
CX-5納車待ちの間の戯論です。
今回購入しましたCX-5、グレードは25S プロアクティブAWDです。
CX-5はグレードの設定が多くて、購入するにあたりどのグレードにするか、ものすごーく悩みました。。。
車種以上にグレードでこんなに悩んだのは初めてです。
CX-5って、絶対王者的なグレード無い反面、ダメグレードも存在しないので購入に当たっては悩みどころです。
もしこれからCX-5を購入しようと考えている方がいらっしゃれば、参考にしていただければと思い、私の場合のグレード選定の仕方を記しておきます。
(長文です。お時間がある方、興味のある方のみお読みください)
CX-5のグレードの種類
一度ここでラインナップを整理すると…
内装・装備の内容で3種類
①ベースグレード…最低限の装備(とは言ってもかなり充実している)
②プロアクティブ…先進安全装備が盛りだくさん
③Lパッケージ…先進安全装備+レザーシート…その他いろいろ
駆動方式で2種類
①FF
②AWD
エンジンは次の3種類
①ガソリン2.0L
②ガソリン2.5L
③ディーゼル2.2L
中には選択できないものもありますが、ざっくりとこの3水準のどれとどれとどれを組み合わせるかでグレードが決まる。そんな仕組みです。
またどれも値段は①→③の順に高くなっていきます。
内装・装備内容の選定
私はまず、内装・装備から選びました。
冒頭でも述べましたが、結論としてはプロアクティブを選択しました。
理由は、前車(と言ってもこの記事を書いている現在はまだ現役の愛車です)のアテンザは現行CX-5で言うと①相当かそれ以下の装備内容ですので、どれを選んでもグレードダウンすることはなさそうなのですが、どうせ買うなら先進装備は欲しいところ。マツダの提唱する「安全性」をより体感できるのはプロアクティブかL-パケでしょう。
そして、そのどっちか?と言われたら個人的に実用面でデメリットの多いレザーシートは好きではないので、結果プロアクティブになりました。
(ただ、L-パケ標準装備のシートポジションメモリは魅力的なので、プロアクティブにオプションで追加することにしました。)
プロアクティブがラインナップされているのは、以下のグレードです。
この候補から絞っていくことになります。
(1) 20S プロアクティブ FF
(2) 25S プロアクティブ AWD
(3) XD プロアクティブ FF
(4) XD プロアクティブ AWD
駆動方式の選定
次に駆動方式を検討しました。
前車、アテンザはXD(ディーゼル) FFです。
このディーゼル+FFという組み合わせで当初から気になっていたネガな部分がありました。
それは...
重いんですフロントがっ!w
アテンザは比較的ロングホイールベースです。それに加えてFFなので、めっちゃフロントヘビー!
峠道のようなワインディングだと、コーナー毎に「よっこいしょ」って感じでフロントの重量をすごく感じちゃうんですよね。車体も振られる感じがあります。
勿論、どうしようもないくらいにダメとかじゃないです。でも近年のマツダ車って完成度が高いだけに細かい挙動が気になっちゃいます。
(さらにアテンザの前の車がBMWだったので50:50の見事な重量配分車の挙動を知ってしまっているから余計...)
なので、少なくともディーゼルならFFは無いかな~。
と前々から感じていたので、駆動方式は基本的にはAWD!と決めました。
ただし、車両重量の軽い20Sに関しては、フロントヘビー感が少なそうなので、これはFFでも例外として候補に残します。
...そう、
AWDの選択理由は、「前後重量配分を改善したいから!」これだけです。
なのでAWDと言えばお決まりのように言われる、雪道の性能なんてぶっちゃけどうでもいいです!(爆)
(最近のFFは優秀で、よっぽどの深雪でなければ走れますから、私の中で雪道を走るか否かはAWDの選択基準として重要度は低めです。)
かといってFFにしてトランクにバランスウェイトを積んでおく訳にもいかないですからね(^^;;
というわけで、この時点でXDプロアクティブFFは候補から外しました。
(1) 20S プロアクティブ FF
(2) 25S プロアクティブ AWD
(3) XD プロアクティブ FF
(4) XD プロアクティブ AWD
エンジンの選定
いよいよエンジンです。
まず、今まで2.2Lディーゼルを乗ってきて、ここにきていきなりエンジン出力を絞ってしまうとストレスを感じそうだったので、この時点で20Sは今回の候補から外しました。
(ごめんね、20S。キミも決して悪いグレードじゃないんだけどね...)
(1) 20S プロアクティブ FF
(2) 25S プロアクティブ AWD
(3) XD プロアクティブ FF
(4) XD プロアクティブ AWD
これで、残りは2択。
もう単純にディーゼルかガソリンかって話になりました。
CX-5の売れ行き(というよりもマツダ全体の傾向)として、ディーゼルの販売シェアが多いというのは承知です。
CX-5も例外ではなく約7割がディーゼルだそうです。
価格面では、車両本体価格はガソリンの25Sが優位ですが、XDは自動車取得税が免税という特典があるので、総支払額で言うと実は20万円くらいしか差がないんです。
「金額面で差異が少ないなら、燃料コストを考えてディーゼルでしょ!?走りも良いんだし!」
はい、これがディーゼル7割の理由ですね。確かに一理あります。
…が、本当にディーゼルが文句なしで優勢なのでしょうか?
2018年式から気筒休止エンジンの採用など、2.5Lガソリンエンジンの改良にもテコ入れされているのも事実。
少し検討してみます。
1.静粛性
2.走行性能
3.燃費性能
4.コスト
の4項目でXD vs 25Sで彼我比較をしてみました。
勝手な基準で4本勝負です!
1.静粛性
装備も豪華絢爛でプレミアムSUVの域に入ろうとしているCX-5ですから、静粛性はポイントの1つではないでしょうか。
静粛性は言わずもがな、ガソリンエンジンの25Sに軍配が上がりますね。
ディーゼルもかなり騒音低減に力が入っていますが、やはりガソリンにはかないません。
残念ながら、ディーラーではガソリン仕様のCX-5に試乗できず、代わりにアテンザ25Sに乗せていただいたところ、かなり好印象でした。
この勝負は25Sの勝利!25Sに+1点!
2.走行性能
まずはXD。エンジンスペックは、最高出力:190ps/4,500rpm, 最大トルク:45.9kgm/2,000rpm。
ディーゼルの魅力は何と言っても、低回転で発生する大トルク!
胸のすくような加速感はディーゼルならでは。大人数乗車の時などでも、力強く走ってくれるので、実用的なエンジンですね。
次に25S。最高出力:188ps/6,000rpm, 最大トルク:25.5kgm/4,000rpm。
2.5L NAであれば、まぁこんなものかという平均的な数値かと思います。
とはいえ、最高出力はXDとほとんど差が無し。加速がディーゼルよりもたつくかもしれないけど、パワー不足は無さそうですね。それにガソリンエンジンの方が軽いし…
…って、ちょっと待て!車両重量も忘れちゃいけないですね。
XDが1,680kg、25Sが1,620kg。25Sの方が60kg軽量です。
パワーウェイト・レシオで言えば、XDが8.84/25Sが8.62。
数値だけ見ればむしろ、25Sの方が若干ですがパワフルと言えます。
とは言え大きな差では無いので、中低速のディーゼル、延びのガソリンって感じでしょう。
うーん、この勝負はドローに近いけど、実用的に市街地を走る頻度が高いことを踏まえると、XDの勝利でしょうか。XDに+1点!
3.燃費性能
これはディーゼルでしょ!
…って思いきや忘れてはいけません。SKYACTIV-G 2.5は進化していて今回から気筒休止エンジンになったんです。
市街地走行では、XDの方が燃費が良いのでしょうが、高速道路+市街地の複合ステージになると話は別。
走行モード次第では、25Sの方がXDを凌駕しちゃう場合もあるらしく…(ry
この勝負はドロー。両者+1点!
4.コスト
最終ラウンド。コスト勝負です。
まずは初期投資額から。
「XDプロアクティブ AWD」の車両本体価格:¥3,229,200
「25Sプロアクティブ AWD」の車両本体価格:¥2,916,000
概ね30万円程度の差額です。これに必要なオプションを加えたり、新車登録時の税金がXDのみ免税される関係で、支払総額での差は20万円程度になります。
一方で燃料代は、軽油が120円/L、レギュラーガソリンが140円/L(2018年9月現在)です。その差額20円/L。
私が普段給油する量は1回あたり平均40Lなので、20円/L×40L=800円の差額です。
燃費勝負でドローだとすれば、給油頻度は変わりません。
これで、車両価格の差額20万円を埋めるとなると、単純に20万円/800円=250回の給油となります。
月に1.5回程度給油したとして、ペイするのに14年もかかります!w
なので、コストでは25Sの勝利!25Sに+1点!
総合スコア4対3で25Sの勝ち!
…と、なりまして悩んだ結果、購入するグレードは「25S プロアクティブAWD」になりました。
それに25Sの方がエンジンが軽いので、前後重量配分の改善にも効果があるハズ!?←まだ言うかっ!w
ってな感じで選びました。
最後に20SやXDオーナーさん達の名誉のために言っておきますが、決して20SやXDが悪いグレードなんてことは無いです。むしろ魅力溢れるグレードです。
どのグレードにも良いところがあり、ものすごく迷った結果がこの長文だと思っていただければ幸いです。