改造申請
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
構造変更を行うためにはまず書類による事前審査が必要になります。
申請書は関連情報URLに記載した自動車技術総合機構のサイトからダウンロードできます。
また、改造内容に対してどのような書類が必要かは審査事務規定の別添4 改造自動車審査要領を見て下さい。"改造自動車審査要領"で検索すれば出てくると思います。
手始めに第1号様式(改造自動車届出書)を記入します。
管轄の検査事務所名を書き、自分の住所氏名電話番号を書きます。
型式には車検証の型式に改を付けて記入します。
改造内容の欄は先ほどの改造自動車審査要領をよく読んで該当する箇所にマルを付けます。今回はドライブシャフトとミッション型式が変更になるので、動力伝達装置の(3)-②と(3)-③にマルを付けました。
2
第1号様式(改造自動車届出書)の裏面は改造内容に応じて必要な提出書類の一覧になっていて、何か記入するところはありません。
種類が多く見えますが、それぞれの項目で書類1枚ずつくらいです。
また、改造内容が複数あっても書類は一式なので、例えば外観図など共通内容は使いまわしで良いです。
3
続いて第2号様式(改造概要等説明書)です。
主要諸元表は車検証やサービスマニュアルを見て書き写していきます。
今回の変更で主要諸元が変わるような部分は無いのですべて標準車と同じとしています。
実際には車重が変わりますが、大幅な変化ではないとして記載していません。というか重さや長さなどの実測できる項目は測ってから訂正されることがあるみたいです。
タイヤサイズは16インチに履き替えているので実物と違いますが、改造内容に関係ないので変更なしにしています。
前輪荷重割合は前前軸重を車両重量や車両総重量で除した値を記入します。
820÷1460は0.561なので画像の数値は誤記ですね…。
リア・オーバーハングの値はどこにも載ってなかったので測った値です。しかも外観図に定規あてて測った換算値です。
下の方の能力強度等検討の部分も今回該当しないので消しています。
乗用車で関わるとすると、プロペラシャフトを変えた場合は推進軸の欄に記載が必要みたいです。あとはだいたいトラックやトレーラーなどの改造車のための項目です。
4
第2号様式の裏面は改造等の概要になります。
ここには今回改造する目的と、該当する改造内容の説明を記入します。
目的欄はネットでの記入事例でもよく見かける"性能向上のため"と書きました。
乗用車の改造はたいてい性能向上のためにやると思うので、基本はこの文言で大丈夫みたいです。
今回の改造内容で該当する動力伝達装置の欄にはストリームの4ATからCR-Vの5MTに載せ替えることと、それに合わせてシビックのドライブシャフトに変更することを書いています。
実際には中身を組み替えて6MT化していますが、改造自動車審査要領には変速段の変更は改造に該当しないという意味のことが書いてあるので6MT化については言及していません。
5
第3号様式は保安基準適合検討書になります。
ネットで書類を公開して下さっている方のものを参考に記入しました。
この文言は改造自動車審査要領のうち、動力伝達装置強度検討書の審査内容を転記したもののようです。
今回はこれで提出して受理されましたが、本来は保安基準の適合検討なので保安基準を書くべきだったのではないかと思います。
国土交通省のサイトに道路運送車両の保安基準が掲載されていますので、その内の第8条について検討すれば良いのではないでしょうか。
6
技術基準等への適合性を証する書面です。
その技術基準が何だか正直よく分からないのですが、多分審査事務規定の第7章9条に適合していれば良いのだと思います。
ぱっと見は長い条文ですが、要は"自動車の原動機及び動力伝達装置は、視認等その他適切な方法により審査したときに、運行に十分耐える構造及び性能を有するものでなければならない。"という点について問題ないことを説明すれば良いと思います。
条文は”ガタが無いこと"とか"損傷が無いこと"みたいな緩い感じの要件しか書いていないように見えるので、トランスミッションについては諸元表と、流用する車両のエンジン出力が同一なので強度に問題ない旨を記入しています。
6速化自体は変速段数の変更が申請の対象でないため本来言及する必要はありませんが、ドライブシャフトに掛かる駆動力を算出する前提条件として必要なのでギアレシオを載せました。インテRの1速~6速ギアにCR-Vのファイナルギアの組み合わせです。
7
ドライブシャフトは寸法の変更箇所を図示しています。
ハーフシャフトの長さも変わっているのですが、この点は書かなくても特に何も言われませんでした。
使用に問題ないことは危険回転数と入力トルクを用いて説明しています。
回転数については最高速ギアで最高出力回転数まで回したらドライブシャフトが何回転するかを比較しました。
流用元がシビックタイプRという超高回転型エンジン車なのでもちろん最高回転数はEP3の方が高くなります。
最高回転数が高い車両の純正部品を用いるので、危険回転数については検討するまでもなく問題ないことが分かります。
ねじり強度については最大トルクに最低速ギア比を乗じた値を比較します。
こちらはストリームとシビックで同じ2000ccの自然吸気エンジンで、かつCR-Vのミッションがローレシオなので似たような値になりそうです。
計算したところ、入力トルクは1Nだけシビックの方が大きいという結果になりました。
たった1Nですがシビックの方が厳しい条件なので、ねじり強度に関しても問題ないことが分かりました。
8
続きます。
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