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先日本屋で新型シビックType Rの特集を読んでいたら、Frサスに「デュアルアクシスストラット」なる新開発のストラットが採用されているそうです。



見た感じスーパーストラットに良く似ていますが、キャンバーコントロール機能は待たないようで、単純にキャスター角とキングピン角を自由に設定することが目的みたいです。

そこで面白い記述があって、キャスター角を付けた方が転舵した時にキャンバー角がネガティブになると言うのは聞いたことがあったんですが、キングピン角を付け過ぎると逆に転舵した時にキャンバー角がボジティブ方向に変化してしまうそうです。

今まで考えたこと無かったけど確かにそうですね！

そこでよくよく考えてみると僕の車のようなマクファーソンストラットだとキングピン角はロアボールジョイントとアッパーマウントの位置で決まる訳ですが、調整式アッパーマウントでストラットを倒してネガティブキャンバーにするとキングピン角も同時に倒れてしまうようになるんですね。

そうすると直進状態でネガティブに設定したキャンバー角がステアリングを転舵していくとどんどんポジティブ方向に変化してしまう訳で、本来コーナリング時にネガティブキャンバーが欲しいのに意味が無くなってしまう気がしてきました（汗）

気になって仕方ないので直進時と転舵時のキャンバー角を測定して比較してみることにしました。



まず直進時のキャンバー角はネガティブ3.8°で、ミニサーキット走行時に良く使うステアリングを270°転舵した際のキャンバー角はネガティブ3.5°でした。

僅かですがやはり転舵していくとキャンバー角がポジティブ方向に変化してしまっています。
ヘアピンで切り込んで行くほどにFrのグリップ感が無くなって行く原因の一つなのかもしれません。

何かいい対策方法が無いか考えた結果、キャンバー調整ボルトを使ってストラットとナックル連結部でキャンバー角をネガティブ方向に調整して、その分アッパーマウントをポジティブ方向に調整することでキングピン角を抑えてみる事にしました。

純正キャンバー調整ボルトは3種類あって、今回は一番細い物を使ってみました。
上側を調整ボルトにしてナックルを目一杯ネガティブ方向に倒して締め付けます。



以前使っていたときは特に問題ありませんでしたが、走っているうちにズレてしまうなんて話も聞くので合いマークをつけておきました。



修理書によると一番細いボルトを使った場合の調整角は0.75°とありましたが、実測すると1.1度くらいネガティブ方向に変化しました。

その分、元のキャンバー角になるまでアッパーマウントをポジティブ方向に調整します。



今まで目一杯ネガティブ方向になっていたのがそこそこ戻って来ました。



気になる270度転舵時のキャンバー角は・・・3.8°でした。
結構がんばった割には効果は0.3°でした。
たかが0.3°されど0.3°でタイムアップすることを期待しましょう（笑）

この方法で調整した場合のデメリットがあって、スクラブラジアスというキングピンの回転の中心点と実際にタイヤが回転する中心点のオフセットが増えてしまう為、外力によるモーメント力が大きくなってトルクステアやキックバックが出やすくなってしまうそうです。

実際にタイヤを末切りしてみると回転の中心がタイヤ接地面の内側にオフセットしているのが分かります。



僕の車みたいにホイールのオフセットやスペーサーでトレッドを広くすることでもスクラブラジアスは大きくなってしまうので実は色々とデメリットが出ているのかもしれません・・・

とりあえずは実際に走ってみてメリット・デメリット、どんな変化があるのか試してみようと思います！