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世の中には車好きをターゲットにした様々な商品が売られている。愛車の為ならお金を惜しまず投入する、そんな方もこのコミュニティには沢山おられると思います。
中には効果の怪しいグッズも沢山ありますよね。燃費向上、パワー向上、ロードノイズ低減、オーディオの音質向上…等々。勿論売ってる側は「効果有ります！お客様が良かったとアンケートで答えてくれてます！」なんてホームページに堂々と広告しています。勿論、広告に「効果は微妙です！体感出来るかは個人差によりますと言ってますが、ぶっちゃけ分かる訳ありません。」とは書きませんから、良い事ばかりが書かれています。買った側も私財を投入した訳だから、効果があって欲しい、あるに違いないとある種、暗示にかかった様な状態になっています。これを脳科学的には「プラシーボ効果」と言うのですが、監督がアスリートに対し勝負直前に「お前なら出来る！絶対勝つ！」なんて励ますのも、このプラシーボ効果で、脳内のドーパミン分泌を促しパフォーマンスを向上させるといった意味があります。何を言われたかより、誰に言われたかがとても重要だそうです。相手が人ならパフォーマンス向上も分かります。
では車のパフォーマンスが本当に向上しているのでしょうか？私は全く懐疑的です。ミクロの世界では向上しているかも知れません。ただ体感出来るほど向上しているかと言えば、そんな物は殆ど無いと個人的には思ってます。シャシダイナモや騒音計、燃費計などで測ってみれば一目瞭然です。どんな計測器にも精度が存在し、±何%かは必ず計測誤差が発生します。仮に100馬力で±3%の誤差があれば計測器は97馬力から103馬力の幅で表示する訳です。同じ値でもこれぐらいの違いが出るのに、その怪しいグッズでそんなに効果が出るとは科学的根拠な乏しいし、人が分かる訳が無いんです。それを体感で分かると言うなら、それは「神」の領域ですね。
だから「プラシーボ効果」なんです。言われなくても分かっている、分かっていながら高額な商品を買っている、そんなアラブの石油王のようなお金持ちには何も言いません。
効果を信じ、買うことは否定しません。実際体感しているなら、それはそれでOK。趣味とは意味や効果、実用性じゃ無い自己満の世界。そんな物は世の中に溢れています。健康食品や、ペットグッズ、ダイエット器具や、高級料理、ワインやウン千万もする様な高級車。ブランドだから、高級料亭だから、モータスポーツのスポンサー企業だから、高級ワインだから、ウチのワンチャン喜んでる…？？？

何を言いたかったのか忘れてしまいそうでしたが、私が言いたいのは、そんな純粋な消費者の不安を煽り、洗脳し、効果の不確かな商品を高額で売りつけるな！…と言いたい。
私に言わせりゃ気の弱い若者や年寄り集めて高額な絵画や壺を売り付ける悪徳業者、信者から個人資産を巻上げるカルト宗教、どうとでも受取れるような事をもっともらしく上から物申す占い師、「あなた、地獄に落ちるわよ！！」そんなのと同じ。

買うのは個人の自由。正しく見極め、必死で働いて得た収入、本当に良いものだけ手にしたいものである。

23年2月12日、「車に貼るだけで燃費が良くなる」などとうたった商品が消費者庁により、商品の表示に根拠が無いとして販売元に再発防止措置命令を出しました。
そりゃそうなるよね。でも販売元は表示を見直して販売を続けるそう。え？表示の問題か？まぁこれで表示を鵜呑みにする人も減るか？