• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

半ねりのブログ一覧

2020年05月30日 イイね!

[本の小並感 119]時が止まった部屋 死後、私をものがたるもの達

[本の小並感 119]時が止まった部屋 死後、私をものがたるもの達119. 時が止まった部屋 4点

「暗い本、買っちゃったな」机の上の積読リストを見るたびにそう思っていたが、結構よかった。

孤独死。誰にも看取られず死亡し、発見されるまでに日数が経過した死。ある現場では、保温機能のある浴槽で亡くなり、温められたお湯で遺体は原型を留めないほど溶けてしまっていたという。特殊清掃人は、そのような現場の遺品整理や清掃を行う。

この仕事については、日曜のお昼にやっているザ・ノンフィクションという番組で少し知っていたが、何と言っても孤独死の現場を際限したミニチュアが、まるで自分の部屋か見紛うような部屋なのだ。


競馬新聞、カップ酒の空き瓶、コンビニ弁当の空き容器、外部との関係を遮断するかのようなゴミの山、その中に埋もれた最新式のiPad

ドアの裏に貼られた水道工事のマグネット、天袋に仕舞われた日本人形、いつか子供や孫が遊びにくる時のための客用布団

異様なほど物が少なく片付いた部屋、冷蔵庫に貼られた就職相談会のチラシ、養生テープで壁に書かれたゴメンの文字、いつか読み返すかも知れない本棚の書籍、ゴミ箱の中のキャットフードのパウチ


故人の人生をものがたる遺品の一つ一つ。今の私の部屋のもの達は、何を語るだろうか。

というわけで、ここからは本とは何の関係もない、私のお部屋


でかいMac。8割以上この前で過ごす


最近乗ってないロード


クローゼット。ものは少ないほうだと思う。


台所。洗ってない食器


下駄箱はほぼ本棚
Posted at 2020/05/30 18:05:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年05月24日 イイね!

[本の小並感 118]欲望の資本主義 資本主義自身が提示するプランCの必要性

[本の小並感 118]欲望の資本主義 資本主義自身が提示するプランCの必要性118. 欲望の資本主義 ルールが変わる時 2点

毎週のように通っていた書店がコロナで閉まっていたが、昨日久々に再開していたのでぶらついて目に止まった。「資本主義や市場経済という経済の大きな仕組みに対して批判や懐疑の厳しい目が注がれている」から、その不安や疑問に対するヒントを提供するための企画であるという。


1. 問題意識

確かに、下記のような状況を考えると「新しい枠組み」に思いを馳せることは自然なことだろう。
・アメリカのように格差が極大化してしまう問題
・データ収集のように1私企業が主権国家をも超える力を持ち始める問題
・マイナス金利のように資金需要が減退し長期停滞に陥る問題


2. よくあるご意見

しかし、この本が意図した、そのような新しい枠組みへの「ヒント」を提供できているかは怪しい。

ジョセフ・スティグリッツは企業ではなく政府が適切な財政出動で総需要を拡大せよというが、マーケットの叡智を上回るような聡明で徳の高い政治家はいない。そもそも需要はなくなったのではない、変化したのだ※1。トーマス・セドラチェクは、先進国は十分に豊かでありもう成長は(不要とは言わないが)重要ではないというが、ほっといたって日本は低成長だ。


3. 資本主義の権化が提示するプランCの必要性

唯一そのヒントらしきものを与えているのはスコット・スタンフォードのインタビューだ。ゴールドマンサックスを退社しベンチャーキャピタルのCEOを務めるこの人物は、現在の資本主義の価値観を体現したような存在だが、彼も資本主義や社会主義に代わるプランCが必要だという。

それはテクノロジーの進歩が人類という種に与える影響だ。「ポイントはAIです。次の"種"です。AIが目覚めたらどうなるのでしょう?人類の祖先が誕生した時、他の生物は、ことの重大性に気づいていなかったはずです。」。労働力の大体で失業率が30%や40%になってしまう社会がくるかも知れない。だから、プランCが必要なのだ。

前者2人の、大衆にとって耳障りのいい、ポピュリズムの匂いがする意見に対して、スタンフォードの問いかけの方がよほど確信を付いていて、自らは全く責任を負う必要のない大衆に対しても真摯だと思う。


4. メモ

※1 総需要が足りない、という割りに、際限なく増殖する欲望(特に承認欲求)は問題視している。つまり欲望がなくなったのではなく、その対象が物質的なものから、体験やサービスといったところ移っているだけだろう。
・絶対的な豊かさは問題ではない。村上龍は「この国には何でもあります、しかし希望だけがない」と言ったが、重要なのは「明日は今日よりもいい日」という希望だ。変化の量であるデルタが重要だ。
・「欲望の資本主義」というタイトルだが、著者にも迷いがある。ディレクターはスティグリッツのインタビューで「desire or greed is one of the driving force of capitalism.」と問い、はぐらかされている。Greed is goodという、ゴードンゲッコーの演説を思い出す。
・「欲しいものが、欲しいわ」。バブル絶頂の日本で糸井重里が産んだこのキャッチコピーは、際限のない欲望か、足るを知る賢者の言葉か。
・たびたび資本主義の暴走のようなことに言及されるが、市場は自らの間違いを「バブルの崩壊」という形で是正することができる。そのことが重要だ。人間はできない。
Posted at 2020/05/24 15:57:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年05月18日 イイね!

今後のロードバイク(キャンプしたい)

今年のGWは何もしなかった。ここ数年はロードでどこかしら行っている。

・2015年 伊豆(K's Houseを強くオススメしたい(伊豆に行ってきた1)
・2016年 京都(もう若くなくてすいません(京都に行ってきた1)
・2017年 清里(自転車に乗れば嫌なことを忘れられるだろうか
・2018年 甲府(私にとってのエンゾ早川
・2019年 清里(贖罪のためにクリスタルライン走ってきた

実家にも帰っていたが、今年はコロナ自粛+在宅勤務の流れで惰性でGWに突入したため特に何もしなかった。

しかし、下記のtweetはハッとさせられた。



へるはうんどさんは、私が輪行袋を選ぶときにしおいんですけどというブログで知ったのだ(最近アップがないが、twitterは楽しい)。

どこに行くにでも奥多摩方面から山梨を超えて長野などに行くことが多いが、自宅から青梅までの4時間くらいの自走が信号も車も多くだる過ぎるのだ。朝起きられない...

という訳で本日は、30kmのご近所ライドでお茶を濁してきた。


隅田川


スカイツリー(自宅から見える)


ルート

今後はキャンプライドに切り替えたい。
Posted at 2020/05/18 01:59:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年05月16日 イイね!

[本の小並感 117]ホームページ作成のツボとコツが絶対にわかる本 現場に詰めるプログラマーの苦労が垣間見える

[本の小並感 117]ホームページ作成のツボとコツが絶対にわかる本 現場に詰めるプログラマーの苦労が垣間見える驚くがこのブログは2009年から始めている。もう11年ということだ。知り合いのパンダさんに勧められて始めたわけだが、こんなに続くとは思わなかった。

大してこだわりがあるわけでも無いが、やはりブログが閲覧されると嬉しいし、何となく自分好みにデザインしてみたい気もしてくる。

だもんで、この本を買ってみた。2年前に。

全く捗らなかったが、とうとう先日最後までHTMLとCSSを組んでWEBページを作った。理解したというより、書いてある通りに打ち込んだ、に近いが、それでもCSSという単語さえ知らなかった頃からは、仕事以外で純粋に何か学んだ感じがあった。

例えばこのブログで太字を設定しようとすると、span style='font-size:20px;line-height:130%;' 太字にしたい文字 /span という表示が出てくるが、これはHTMLのコードであることが分かってくるし、単純に書いたコードがブラウザで形になって出てくるところ、特にCSSでデザインが立ち上がってくるフェーズなどは軽い感動がある。

以前、漫勉という番組で浦沢直樹が「ベタは楽しい。単純作業なのでアシスタントに任せるが、絵が立体的に立ち上がってくる。本当は自分でやりたい。」という主旨のことを言っていたが、それに近いような気がする。

この本は、単にコードの技術だけでなく、優れたWEBページのコーディングがどのようなものか、例えば、環境の変化により柔軟に対応できるコードや、担当者が変わっても明確に理解できるようなコードの構造など、「設計思想」にまで踏み込んで教えてくれるという点だ。

同じ表示・表現でも、コーディングは異なる場合がある。その場しのぎでパッチを当てるようなコードを繰り返していると、全体像が把握できず、思わぬところで崩壊してしまう場合もあるだろう。何となく現場に詰めているプログラマーが苦労が想像できるのだ。

と言っても、この本だけで自前でブログを立ち上げるのは私には難しい。そして、現在は自身でホームページを立ち上げるためのツールが多くある。そちらでやった方がいいだろう。

という訳でこっちの本も買ってみた。WordPressはプロでも当たり前に使用するらしい。同じ人の本。

Posted at 2020/05/16 23:46:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年05月04日 イイね!

岳 救助という甘い嘘を捨てきれなかった

岳 救助という甘い嘘を捨てきれなかった1. 人はなぜ山に登るのか?

「なぜ山に登るのか?」という有名な質問に、最終的な回答はあるのだろうか?

この漫画は山岳救助活動なので、特に悲惨な事故が多く描かれる。一生残る後遺症を負ったり、死んだりするケースもあるが、そういうリスクを取ってでも、人はなぜ山に登るのだろうか?


2. 他人のためではない、自分のための登山

物語の後半、主人公の三歩は同僚を落石で大怪我をさせてしまう。落ち込む三歩にザックは問う。「お前、最後に山登ったのはいつだ?」。救助ではない、他の誰のためでもない自分だけのための登山。三歩は北アルプスを離れローツェに挑むことを決意する。

三歩は自分のために山に登る

以下、完全ネタバレ

3. 三歩が示す(糖衣に包んだ)山を登る意味

結局三歩はローツェを登頂しない。嵐が来たことを察知して同じタイミングでエベレストにアタックしていた登山隊の救助に向かうのだ。それがこの漫画が三歩を通して描く登山の意味だろう。下記のコマは作者渾身の見開きで、ここでは人命救助=登山である。


しかし、本当にそうだろうか?私はこの描き方に都合のいいオブラートに包んだ嘘臭さを感じてしまう。三歩にとって救助は(もちろん救助したいと思っているが)本質的にはどうでもいい。遭難者がなければ三歩は山に登らないのか?そんなことはないだろう。

4. 「甘い嘘」を剥ぎ取れなかった

私は、登山の意味という意味では、夢枕獏の「神々の山嶺」の方がよほど本質を描き出していると思う。

「死ににゆくために、山に行くのではない。むしろ生きるために生命の証を掴むために行くのだ。」「仕事をして、金をもらって、休みの日に山に行く。俺がやりたい山は、そういう山ではなかった。・・・魂が擦り切れるような、登って下りてきたら、もう体力も何もかもひとかけらも残らないような、自分の全身全霊をありったけ注ぎ込む」そういう山。

血が凍り、骨が軋む極限の時間。三歩はそのような環境で「生命の証を掴む」ために山に登るのだ。

作者も世界中の山を登ったクライマーであり、本当は分かっているのだろう。実際、ラスト2冊のエベレスト救助のシーンは、それまでの北アルプスの救助現場が「どうぶつの森かここは?」と感じるような緊張に満ちており、三歩も最も生き生きと描かれる。最後の最後で救助という「甘い嘘」を剥ぎ取れなかったのが残念である。
Posted at 2020/05/04 21:42:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「ビート、手放しました。13年ありがとう! http://cvw.jp/b/410066/45136597/
何シテル?   05/23 22:55
「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2020/5 >>

      1 2
3 456789
101112131415 16
17 181920212223
242526272829 30
31      

愛車一覧

ホンダ ビート ホンダ ビート
2008年8月13日に納車しました。私にとってはこれが始めての車の購入でした。当時の私は ...
その他 その他 その他 その他
2月7日に納車のBasso Viper。本体120,000。ペダルと空気入れで総額130 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation