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イイね!
2013年11月01日

「責任」は誰が取るのか?~上司が逃げていては部下は救われない~

私の知人に、彼女が年齢を偽装(詐称)していたことに気づかず、同い歳だと信じて付き合ってきたところ、婚姻届の段になって初めて彼女が2歳上であることが判明したという偽装「事件」の被害者(笑)がいますが、これは当事者間だけの問題であって、単なるエピソードで終わらせることができます

ここへ来てずるずると出てくる食の偽装事件
「またか!」、というのが率直な感想
こんなのは氷山の一角なんだろうな、メニューの表記なんて単なる「イメージ」、と思ったほうが気持ちも楽になるような気がします

私は、「一流ホテル」とされるレストラン現場で、総料理長、料理長、各部門シェフが、「トップ級のプロの目」で見たり試食したりして、「食材の差違」に気づかないはずがないと確信しています
「納入業者が偽装していた」としても、その防波堤は厨房にあるはずであり、なくてはならず、そうでなければ一流レストランの看板は降ろすべきだと思います
事実、5年前にあった事件の舞台となったホテルではその後、閉店されました

問題の本質はその先で、その声を経営側に届けるルートができているか、であると思います
現場の声が経営側に届かないならそれはなぜなのか、届いても握りつぶされたままだったのか、私はそこを知りたいのです

ここで気になるのが、阪神阪急ホテルズの出崎社長の保身に徹した会見
「誤表示に過ぎない」に始まり、「現場の知識不足、認識不足」、「意図的ではない」などと逃げ回り、あげくの果てに「偽装と指摘されても仕方ない」と第三者的発言で社長辞任という責任を取ったが、今でも「組織的な行為」は否定しています

これでは現場は救われない

「組織的な行為」でないなら、「社員の単独犯」とでもいうのか
仮に「現場の声が届かない」のだとしてもそれは組織の問題でしょう

判断力、決断力、リーダーシップ等々、組織の上に立つ者に求められる要素はたくさんあり、もちろんそれらは重要なことではありますが、私は、
「上司の最大の仕事は、体を張ってでも部下を守ること」
だと思っています
上司が逃げずに、責任を取ってくれると思うから部下は安心してのびのび仕事ができ、そういう組織が結果的にいい成果を残しているのではないでしょうか

現場の責に押し付けるやり方は、古くから「国鉄方式」と私は勝手に呼んでいますが、運輸系の事故に多く見られ、結局事故は根絶しません
だから、船場吉兆の腹話術会見ほどではないにしても、こんな責任の取り方をしていては、信用回復は遠いでしょう

思い出すのが廃業した山一証券の野沢社長の、「社員は悪くありません。悪いのは社長の私です。」と記者会見で号泣して見せたあの姿
あれはあれで、当時いろんな憶測や波紋を呼んだが、根幹的にはあれが正しいトップの姿勢だと思っています

組織のトップが第一線の現場で頑張っているスタッフを大事にしているかどうか、一番注視しているのは、足を運ぼうとしている次の客なんです

上司が逃げてしまうようなところもある意味ではブラック企業かもしれません
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Posted at 2013/11/02 02:46:52

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この記事へのコメント

2013年11月3日 6:34
ホテルの問題は・・・すぐに他のホテルもあるだろうなと思ったらその通りでした。

でもほとんど利用しないそれよりも、冒頭の年齢偽装の話が気になります。
マジであるんですね。まあ、2つくらいいいかという話でもありますが。

話を元に戻しますが。。。やはり全体的にプロ意識が薄くなってきていると思います。
価格しか求めない消費者にも問題ありかもしれませんが、全員がそういうわけではないでしょうし。
働く者みなが給料を得ている以上、「安くていい物」にはコストの限度があります。その限度にきたとき、質をとるか価格をとるか、しっかりと判断してハッキリと正しく伝えてほしいです。

利用者はその表記を信じるしかないのですが、「約束を守り続ける」っていうのがブランドの基本であります。それが取り残されて、しかも組織ぐるみではない、だましていない、という組織側優先な文句も間違っていると思いした。

私個人も食べ歩きがすきでよく外食をしますが、正直、細かな素材の違いなんてわかりません。

もちろん神戸牛と表記してあっても実際はそれよりも100gあたりおよそ2千円くらい安い飛騨牛をだす、なんてレベルの高い間違いをされても、わからないな~。
コメントへの返答
2013年11月4日 22:11
これまで、単発でいろんな偽装事件がありましたが、今回の一連の事件で今までのこの業界のウミを全部出して、一から出直す良い機会になったんじゃないでしょうか?
それとも、ほとぼりが冷めた頃、懲りもせずに再開しますかね(>_<)

冒頭の件、その後いろいろあったようですが、ここに記すと人物が特定されてしまいますので、省略しますが後日談がありました

さて、そうですね、ご指摘の通り、何もこの業界に限らず、「プロ意識」というのが薄れてきているんじゃないでしょうか
職人魂とでもいうべきでしょうか、そういうものと「経営=利益が何よりも優先される」という見えない圧力のようなものが現場にはあるのかもしれません

長い間表面化しなかったことに、客の質も問われてる、と指摘している「識者」のコメントを見たことがありますが、これはどうかな?と思いました
なぜって、例えばピカさんのおっしゃる神戸牛とするところに飛騨牛、私もわかりません
飛騨牛だって立派なブランド牛です
さらに言えば、飛騨牛を食べたことのない私が、「飛騨牛」の看板を頼りにお店に入り、仮に「誤表示」に出くわしたとしても、そもそも飛騨牛を食べたことがないのだから、出されたものを信じるしかありません
そこで外国産のガムのようなものが出てくれば、明らかに金額不相応として物言いをするかもしれませんが、それはやはりレベルによりますよね
2013年11月3日 14:40
部下を守るのが社長や上司の仕事。全くその通りですねぇ。

保身に走る社長はたくさんいますが、やはりその時、社会貢献するという経営理念と指針があったら違ってくるという話を以前聞きました。京セラの稲盛さんの理念は共感できますし、社員、企業全体に浸透していればこのような企業が、出にくくなる気がします。
コメントへの返答
2013年11月4日 22:18
料理長だって職人、故意に偽装をすることはないはず
必ず経営側の圧力からそうせざるを得なかったはずだし、そこを「現場の知識不足」なんて言われたらもうやってられません
最近は、本当に責任を現場に押しつける経営者が多すぎます

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かつてはHBコスモターボクーペ、ユーノスコスモとロータリーに乗っていましたが、今はすっかりおとなしくしています 2008年にMPV(LY)の購入をきっかけにみ...
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