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リョート、アリスター、ランペイジ、リデル、コールマンをKOしたUFC ＆ PRIDE王者ショーグン
vsベラ、マティシェンコをKOし、ベイダーに一本勝ちしたジョーンズ

その後も元UFCヘビー級王者のケビン・ランデルマンに一本勝ち、アリスターとの再戦でも初回KOするなど大活躍。07年9月のUFCデビュー戦では、ジ・アルティメット・ファイター（TUF）シーズン1優勝のフォーレスト・グリフィンにまさかの一本負けを喫したが、この時は古傷のヒザが悪化していた影響もあった。

その後はPRIDE初代王者マーク・コールマンをKOして大会ベスト・ファイト賞を獲得、続いて“アメリカ総合格闘界の顔”チャック・リデルを初回KOしベストKO賞を獲得し、リョート・マチダの持つライトヘビー級ベルトに挑戦した。

この試合では5Rの激しい打撃戦の末、惜しくも判定で敗れたが、7ヵ月後の昨年5月に行なわれた再戦では、1R中盤にカウンターの右フックでダウンさせ、追撃のパウンドでTKOし、王座をゲットしたのだ。

今回ショーグンは、元ライトヘビー級王者でジ・アルティメット・ファイター シーズン2ヘビー級優勝のラシャード・エバンスと対戦予定だったが、エバンスのヒザの負傷のため、同門のジョン・ジョーンズに白羽の矢が立った。

ジョーンズはジュニア・カレッジ・レスリングの全米王者で、総合格闘技デビュー後はTUF1準優勝の人気選手ステファン・ボナーを破って注目を集め、以降、ブランドン・ベラやウラジミール・マティシェンコといった強豪をTKOし、2月のUFC126でライアン・ベイダーと対戦すると、ノゲイラ弟を破ったベイダーを圧倒し続け、2Rにギロチンチョークで一本勝ちした。この試合直後にデイナ・ホワイト社長からタイトル挑戦を打診されると、6週間しか準備期間がないにも関わらず快諾し、王座挑戦が決まったのである。

王者ショーグンはムエタイをベースとし、パンチも蹴りもヒザも強力だ。

対するジョーンズはレスリング・ベースだが、193㎝と長身で、手足が長い独特の体型を活かしてスタンドでもグラウンドでも変則的な攻撃を仕掛ける。特にグラウンドでのヒジ打ちと、ギロチンチョークには警戒が必要だ。また、名匠グレッグ・ジャクソン門下で、エバンスやクセ者キース・ジャーディン、ブロック・レスナーを苦しめたシェイン・カーウィン、そしてウェルター級王者ジョルジュ・サン・ピエールら、超一流選手揃いの練習環境にあることも侮れない。

いまが選手として最も脂の乗り切った状態にある、王者ショーグンか？

あるいは、マット・ハミルに対する反則負け以外負けがない超新星ジョーンズか？ 注目のタイトルマッチ。