車両重量配分の話♪

正月はどこ行っても お店が休みだったので、家の中でニヤニヤとクルマの事を考えてました。(^^;;
そして今、自分の中でブーム？なのが『車両重量配分』

そんな自分の頭の中を整理するつもりで今日はブログを書きたいと思います。




前後重量配分はカタログや車検証から確認が出来て、スイフトスポーツ(ZC32)の場合だと
前650kg 後390kg となっています。

モータースポーツでの理想的な前後重量配分は一般的に50:50とされていますが、そうなるとスイフトの前後重量配分はかなりのフロントヘヴィーと言う事になりますね〜。
まぁ、FFだと大抵こんなモンなので、あまり悲観するのものじゃ無いですが、少しでも何とかなるなら『手を加えてやろう』ってのがプライベーターのサガでしょうか？＾＾




フロントが重いなら…
リアの車高を下げて、そっちへ重量を分配させる。

そう。一般的に気にされるのは前後の重量差のみ...な気がします。
でも重量差が生じるのは何も前後だけじゃ無いデスよね？

はい。
その差は左右にも存在してマス。（大抵は、運転席側が重たくなってる）


よくよく観察してみると、ドノーマルのスイフトスポーツでも運転席側(重たい方)の車高は下がっています。
リアだとでは左側が下がっていて、これは左側に燃料タンクが寄っているからで、ガソリン残量でも変化します。





じゃぁ、左右で重量に差が出ると【何が問題なのか】考えてみました。


①左右でアライメントに差が出る

②1G状態で、左右の『スプリング縮み量』に差が出る



①は、フロントだとキャンバー＆トー角が関わって来るので、『直進性の悪化』や『コーナリングの不安定化』に繋がるのかなぁ？なんて予想されます。
もちろん、これに合わせてアライメントを取り直せば問題無いんですけどね。

そして、リアのトーションビーム式サスペンションで左右に差が出た場合は、トー角のみが変わります。

基本的にここは調整が出来無い箇所なので、前後どちらが問題と言えば当然リア。





そして②は、主にスプリング＆ダンパーストロークに影響が考えられると予想。


極端な例を上げれば。。。（バネレートは左右同じで）

　　　　左前　　　　 　　　 　　右前
　 　（めっちゃ軽い）　 　（めっちゃ重い）


左側(めっちゃ軽い）は1Gでもあまりスプリング達は縮んでいないので【縮み側ストロークに余裕が有る】
右側（めっちゃ重い）は1Gでそこそこスプリング達が縮んでいるので【縮み側ストロークに余裕が無い】

こんな車が、路面の荒れた場所でハイスピードから『超絶フルブレーキング！！』したとします。
当然、右側が先に限界を超えて穏やかな挙動では居られないハズ。
↑(極端な話デスケドネw)

ここでは縮み側の挙動を例に挙げましたが
当然、伸び側のストロークにも差が表れるので『右コーナーではインリフトしない』のに、『左コーナーだとタイヤが空転して仕舞う』などは、これが原因の1つかもしれないですね。
※これらは去年、自分がモータースポーツ中に経験した事ですf^^;


車高はバッチリ合わせたのに『何だか挙動がオカシイ？』って時は左右の重量配分も疑ってみてはどうでしょうか？（＾＾）/






ちなみに私がやってる重量差の確認方法は...
車両が1Gの状態でスプリングの長さを測定し その差を見ています。


例）
・バネレート5kg/m
・0Gでのバネの長さ＝左右同じ
・1Gでの左バネ長さ190mm
・1Gでの右バネ長さ180mm の場合。。。

190-180＝10mm
10mm×5kg=50kg

つまり【左が50kg軽い】

※超シャコタンな車のスプリングはどうやって測ったら良いの？なんて質問はナシよ♪（笑）