
例年になく早い夏の訪れ、我が家のエアコンも冷房運転を開始したが。。。うーん部屋が納豆臭い(苦笑)。お約束のカビ臭。
使っている機種は東芝RAS-401ND。2013年製でもはや13年落ちながら、今のところ機能的には問題なく使えている。
いわゆるベーシックモデルで、自動お掃除だの抗菌消臭だのの便利?おまけ?機能は一切なし。
2本千円程度で市販の「エアコン洗浄スプレー」吹き付けは年1~2回程度やっていて、直近で1月ほど前に済み。それ故に熱交換器のフィンはそれなりにキレイにはなっているのだが、臭いにはあまり効いている様子がない=ガッツリ「カビ臭い」。
こりゃどうやら、送風ファン(クロスフローファン)の手入れをしないとダメな感じ。
吹き出し口のフラップを開いて覗き込んで見ると案の定、元々黒いABS素材で出来ているファンが灰色っぽい埃まみれ。
灰色っぽい埃に見えるといっても光の加減、実態は言わずもがなの「黒カビ」。ちょっと棒なりで触ってみるとポロポロと黒い塊が落ちてくる。。。おぞましいことに。
市販の「エアコン洗浄スプレー」を能書き通りに使って有効なのは熱交換器の部分だけ。送風ファンには効果がない。
熱交換器に吹き付けたスプレー缶1本分の薬剤成分は、熱交換器のフィンで水滴となりドレンパンに落ち、ドレンホースを伝って屋外へ捨てられる。故にドレンパンより下にある送風ファンには薬剤は全く掛からない。カビが巣窟を作るのは熱交換器よりも以上?にファンのほうなのだが、残念ながらファンを簡単・容易にキレイにする手段は無い。
今時の自動お掃除だの除菌だのを謳う機種がどうやって対策しているか知らないが、少なくとも我が家の従来型な(自動お掃除も除菌抗菌機能もない)機種ではそう。
だから、市販のエアコン洗浄スプレーを時々使っても吹き出す空気は依然カビ臭いままだったりするのは、ある意味当然なのである。出口の直前でカビだらけなファンを通ってくる空気が臭くない訳がなく。
ファンをどうにかキレイにしてやらないことには片手落ちなのだ。
今時の機種では内部を一時的に暖房運転させて加熱するだの 強めの冷房運転で凍結させるだので、熱交換器における積極的「除去」策はとれるようだが、ファンにおいてはせいぜい抗菌素材の採用+冷房運転後の乾燥運転くらいの「延命・抑制」策しか無いとみる。全くやらないよりはマシ程度の。
ならばどうすれば?だが、
そのファン自体を機体から抜き取って丁寧に水洗いなりするのが言わずもがなでベスト。
大抵のルームエアコンは機体の右側面側に送風モーターや制御基板など中枢部が集まっていて、左側面側はファンの軸受けとかの比較的単純な作りな場合が多く、その場合だと機体の左側を部分的にバラす→熱交換器の内側にあるファンだけを抜き取る、が可能(というかやってやれなくはない)。但しファンを抜き取るには熱交換器の左側にファンの長さ分の空間が必要となる。
しかしながら、我が家のルームエアコンは設置場所の左に面した壁に近いため、ファンを抜き取ることができない。
#まぁ仮に設置場所の左側に十分な余裕があったにしても、あまり頻繁にはやれないってか下手にやらないほうがいいかも。細長いファンを抜き出す過程で熱交換器に捻りを加えたりせねばならず、それが内部の銅パイプなガス配管にストレスを加える→下手すればガス漏れに繋がる。
機体からファンだけ抜き取るのが無理なら、
機体を壁面に吊ったまま内部の電気系を一式外して抜き取り、熱交換器だけを壁面に残す「背抜き」か、あるいはいっそ室内機丸ごと壁面から外して(要ガス工事)分解すればいいのだが、相応に手間も道具も要るから一般的な素人の手では現実的に無理。
となると結局、正面の機体カバーや吹き出し口のフラップ等を外して、多少広く開いた吹き出し口部分からファンへブラシなりを突っ込んで、ファンの羽根の隙間を1つずつ擦ることで、カビ+埃を掻き落とす地道な作業をするのが素人DIYの限度とみる。
という事で今回用意したのは以下。
買い物はいずれも近所の百均にて。
・注ぎ口ブラシ/ストローブラシ(百均¥110)
・アルカリ電解水スプレー(同)
・古新聞やビニールシート(手持ち)
・養生テープ(手持ち)
・マスカー(手持ち)
・ボロ布・雑巾(手持ち)
・ドライバー等、エアコン室内機の外装カバーを外すに必要な工具(手持ち)
・ゴム手袋の類(手持ち)
・脚立(手持ち)
・防護メガネ・マスク(手持ち)
・ヘッドランプ(手持ち。エアコン内を下から覗いて見るための照明。必須)
・ハンディ掃除機(手持ち。カビを吸わせても平気なもの・片手で操れる軽いもの)+ブラシノズル。
作業工程。
事前にエアコン室内機の内部を乾燥させる。
送風モードがある機種ならそれで出来るが、我が家のは送風モードがない機種。故に冷房モード・室温MAX・風量MAX設定で事実上の「送風運転」にして、1時間か放置。
エアコン直下の床面からは家財を避け、新聞紙やビニールシートを敷き詰める。これからの作業で粉~塊状の黒カビが落下・飛散するので養生として。
エアコン室内機を弄れる高さの脚立を据える。
エアコンの電源プラグをコンセントから抜く。
室内機の外装をはずし、送風口のフラップ類を外して、クロスフローファンに直接触れられる状態にする。
クロスフローファンの汚れ具合を確かめ、先ずはハンディ掃除機のブラシ・ノズルで吸いながらファンの表面を擦る+ファンを手動で少しずつ回す、で、ファンの全周表面から取れるカビや埃を取り除く。
次に、注ぎ口ブラシを駆使し、クロスフローファンの羽根の間の1つずつに突っ込んでは前後左右に往復し、羽根の面についた黒カビを掻き出す。これ以降はカビの粉が舞うので防護メガネ+マスク着用。ブラシには粉は吸着されずに落下・飛散するので、こぼれてきた粉は掃除機で吸い取る(なるべく部屋の床に落とさない・飛散させない)。
なおファンの個々の羽根の面は湾曲していて、その凹み部分にカビが堆積している。よって注ぎ口ブラシのステンレス針金な軸を適度に曲げて使うと効率がよい。真っ直ぐなままで使うと凹み部分の底からの掻き出しが弱くて残りやすい。
ファンの隙間一つ一つにブラシを挿して前後左右に往復させるのはそれなりに手間だが、結果は間違いなく出ると信じて根気よく(笑)。
ファン全体を掻き出し終えたら、再度掃除機でファン表面や周囲を吸って、黒カビの粉を除去する。
羽根の間周囲から固形物の大方を除けたら、次はアルカリ電解水の出番。
こういう場面での使い方には諸説あるが、自身は単純に「なるべくファンにだけ電解水を噴霧して湿らせる」→「同水を含ませたボロ切れ+細い棒でファンの羽根の間を拭き取る」で終わらせた。
不織布が先端についた隙間ブラシでも使った方がいいかもしれず。
ほどほど水分が拭き取れて、カビの取り残しが目につかない程度にキレイになったら 、外装やフラップ等を組み戻す。
#改めての真水拭きは省略。ここまでで既に相当疲れるし面倒臭いので。電解水って時間が経てばただの水になることに期待して(笑)。
室内機が元通り組み上がったら、吹き出し口の直近にマスカーで緩く弛ませた覆いを作る。これから吹き出させる強風と共に出てくる電解水+黒カビを受け止め、室内への飛散を防ぐため。
コンセントに電源プラグを挿す。
エアコンを送風(冷房モード・室温MAX・風量MAX設定)で1時間ほど運転する。ファン含め室内機の内部を乾かすと共に、ファン付近に残っているかも?なカビの塊を機外へ飛ばす→マスカーで受け止める。
吹き出す風が作業前までと違ってカビ臭くないことを確認しつつ。
乾いた頃合いで運転を止め、吹き出し口のマスカーを剥がして、吹き出た水滴+黒カビを回収・廃棄。
脚立下の床や周囲を掃除して片付け。
事後には部屋の換気も十分に。
この作業の肝は、
「カビや埃を乾燥した粉の状態で掻き出せるだけ出しきって片付ける→仕上げにアルカリ電解水を吹き付けて残分を拭き取る&除菌する→事後に十分乾かす」こと。
前半の極力乾燥した状態にてカビの大方を落として取り去ったほうが、後半の濡らしてからの始末が圧倒的にラク。最初から洗剤液なり電解水なりでカビ・埃を湿らせて~大量の液状にして洗い流す方法もある(プロのホームクリーニング屋はこの方法)。
但しその場合は事前に機体の周囲をしっかり囲って養生してやらないと、カビ+水が周囲に飛び散って大変だし、養生が甘いと壁や床に漏らして黒いシミを残すことにもなる。
乾いたままのカビが粉となり室内に舞うのと、黒い液体が垂れるのとで、どっちが許せるかのジレンマながら。
・・・とまぁ手抜きなファン掃除だが、 我ながら効果は明らか。
冷房モードで普通に運転しても、以前のごとく運転し始めのもわっと吹く風が全く(?)臭くない。
電解水の効果で一時的にカビ菌が死滅?してるだけかもながら。
#薬機法の関係から、その辺で売っている安価なアルカリ電解水の能書きには「殺菌効果がある」とは謳えなくて「除菌効果あり」ならしい。
これでひと夏を無香か微香かで過ごせればいいのだが。
所要時間2時間ほど、出費は百均の数百円。
やってみるかの判断基準としては、
なんかエアコンの作動直後にカビ臭い・市販のスプレーで全然変わらない、
吹き出す風の強さが一定してなくてランダムに強弱ついている~ファンが一定速度で安定して回ってなくてウィンウィンと抑揚つけて唸っている、
送風口の端から端までの間で部分的に風量の偏りがある:例えば左半分からはそこそこ風が出ているが右半分は弱い~出ていない、
・・・ってな事象が出ているなら、内部のファンが上記のごとくカビだらけ、目詰まりして既に機能不全な状態になっている=やってみた方がいい状況と思っていい。
一本の円筒を回すとその一面では吸い込み方向・他方の面は吹き出し方向、っていう特異な動きをするクロスフローファンゆえ、個々の羽根の凸・凹の曲面がカビで埋もれてしまうとファン内部の気流が乱れる結果、単純に風が出ない?弱い?ってな事象にはならず、上記のごとくに時間軸での不安定さや部分的な好不調の偏りがある、ってな事象になる。当然程度が悪ければファンが回ってるのに風が弱い~出ない状態にもなるが。
上記の症状でエアコンが故障か?買い換えか?と考える前に、カビを掻き落としてみるといいだろう。
なお、羽根の凹な面を掻かないと無意味ゆえ、歯ブラシみたくではなく、ファンの溝に突っ込める上記「注ぎ口ブラシ」のようなもので。
もし興味あればお試しを。
無論の自己責任で(笑)。