ワタクシ、
オッサンらしく時代劇大好きなんですよね(笑)。
で
新選組血風録っちゅ~のをやっているんですけど。
でもね~~~~。
永井大っちゅ~のがなあ…
何年経っても変わらんなあ。
相変わらず止まっとる。
彼に合わせてしまっているからだろうか?
全体的に、迫力がちょっと…
いえ、彼が下手とは思わないですよ?
かなり良い線いっている、と思います。
しかしなあ…やっぱりだなあ…
ワタクシ、彼には、
何か違うんぢゃない?と感じることがしばしばある。
それは…
勘違い、してません??という雰囲気。
彼、
何か自分で今ある自分を突き抜けた経験が無いと思う。
彼には彼の悩みがあるのかもしれませんが、どうもそういう感じを潜り抜けたところが見られない…
そういうところを潜り抜けた人は、
二枚目だろうが三枚目だろうがお笑いだろうが、迫力がある。
独特のね。
役者さん…という話ではなく、一人の人間としてね。
でも、この登場人物たちの中では、確実に感じたんですけど、彼、
単なる器用貧乏にしか見えない時が多い。
あ。
そうだ。
何時まで経っても中途半端。
その感じが拭えない人。
そのせいでしょうかね??
主要人物を除き、周りの人たちのトーンというか波長も、彼を引き立てるためか、押さえ気味の演出だったり役者さんだったりになっている。
彼、分かっているのかなあ…いえ、
それに気付いていなくて、『オレはできている』と思い込んでいるのが分かる。
JIN-仁-に比べたらよく分かる。
主役は勿論、出演者たちの迫力が違う。
老若男女関係ないです。
いつも感じるんですけど、彼は、
自分の中の今ある引き出しで何とかしようとしている。
挑戦していない感じがする。
何年経っても
成長した感じが全くしないのは、多分そんなところにあるように感じる。
ええもん持っているのに…
金太郎の時も感じたけれど、あれからまた時間が経っているのでどうかな??と期待して見ていますが、やっぱり…
彼は、松涛館(※日本空手協会から分裂した一派。伝説的な空手家『蹴りの金澤』設立)の空手の出身で、
それなりの成績を上げている。
確かに、輝かしい成績といえる。
でも、
本物を見てしまうと、吹き飛んでしまった。
黒帯という映画を見た時に、その違いを知ったなあ。
この映画は、
本物の空手家たちを起用した映画。
当然、演技は上手とは言えない筈。
でもね。
違うのが分かる。
ケイン・コスギにも、永井大にも、ワタクシにはあるものを感じない。
それは、
ヤバさ。
これでも、同じような武道をやっていたから、それなりに色んな人を見ている。色んな世界の、ヤバい人をね。
これは、彼らからは全く感じない。
何故なら、
それを身に付けられるような経験を積んでいないから。
皆さんは、その武道家の価値ってのを
全国大会○位とかで判断していませんか?
確かにね、それも価値基準のひとつだと思う。
でも、実戦ばかりを考えてやっていた人間は、あまりそればかりに囚われない。
立会いの時の動きと目で分かる。
だって怖いんだもん(笑)。
武道が単純に殺す業だということを知っている人なんだもんね(汗)。
それ以外、言いようが無い。
あ。
怖い目っていうのは、野獣みたいとは限らないですからね。
この間合いに入ったら、確実に当ててくるっていうのが、はっきり分かる…
それに対して、こちらが覚悟してまっせ♪という波長も嗅ぎ取っている…
ああいうの、もう経験していないからすっかり錆付いているけど、言葉にするのもモドカシイけれど、言葉にするとこんなものかなあ。
あの波長をケインや永井からは、そういう
ヤバさを全く感じない。
スポーツとしての空手だなあ、多分。
「あしたのジョー」で出てくる
ゴロマキ権藤と
ウルフ金串のシーンをご存知でしょうか?
…あれ、そういう人たちを見ている人にしか書けないシーンでねぇ。
とってもデフォルメして分かりやすくしているけど、あれが一番分かりやすいなあ。
上手いと
強いと
怖いってのは、必ずしも一致しません。
ですけど、
怖いと
上手いが合わさると
強さに変化してくる…
彼らは、多分、
人間の怖さを知らない。
あの迫力は、本物にしか出しようが無い。
永井くんは、空手も売りだったけど、
道場空手が上手という範疇から一歩も出ていないのがよく分かるんですよね。
ケインもそう。
上手いんですよ。上手いんです。
でも、
怖さを感じられない。
だから、よく分かるんだけど。
この二人、
父親のエリート教育の範囲から一歩も出て行けていない感じがする。
それだと、
自分の殻は打ち破れない。
ケインは、それに気がついて、もがいている感じがしますけど。
父親が師匠で、エリート教育ってのも、男30になると、大きな足枷になるのかもしれませんね。
子供を教育するには、心が独り立ちするには、そういう要素を敢えて我慢して外さないといけないかもしれません。
彼らを見ていると、どうしてもそれを感じてしまう、中年オヤジでした。
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Posted at
2011/05/30 23:56:46