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半ねりのブログ一覧

2020年07月27日 イイね!

[本の小並感 129]会社は合同労組・ユニオンとこう戦え ボク胃に穴空いちゃう...拗れる労使交渉実務の現場

[本の小並感 129]会社は合同労組・ユニオンとこう戦え ボク胃に穴空いちゃう...拗れる労使交渉実務の現場129. 会社は合同労組・ユニオンとこう戦え 3点

私がこの問題、つまり日本の雇用問題に興味を持つようになったのは城繁幸がきっかけだった。もう何がきっかけだったか忘れてしまったが、確か彼が「社長は労働法をこう使え!」という本を紹介していて、日本の労働法制が極めて労働者保護色が強く、それがモンスター社員などの様々な「甘え」の温床になっていることを指摘していた(と思う。今見たら同じ著者だった。)。

この本は、かなり実務的だ。特に総務や人事の責任者、実務担当者が、労組との交渉に当たって知っておくべき知識や、交渉術が微に入り細に入り丁寧に書かれている。担当者は知っておいて損はないだろう。いくつか、蘊蓄を上げておく。

1. 労組の委員長の性格によって交渉の方向性が分かる。自己保身型は目的を達成すれば静かになるが、復讐型はどんな非生産的なことも厭わないので難航・長期化する。

2. 団体交渉に社内会議室は使わない。社員なら誰でも入って来られるし、時間も無制限になってしまう。労組の事務所も全く関係ない人が突然参加してきて監禁に近いことをされるかもしれない。だから、外部会議室を使用し、使用料を会社側が負担するなど主導権を取る。

3. 「社長を出せ」と言われるかもしれないが、その必要はない。ただし、決定権のない人間の出席は不誠実団体交渉となり不当労働行為になる可能性がある。このため、責任者が出席する必要があるが、決定権があることと即断即決ができることとは区別して良い。

4. 「検討します」という回答は食いつかれる可能性があるため、「お断りするかもしれませんが検討します」とする。

5. SNSによる炎上には「じっと我慢して、嵐が過ぎるのを耐えるのが無難」としている。炎上には継続的に薪をくべる必要があるが、燃料をわざわざ投下する必要はない。

6. 賃金トラブルでは年俸制の導入自体が就業規則の不利益変更として争われたことはない。しかし、その場合も年俸決定のための成果、業績評価基準、決定手続き、減額の限界、不服申し立て制度などを確立する必要がある。

7. 就業規則違反に当てはまる場合でも、処分の均衡を欠く場合、懲戒処分が無効になる可能性がある。例えば「遅刻してはならない」とあるが、それまでは遅刻者に対して懲戒処分をしたことはない場合、いきなり遅刻した人間に懲戒処分を下すと「処分の均衡を欠く」とみなされる。


懲戒処分の前段階の通知書例。裁判では、そこに至るプロセスが重視されるため、当事者に言い分を出す機会を与えることが重要。他にも希望退職を募る場合の例とかがある。

7は法の下の平等みたいな概念と通じるものがある気がする。その他にも文書例などがあり、生々しい。この人こういう修羅場をずっと戦ってきたのだとよく分かる。おれ、自信ない。胃に穴空きそう...
Posted at 2020/07/27 23:23:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年07月27日 イイね!

雨の奥多摩ライド、賢い旅がしたいのか?

雨の奥多摩ライド、賢い旅がしたいのか?連休になると雨になり、体調を崩す現象に名前を付けたい。

本当だったら乗鞍に行く予定だったのだ。岐阜側は先日の大雨で崩れてしまったが、長野側は通行可能。山頂の銀嶺荘も予約が空いているまで確認していた。

しかし水曜の夜からくしゃみ・鼻水。木金は一日寝ていたが、頭痛、寝ていると腰痛がひどいで散々だった。しかし土曜午後から回復。日曜に奥多摩往復してきた。乗鞍から比べるとだいぶ見劣りするが、まぁいいや(写真は奥多摩のネッコ)。

俺たちの夏が来た!!!と、この時は思っていた


デエダラボッチでも出てきそうな奥多摩の山(まだ青梅に近い方)


小河内ダム非常用洪水吐、開放!!!何度も来ているが、初めて観た。




丹波山村の道の駅まで行くつもりだったが、雨が強くなってきたので深山橋で折り返し。賢明だったが、賢い旅をしたいのか?と中の人が鎌首をもたげる。


夕闇の迫るセブンイレブン、ヒグラシの声がうるさいくらいに空間を埋めている


雨の帰り道 車は外の視界や音、空気、湿度を遮断してしまう。「雨の奥多摩」の今この瞬間を感じたい。


青梅から電車のつもりだったが、まだ体力があったので自走で帰ることにした。実は奥多摩から自走で帰るのは初めて。土砂降りと小雨を繰り返しこれ以上濡れられないぐらい濡れたが、おかげで「賢い旅」から少しはみ出すことができた。

「夜に駆ける」を流しながらお掃除、幸せ?


Garminの設定が間違っていてログが取れてなかったのはショック。152 kmくらい。8月に有給をとって乗鞍に行こう。
Posted at 2020/07/27 12:16:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年07月26日 イイね!

胸キュン青ハルな天気の子は、アナ雪とは真逆の構図を提示する

遅ればせながら天気の子を見た。

新海誠は「言の葉の庭」を観てから恥ずかしくて観られなかったのだが、知人宅で観る流れになったのだ。

最初は不安だったが、意外に面白かった。なので、本当に小並感になるが、感想を書いておく。

1. 世界か自分か

大雨は最近の熊本の洪水もそうだが、去年の千葉の停電なんかもあり、現在では都市機能を麻痺させる結構シリアスな問題として取り上げられている。なので、この映画を観た人は主人公の決断=世界を犠牲にしてヒロインを救うという決断を躊躇う人もいるだろう。

しかし、この映画が公開されたのは2019年の7月。当時は千葉の大雨と停電が話題になっていたかもしれないが、その数年前から始まるであろう制作段階では大雨をそこまでシリアスな問題として捉えていなかったのではないか。

つまり、この作品は世界か、自分か、の二者択一を取るような作品ではない気がする。3年降り続く大雨によって死者がいっぱい・・・と突っ込むのは、ウルトラマンの瓦礫の下で人が死んでいるのだと突っ込むようなトンチンカンさと同じだ(映画ではきれいに描かれる水没した建物も、現実は汚泥でありカビと匂いがひどい)。じゃあ、この作品はなんなのか?

2. アナ雪とは真逆の構図

「言の葉の庭」では、男子生徒が女教師を救うという設定である。天気の子でも主人公がヒロインを救うという構図は変わっていない。むしろ、比較対象としてはアナと雪の女王が適切であるように思う。

アナと雪の女王では、エルサは自身の能力が故に世界から引きこもり、結果的に世界は氷に閉ざされる。そして最終的には、自分の能力と世界とを調和させる方法を見出す。これは、自分と世界との違和感に悩む子供たちに、自分の能力を隠す必要はない、むしろ最大限生かしながら良い方向に世界を導く方法を探す道を提示している。

一方、天気の子では、最初から自身の能力で、世界を良くするために楽しみを覚える。金儲けではない。陽菜自身生きる意味をそこに見出している。しかし、その代償として彼女は消える運命を背負ってしまう。世界に積極的に関与することで、自身が消耗してしまうという、アナと雪の女王とは全く逆の構成なのだ。

3. 意図的に作られた消耗するヒロイン

その意味で非常に消極的な映画ともいえる。世界に関与することは、自身を削り犠牲にする行為なのか。当然ながら答えは否だろう。そんなサラリーマン的価値観を広げたいのか?

しかし、そうした構図を取ったのは偶然ではない。そうでなければ=陽菜は傷つかなければならなかったのだ。なぜなら、これは男が女を救う物語だから。ヒロインは傷つかねばならない。「言の葉の庭」と同じ、マッチョな中二病の幻想を満たすために。

意図せず、批判になってしまった。しかし、最初に言ったように面白かったのだ。携帯はいじったが胸キュンだった。二度と取り返せない青ハルを感じた。
Posted at 2020/07/26 03:38:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年07月24日 イイね!

[本の小並感 128]戦略PR 民主主義で大衆を無意識に操る技術のカジュアル版

[本の小並感 128]戦略PR 民主主義で大衆を無意識に操る技術のカジュアル版いつの頃からか日本社会を覆う「空気」を意識しだし、そしてそれを作るPR戦略というものを意識し出した。

メルカリのポイントが余っており、なんとなく購入したのだと思うが、後から気づいたが、田端さんとの共著「広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。 」の人だった。

全体的に軽い感じの作りで、多分1時間くらいで読んだ。山本七平が格闘した暴走する怪物としての「空気」ではなく、あくまでもマーケティングのツールとしての空気の作り方だが、事例の紹介はなるほどと思わせられるようなものがあった。いくつか挙げてみる。

・ピロリ菌とLG21
LG21というヨーグルトをPRする前に、日本人の50%がピロリ菌に感染しており、それが胃がんや胃潰瘍の原因になっている、というピロリ菌悪のイメージをまず作る。そこでLG21という商品を投入する。この本では「気づきを与える」と表現しているが、新たな価値を創る(この場合ピロリ菌除去)、と言って良いだろう。

・冷え知らずと生姜
永谷園が冷え知らずさんという生姜を使った商品を開発したが、そのPRはまず生姜が流行っている、生姜が冷え性に効くという空気を作っていった。新聞やテレビ、女性誌などを訪問し、編集者が記事にしやすい情報を提供していたった。

ここでステマではないのは、あくまでも記事にする・しないの判断が、メディア側にあるということだ。PR企業にとってメディアはお客様に当たり、記事にしやすい情報を微に入り細に入り提供する。この点は、「戦争広告代理店」でも一緒だった。

・おむつと赤ちゃんの健康
新商品のおむつは吸水性とフィット感を高めたが、どう訴求していくかで、赤ちゃんの睡眠を取り上げた。おむつの性能よりも、赤ちゃんの睡眠を重視しない親はいない。赤ちゃんの睡眠は重要、という空気のPR。

そのほかにも、洗剤の性能をPRするのではなく、洗濯機がバイキンの巣になっている、というイメージ作りから入る事例などだ。

マクドナルドはわざと椅子の座り心地を悪くして客の回転率を上げていると聞いたことがある。客は自分の意思で出ていくのであり、店に追い出されたとは思わない。

この本は全体的に「戦争広告代理店」のカジュアル版といった趣で軽かった。アメリカ大統領選についても若干触れられているが、民主主義国家において大衆を無意識に操作する技術というのは、制度の正統性を致命的に歪ませ得る。意図的にそのような側面には触れなかったのだろう。メタ的な価値観の訴求は私の仕事もそういう側面がある。
Posted at 2020/07/24 22:55:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年07月19日 イイね!

[本の小並感 127]食事と性事 この人の本を次も読むだろうか?

[本の小並感 127]食事と性事 この人の本を次も読むだろうか?本多勝一は、カナダ=エスキモーに続いて2冊目。

実はこっちは読むつもりはなかったのだが、メルカリで2冊セットだったので、まとまって買ったのだ。ずっと放置していたが、頑張って読んだ。

この本は短編で結、食事と性事というのは、そのうちの一つのタイトルに過ぎない。なので、全編が著者が体験した世界の民族の食生活・性生活が書かれている訳ではあい。

じゃあ、あとは何なのかというと、エッセイ?である。禁煙した話とか、故郷の伊那谷の生活とか、そういうのだ。はっきり言って退屈だったが、1960年代に書かれているので、現在の感覚とは大分違う見方をしていて、その辺はちょっと面白かった。

1976年に書かれたエッセイでは、ワインを「ワイン」と呼ぶことを毛嫌いしている。ぶどう酒と言わなければ気が済まないらしい。曰く「植民地的感覚、犯されたような屈辱感」らしい。今時ぶどう酒なんて言ったら、それこそ???である。個人的には名張毒ぶどう酒事件が思い浮かんで仕方がない。

人間の幸福に関するエッセイでは、公衆衛生の観点から北ベトナムと南ベトナムを比較し、「現在幸福にある者の率の高い国は、残念ながら社会主義諸国が多数を占めていることは、疑念の余地がないだろう」としている。今でこそ「失敗」の烙印が押される社会主義だが、1969年の当時、社会主義は資本主義国よりも理想郷として考えられていたのは事実なのだ。

全体的に退屈だった。朝日新聞とは、左翼っぽいアイデンティティが、この頃からあるのだと感じた。この人の本を次も読むだろうか?あるとすれば、カナダ=エスキモーのようなルポであり、エッセイではないだろう。
Posted at 2020/07/19 20:05:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「ビート、手放しました。13年ありがとう! http://cvw.jp/b/410066/45136597/
何シテル?   05/23 22:55
「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」
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