トヨタDOPナビ~DOP ETCボイス非連動タイプ(8ピン)の連動化②[完]接続&動作確認
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2
ETC本体背面ヘのアクセス手順は下記。
まず運転席ドアステップ部分のプレートを適当に上に引っ張って剥がす。
次に運転席足元右側面のパネルを車両後方へ引いて外す。
最後にハンドル下方~足元上方の一枚パネルを外す。プラスネジ3箇所をはずし、パネル各所を車両後方へ引っ張って隠しフックを外すと、内部に手が入るくらい隙間が空く。
空いた隙間から手を入れ、パネル内側にはまっているボンネットオープナー及びフューエルリッドオープナーを外す。
写真は当該オープナー部分のパネル内部を上から見たところ。
オープナーそれぞれの上部中央にある爪(写真赤矢印部分)を押し込んで、オープナー全体を車両前方(写真上方向)へずらすと外れる。
これでパネルが外れ、ETC本体と配線がそれについてくる。
3
ナビ背面での配線作業。
ナビ本体を引き出して、背面のAVC-LAN用ジャックに上記ハーネスを挿す。
写真上が今回挿したハーネスプラグの背面拡大。
沢山ある背面コネクターはいずれも形状違いになっていて、挿せるジャックは一つしかないので迷うことはない(写真はエクセレントナビNHZD-W62Gだが、ナビ本体が型番違いでも同世代の機種なら同様にあるはず。機種によっては本体に直接ではなく、本体付属の中継用ハーネスを介する場合もある)。
#いつもながらクルマの電装まわりの「間違えようのないパズル」な設計には感心させられる(笑)。
この青・緑のペアをETC本体裏まで延長するため、ナビ裏~ETC本体位置までの間に配線を2本通す。
今回は電流容量が要らないのと後のコンタクト圧着の都合から、0.5sqの赤/黒の平行2線コードを使用。
適当に捻って、配線通しで通した。
長さは現物合わせ。確か1mくらいだったか。
上記の青/緑線とナビ裏に引き込んだ赤/黒線を、ワンタッチコネクター(エレクトロタップ)で中継。
青がTXD+なので赤、緑がTXD-なので黒にしている。
追加したこれら2線はバランス伝送線なので、あらかじめ捻っておく(ノイズ耐性向上)。
写真下が捻って中継接続した後の状態。
これでナビ背面の配線は終わり。
なお写真の赤いワンタッチコネクターは本来、今回の電線組み合わせには不適切。
ハーネス側線材が0.3sq、追加配線側線材が0.5sqなのに対して、同コネクターは0.5sq~用。
従いハーネス側線材が同コネクターには細すぎて、接触不充分な可能性あり。
後日適切なものに交換予定。末尾参照。
#ワンタッチコネクターの左と右で捻り方向が逆なのはご愛嬌、これも後日修正予定(汗)。
4
5
ETC本体背面からハーネスプラグを抜く。
プラグハウジングのリテーナーを精密マイナスドライバーで持ち上げ(前記事末尾参照)、
赤のTXD+のコンタクトを8番、黒のTXD-を3番に挿入。
リテーナーを元通り押し込む。
もし押し込めなければ、追加したコンタクトのどれかが充分奥まで入っていない→手直ししリトライ。
写真はコンタクト挿入後のプラグハウジング。
上から来ている赤/黄/黒線は元々付いている電源・GND線。
右から来ているのが今回追加した配線の赤/黒線。
ちなみにピンアサイン情報は、某オクで晒されていた連動タイプ純正品のハーネス写真から得た。
手持ちの非連動タイプのハーネスに無い2本が何処から出ているかはそれで判ったので、後は極性をトライ&エラーで決定。
バランス伝送の方式上、極性を逆に繋いでも論理が合わず通信ができないだけで、物理的に壊れはしない。実際初回は写真と反対にして動作せず、入れ換えて成功。
#少々乱暴だが結果オーライということで(笑)
6
ハーネス、アンテナプラグをETC本体に元通り接続。
7
接続できたら試運転。
ACCオンでETC本体が黙ったまま、ナビ画面にETC関連の表示が現れ、オーディオのスピーカーからETC関連の音声が流れればOK。
もしそうならない(追加配線後も従来通りETC本体が喋る)場合は、追加した配線の極性・接続状態・ピン位置等を再チェック。
あとは配線余長処理とナビ本体、ETC本体及び内装の復旧。
おしまい。
8
まとめ。使った資材と費用。
1) トヨタ純正 86982-28020、トールコレクションサブワイヤNo.1、¥315(2014/02当時、近所のディーラー)
2) ハーネス用コンタクト 025型住友TSシリーズメス端子非防水/F025 ¥25×2個(配線コム:送料別途要)
3) 0.5sq赤黒平行コード 線長1m ¥50(ホームセンター電材売場、切り売り)
→エーモンM271相当の自動車用電線の方がコンタクトを圧着しやすいかも。被覆が薄いので。
4) ワンタッチコネクター 0.5sq~用 エーモンE488相当 2個 ¥105~(100円ショップ、5個入?)
→上記よりも対象線材径のより細い、エーモン2827相当を推奨。
5) タイラップなど配線固定用品 若干量 概算¥20(手持ち)
合計 ¥540
なお2)のコンタクト単体の代わりに、トヨタ純正のターミナルリペア 82998-24290 を2本買ってワンタッチコネクターで3)の一端に繋ぐ手もある。
1本¥300くらいするようだが、メーカー圧着済み線材の手軽さ確実さを優先する・圧着工具なんて高くて買ってられない向きにはアリな選択だろう。
ちなみに上記ターミナルリペアの同等品は配線コムでも扱いあり、¥216/本。ただし送料が最低でもメール便¥216~なので、3本以上まとめて買うならディーラーよりお得な計算。線色も5色から選べる。
「住友電装製025型TSシリーズ非防水Fターミナル-CAVS0.3**色電線付き/F025-CAVS03**」
例えば黒ならこの辺↓
http://hi-1000.shop-pro.jp/?pid=60514868
総じて、前記事の冒頭に書いたとおり、純正のハーネス一式¥3000を買って、現用のそれと丸ごと取り替えるのが手っ取り早いのは確か。
それを上記の如くあれこれ手間暇を掛け、材料費¥500かそこらで済ますかは、判断の分かれるところだろう(笑)。
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