2012年06月10日
遂に・・・
■試合経過
試合前は両者ともにリラックスした表情で笑顔も見られたが、大物食いにブラッドリーは士気の高さを見せ、パッキャオも集中した様子を感じさせる。
1R 両者まずはリング中央。パッキャオはガードを高く・固くかため、右ジャブから左ボディーストレート。・ブラッドリーはそこへ左フックを狙っていく。
手数の多い左ジャブが目立つブラッドリー。パッキャオもさっそく左ストレートを伸ばしていくが、これはまだ当たらない。
ブラッドリーはパッキャオの左ストレートが来ると、左フック、右ストレートとすぐにリターンパンチを返す。
ラウンド終盤、パッキャオは再び左ストレートを放っていき、ブラッドリーはこれを紙一重といった感じでかわす。
2R パッキャオは右ジャブから左ストレートで切り込むが、ブラッドリーもそこへ左フックを合わせる。
パッキャオが右腕でブラッドリーの左腕を抱え込んでクリンチすると、ブラッドリーは黙っておらず、フリーになっている右腕でパッキャオを小突いていく。
左ストレート主体で攻めるパッキャオだが、ブラッドリーはすぐに右ストレート、左フックとニックネームの“砂嵐”を思わせる連打を返してくるためパッキャオは気が抜けない。
3R ブラッドリーは左ジャブを突きパッキャオから距離を保つ。パッキャオは小刻みに上半身を振って切り込む隙をうかがう。
右ジャブから左ストレートのワンツーで切り込むパッキャオ。ブラッドリーも打ち終わりにリターンしてくるが、パッキャオは思い切りよく左ストレートで入っていく。
パッキャオの左ストレートが増えてくる。左ストレートを2連発して ブラッドリーをロープ際まで下がらせる。ブラッドリーが手を下げ上体を振ってかわそうとすると、パッキャオは左ストレートをボディに打ち込む。
4R ブラッドリーはパッキャオの攻撃を封じるためか、前に出て距離を詰めるとボディーフックを集める。
接近戦でパンチの交換になると、パッキャオは右フックを振るいこれをヒット。ブラッドリーはパッキャオを押し込んで体力を消耗させているか。
パッキャオは左ストレート、右フック、アッパーと強打をラッシュで振るうが、ブラッドリーはこれを上体を振ってかわす。しかしその中でやはり被弾してしまい動きが落ちる。だが、ブラッドリーも右フックを返してヒット。
5R ブラッドリーは前のラウンドのダメージがあるか、前に来る圧力が落ちる。
しかしパッキャオが放ってくる左ストレートはダッキングしてうまくかわす。パッキャオのプレッシャーを避けるため、ブラッドリーは4Rまでで消耗してしまったか。
これまでより弱気な感じのブラッドリーは前に出て来られない。パッキャオも疲れが感じられるが、ダッキングから放ったパッキャオの左フックがクリーンヒットしブラッドリーがフラつく。
6R 左ジャブを伸ばしてパッキャオをけん制するブラッドリー。しかしパッキャオは徐々に距離を詰めて左ボディーストレート、左ストレートと放っていく。
パッキャオはブラッドリーをコーナーに詰めて連打を浴びせ、左アッパーでブラッドリーのガードを割ってヒットする。
6Rが終了すると、ブラッドリーは苦しげな表情を浮かべてコーナーへ帰る。
7R ブラッドリーはジャブを伸ばすものの、パッキャオを遠ざけるプレッシャーが減じている。返しのパンチの威力も落ちているため、パッキャオは思いきりよく左ストレートで切り込む。
ブラッドリーも左右フックを振るうが、やはりパッキャオが打ち勝ち、左フックでブラッドリーを後退させる。
8R ブラッドリーはやや足取り(=ステップワーク)が戻る。しかしパッキャオは左ボディストレートから右フック、ワンツーと攻めていく。
だが、ブラッドリーはうまくダッキングを合わせてパッキャオ伝家の宝刀・左ストレートを紙一重のところでクリーンヒットさせていない。
9R パッキャオはステップインしてワンツーで左ストレート。さらに踏み込んで左ストレートを見舞わんとするが、これはブラッドリーが横へのステップで回避する。
両者頭が付くような距離から打ち合いを展開し、パッキャオの左ストレート、左アッパーがとらえるが、ブラッドリーはこれで引かずに前へ出て行く。
馬力のあるところを見せパッキャオを押していくブラッドリー。しかしパッキャオもやはり左ストレート、右フックでブラッドリーを押し返す。
10R ブラッドリーはサウスポーへのスイッチも見せ、アウトボクシングでパッキャオに追わせる。そこへカウンターを狙うブラッドリーだが、中間距離はパッキャオの土俵でもありステップインしての左ストレートを狙う。
パッキャオは隙が見出せないか、あるいは疲れで踏み込めないか、このラウンドは手数が少ない。
パッキャオのガードを破ってブラッドリーのジャブが当たる。それでもラウンド最後にはラッシュせんかの動きを見せるパッキャオだが、これはブラッドリーがすかして終わる。
11R 顔の前でガードを立て、攻め手を探るパッキャオ。消耗が感じられ手が出ない。中盤のラウンドにラッシュを掛けたオーバーペースがたたったか。
踏み込んでの左ストレートを見舞うパッキャオだが、やはりブラッドリーがタイミンよくダッキングを合わせてクリーンヒットさせない。
ブラッドリーはジャブを突きながら左回り。ブラッドリーは巧みなボディーワークでパッキャオの左に空を切らせる。
パッキャオのステップインにブラッドリーは左ジャブ、左右フックを合わせて脅かす。
12R ブラッドリーは軽快な足取りで左ジャブを連打。しかしパッキャオはこれを追えず距離を詰められない。
回復して動きの戻っているブラッドリーに、失速を隠せないパッキャオ。左ストレートを伸ばすが、スピードに欠けブラッドリーに見切られる。ブラッドリーはパッキャオを翻弄するように軽やかなステップから左ジャブを突く。
判定は115-113(パッキャオ)、115-113(ブラッドリー)、115-113(ブラッドリー)の2-1でブラッドリー。
パッキャオの破竹の快進撃に遂にストップが掛かった。
僕個人的には判定でパッキャオの勝ちでした。
有効打ととるか?手数をとるか?で判定は変わってくるから微妙な判定になってしまった。
有効打ではパッキャオ。
手数ではブラッドリー。
僕は常に攻勢に試合を進めていたパッキャオの勝利を確信していた。
最終ラウンドのポイントがとれなかったのが痛かった・・・。
本当に残念な結果でした。
是非再戦をして完全決着をして欲しいです。
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Posted at
2012/06/10 14:34:31
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