前回は子猫の「命」の話を書きましたが、先日の5日に私の元上司(Mさん)が「卒業」されました。
2003年4月、47才の時に肺ガンの告知を受け、2005年3月に退職するまでの3年半の間、上司と部下の関係でしたが、実際は治療と療養のため、2年以上休職されていました。
仕事の面では、新設部署であったこと、管理職がほぼ不在のまま、業務を遂行しなければならなかったこと等、私を含めた部署のメンバーは大変苦労しました。
もの凄くバイタリティのある方で、酒の席になると私達に対して「いいかーお前ら!」、「そーじゃなくって‥」誰よりも何処までも熱い方でした。
しかしMさんは、退職されてから素晴らしい活躍をされます。
アメリカで行われていたガン患者と家族や支援者がガン制圧をめざし、歩き続けるイベント「リレー・フォー・ライフ」の存在を知り、日本で立ち上げます。
「リレー・フォー・ライフ」、直訳すると「命のリレー」。
退職されて1年後、第1回目がつくば市で開催されました。
その後、全国での開催(特に地元横浜での開催)に力を入れ、現在では地方の患者(サバイバー)の方が参加出来る一大イベントに成長させました。
また、ガン患者やその家族のための活動も積極的に行い、テレビ出演や講演活動等もされていました。
しかしながら、Mさん自身もガン患者ですので、これらのイベントをこなすには大変な体力が必要ですし、転移の経験もされています。自分のガンのあった治療方法や薬、医師を捜し求め、徹底的に治療に励んで来ました‥数年前には余命3ヶ月と宣告され、一緒に行った居酒屋で同僚と涙を流したこともありました。
奇跡は続かないものなのですね‥でも「リレー」のタスキは渡りましたよ。
「命のリレー ~まだ見ぬ明日へ~」
合掌
Posted at 2013/11/07 19:10:08 | |
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