日本代表は１０日、札幌ドームでザッケローニ監督が就任してから３度目の対戦となる韓国戦に臨む。過去２度の対戦はいずれも９０分間では決着がつかず（昨年１０月の親善試合は０－０、今年１月のアジアカップはＰＫ戦での勝利）、今回も接戦が予想されるが、９月から始まるワールドカップ（Ｗ杯）・アジア３次予選に向け弾みをつけるためにも、内容の伴った結果が欲しいところだ。 

　ザッケローニ監督は８月１日～３日まで国内の若手選手中心の合宿を行ったが、韓国戦メンバーの中で初選出は清武弘嗣のみ。一方、阿部勇樹、松井大輔、駒野友一らが復帰を果たした。今回は負傷で長友佑都が欠場するため、その穴を誰が埋めるかにも注目が集まる。 

　一方の韓国は、長年チームを支えてきたパク・チソンがアジアカップを最後に代表を引退。攻撃のキープレーヤーであるイ・チョンヨンも負傷離脱と苦しいメンバー編成を強いられている。とはいえ、ライバル日本との一戦だけに韓国も闘志を燃やしてくるだろう。ザッケローニジャパンにとってはＷ杯予選本番へ向け、最高の試金石となることは間違いない。