐ様な格好で立っていた。

「よう」












成海は震える声を絞り出した。

「お前まさか下村さんを !? 」




ヘラヘラと笑う上場見。

「ひっひっひっひ」




成海は下村の元へ歩み寄ろうとした。しかし行く手を上場見に阻まれる。
一気に頭に血が昇った。歯を食いしばる成海。

「ふざけんなー ! お前、下村さんに何したんだぁーー !! 」




言うや否や、得意の右前蹴りを放つ。が、キレが悪い。転倒のダメージが残っている。上場見はあっさりとかわし、今度はヘラヘラと薄笑いを浮かべながら、鉄パイプを振りおろす。やはり今の成海はそれを捌くことが出来ず、ただ左腕でガードした。

“ガツッ” 『 痛っ !! 』 骨身に突き抜ける、耐え難い痛みが響く。
そこから一方的に滅多打ちにされた。成海はほとんど抵抗ができず、頭部をかばう形でガードを固める。 “ ニヤリ ” と口角を吊り上げる上場見。 今度は隙とばかりに、ガラ空きとなった成海の腹部に前蹴りを叩きこんだ。




「ぐふっ」

体がくの字に折れた。たまらず膝をつき地面に倒れた後は、亀のように丸くなるしかなかった。




「ひ~っひっひ」

それから上場見は、倒れた成海に容赦なく鉄パイプを打ち込み続けた。












つづく








Posted at 2016/12/13 22:31:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | Def busta≪デフバスタ≫ | タイアップ企画用
2016年12月08日 イイね!

ジムニーのホイール考察について

ジムニーのホイール考察について
さて、本日はちょっとマジメなアルミホイールの考察

みなさんはアルミホイールに対しどのようなお考えをお持ちであろうか?
デザイン重視?ブランド重視?性能重視? ちなみに当方は、いちおう性能重視です!

しかも高価な高性能モデルではなく、安価に手に入る高性能を研究していますw




まあ、まかり間違って当方がリッチであれば、超高価なパーツをどんどん奢り、これみよがしに見せびらかすかもしれませんが、それじゃあ浪漫が無いですよねぇ~w





地味だけど質実剛健!しかも手を出しやすいパーツを! そんなのをテーマにして書いてみます







はじめに、主にアルミホイールにはどんな製造方法があるのか!?


もはや常識かもしれませんが 「鋳造と鍛造」 ってありますよね。更にはアルミの成形方法には鋳造と鍛造の中間のようなもの(ハイプレッシャーキャスティングや溶湯鍛造など)もあり、厳密には2種類で分類できない製造方法も数多くありますね。なので単純に、「鍛造は強い、鋳造は弱い」という定義にはあてはまらず、剛性と強度の違いや、それのメリット、デメリットまでは一般的では無いような気がします。









では「剛性」と「強度」の違いとは?


ざっくり言うと、 「剛性」 とはモノ全体に受けた力をどのように分散し 受け止め、変型しないようにするかということで、 「強度」 とは局部的にガツンと大きな 衝撃が加わったときに、どのように衝撃を吸収するかというように考えてください

わかりやすく車のモノコックボディでたとえるならば、 「剛性は走行中のボディの変型のしにくさ」 「強度は衝突時に キャビンを守る強さ」 と置き換えることができます。たとえば、一般に強いと思われている鍛造ホイールは、実はこの局部的な衝撃には弱く、あんがい割れやすいのです。逆に鋳造ホイールは鍛造ほど硬くないため、局部的衝撃が加わっても割れずに軽く変型するだけで済む場合があります

鍛造は「硬いが脆い」、対して鋳造は「軟らかいが粘り強い」と言えます。これは鉄や鋼と違い、アルミならではの特性ですね。なので一般的には 「鍛造ホイール=剛性が高い」 「鋳造ホイール=強度が高い」 という分け方ができます (個人的には鉄・鋼の方が大好物だが、書き出したらとんでもなく長く複雑になるので割愛w)

ちなみにあまり知られていない鋳造の「アルミダイキャスト」と呼ばれる製品は、金型を用いて適度な圧力をかけておこなう製法です。圧力をかけるので一般的な重力で流し込むだけの鋳造より強度が上がります。 「鋳造」と言ってもただ砂型に溶けた金属を流し込むだけの重力鋳造ばかりが精製方法ではないのです




あっと…ここまで一気に鋳造贔屓に書いてしまいましたが、決して鍛造ホイールをクサしているのではありません!むしろ鍛造は当方の大好物といっても過言ではありませんのであしからずw


で、鍛造は、剛性を上げることにより、ギリギリまで軽量化できるメリットは計り知れなく、普通車や車高を低くする必要のあるクルマであれば、バネ下の軽量化は運動性能やハンドリングの向上に繋がり、燃費だって多少なりとも軽減が見込めます!逆にバネ下重量の増加は、これらの反比例にあるとも言えます

そして強度を出すため重く肉厚に作らなくてはいけない鋳造については、オフロード走行に目を向けたジムニーに限ってコレが弊害とはならず、利点になる場合があります。色々な動画や画像でもUPされているように、脚を長々とストロークさせるように改造がされた時にはタイヤ&ホイール重量が重要で脚が延びきるような状態の時、路面へ確実にトラクションをかけるため、重量(重たいタイヤ&ホイール)が必要になってくるのです。



ここで当方の考えをいれますと、ことジムニーをオフロード(狩猟現場)で使用する場合には、ギリギリまで肉を削ぎ落とした 鍛造ホイールよりも、多少重くても肉厚に余裕をもたせた鋳造ホイールのほうがトラブルが少ない。 という結論が見えてきたのです。

たとえば、自分の使用環境において、オフロード走行中に、アクシデントでホイールに多大なショックが加わった際に、鍛造ホイールであればそこで割れてしまって立ち往生(泣) なんて場面でも、 鋳造ホイールであれば僅かに変型するだけで済み、そのまま走行し無事に家まで帰ってこれた! なんてことも考えられます。

大事なのは、使い方や、使用目的を明確にし、どういった物が必要なのかを考えねばならない!ということですね





参考までに、パリダカの鉄人「菅原義正」氏にあっては、ラリーモンゴリアを走らせている自分のジムニー(JB23)のホイールは、純正のスチールホイールを使用しています。理由は、「もし凹んでもハンマーで叩けばすぐに走らせられるから、メーカー純正のこのスチールホイールが信頼できる!」だそうです
必ず生きて帰るとの意味を持つ「RALLY」。その鉄人ラリーストの言葉には重みがありますね♪












では気になるジムニー用ホイールの重量(1個あたり)表を少しお見せします
(あくまで参考程度でねw)

※軽さ順ね



RAYS    A・LAP-J  5.5Jx16  4.8㎏

SUZUKI   JB23ランドベンシチャー用純正アルミ  5.5Jx16 +22  5.6㎏ 

4X4エンジニアリング  ブラッドレーVエボリューション   5.5JJx16 +22  6.07㎏

4x4キタガワ  ノースリバーⅢ   4.5J×16   6.1㎏

RAYS    TE37X   5.5Jx16   6.25㎏  

(ココから↑はJWLか(+R)くらいの規格。つまり普通車に使うレベルのヤツ)


(ココから↓はJWL、JWL-T規格。つまりトラック用としても使える丈夫なヤツ)

キャン・アソシエイツ  ジムラインSP24  75.5Jx16   6.3㎏ 

SUZUKI  JA11純正アルミ  5.5JJx16 +22  6.4㎏

RAYS   VOLK Racing TE37X  5.5JJx16 6.4㎏

SUZUKI  JB23クロスアベンジャー用アルミ  5.5Jx16 +22  6.6㎏

SUZUKI  JB23 7型~純正アルミ  5.5Jx16 +22   6.7㎏

SUZUKI  JB23 5型~純正アルミ  5.5Jx16 +22  6.8㎏

SUZUKI  JB23 前期 純正アルミ  5.5Jx16 +22  7.2㎏

APIO  WILD BOAR X  5.5JX16  7.5㎏

4X4エンジニアリング  ブラッドレーV  5.5JJx16 7.5㎏

SUZUKI   SJ30純正鉄  4.5Jx16 +17  7.8㎏

SUZUKI  JA11純正星形スチール  5JX16 +19  8.7㎏

APIO  WILD BOAR J  5.5J×16  8.9㎏               



あああ… もう面倒なのでこのくらいでカンベンして…

まだまだたくさんありますが、代表的なものだけを記載してみました







ここで、自分の使用目的をしっかりと定める。それは 「街乗り7割、狩猟(オフロード)3割」 である。 

鋳造で、軽量化しつつも、強度のあるホイール

で、導き出した答えは


JA11純正アルミホイールを選ぶ!! 




というか、もうポチッたwww




安価で高性能。玄人好み。いぶし銀の純正流用とする

しかも衝撃を逃がすための奇数、360を割り切れる数の5であるのも大事w









でも、ほんとこのアルミホイールは凄いと思います! まず、静岡は「スズキ自動車」のお膝元である「エンケイ(遠州軽合金)」製である






ここで製造される製品は、純正品はもちろん、モータースポーツでも世界ラリー選手権やフォーミュラ1、スーパーGT、ジムカーナ、ラリーなど幅広いカテゴリーで使用されているのに加え、その昔、大ヒットテレビドラマ・西部警察 にもスポンサー協力し、アルミホイールを大量に提供した経緯があり、あの過酷な撮影に耐えうるアルミホイールの開発に成功し、ましてやあのロケを通し、常に性能テストをしていた! という伝説があるのだ

そんな、80年代中盤から90年代初期にかけ、バブルの余波を受けつつ、今より、より贅潤な資金と膨大な時間をかけて、不整地用万能車であるジムニーに

「軽さ」「剛性」「強度」を高次元でシンクロさせた、JA11用純正アルミホイールを完成させたのだ!









まとめとして


エコだのコストダウンだのが、まるで名誉のように叫ばれる昨今にあって、愚直にまで高性能に拘り、剛性と強度と軽量化を成功させたパーツには、開発者の意地とプライドがヒシヒシと感じられる

安価に買えるのは、製品自体の価値が下がったんじゃない。世の中の、また、その他大勢の、見方が変わっただけ… 決して価値が変わったんじゃない!

そんなサバイバーたるバイクとクルマとパーツ達に敬意を払い、大切に使用していきたいと感じる、アラフォーまで生き残った、オッサンなむらっち2の、今日この頃である







おわり ( ̄ヘ ̄)ゞケイレイ







ごめんなすって






Posted at 2016/12/08 16:24:08 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマその他 | 日記
2016年12月06日 イイね!

今日は日曜日の晴れの使者! 試射??

今日は日曜日の晴れの使者! 試射??

シャララーラ、シャラララーラ

シャララーラ、シャラララーーーラ♪






いつも日替わりでやる事があってイイねぇ~

な~んて言われ、「お前ほどヒマじゃネーからな!」 って

“K” に言ってやったむらっち2ですw




※“K”について興味のある方は過去の 「むらっち劇場」 をご覧ください

下品な男なんですよ、ほんと!















さて、トゥデイ! 

なんとなく後々にしてしまっていた、純正ステアリングの交換をしました



コレも軽虎時代から使っている “ナルディークラシック35φ・パンチングレザー” です

さしずめ “おさがりナルディー” ですねw






ステアリングボスも信頼の日本製! HKB



















ここで一つ気付いた!?



トゥデイの純正ステアってすごく重いのね!!

たぶん1㎏くらいは軽くなったんじゃないかな!?

思わぬ伏兵w

















で、軽量化といったら気になるのはリヤシートだったり…





神威號を購入したことから、4人乗りに拘る必要が無くなったなぁ~。 なんて


6点のロールケージも入れる予定だからさ





思いきって2人乗りにしちゃおう♪


それの方が、後ろからの眺めも良さそうだしねw

こう見えてバック好きなんだwww




試射? 発射しとけって(´∀`)ノ


















さて、またぼちぼち、イジイジいますか!







ごめんなすってw




Posted at 2016/12/06 18:36:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | トゥデイ | 日記

プロフィール

「91時限目 第2弾!カントク冒険隊! 神の湯へ http://cvw.jp/b/381698/45694253/
何シテル?   12/11 14:56
☆Youtubeで動画投稿してます。  「カントクの時間」です。よろしければ寄って行って下さい。 https://www.youtube.com/chann...
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