知人の使っているノートPCを時々面倒見てやっている。
今般Windowsを8.1から10に上げ、ついでにパフォーマンス改善のためHDD→SSD化とRAM増量でテコ入れすることにした。
当人とは普段は少し離れて住んでいるので、使ってて困り事があれば持ってきて貰って数時間かで手直しして返してきた。しかし前々からレスポンスが緩慢なのと、根本的にWindows8のUIがいまいち(ホーム画面=シェルの作りがタブレットPC偏重?なところ)が気になっていた。
そこで今回「この際最新のWindows10にしちゃおうよ」と提案、当人曰く数日預けてもいいと言うので、そうさせてもらうことにした。
自身Windows8(.1)はほとんど使ったことがなく、XP→7→10に飛び越したクチ。目下自身も手慣れてて今後何かあっても対応しやすい(手元に比較材料もある)という点からも、10にしてしまいたい、というのが本音。
対象機体はNECのノートPC、PC-LS150NS。15.6インチワイドFWXGA液晶、フルキーボード搭載。
そもそも買った時点のスペックで同等サイズクラスとしてはローエンド、CPUはCeleron 1005M、メモリーはDDR3-1600の4GB(2スロット中空き1)、HDDは2.5"の750GB・5400rpm。
作業内容は、今どきのお決まりコースに乗っかってHDD→SSD化とRAM増量を行うことにした。
着手前のWindows8.1でも立ち上がりからモッサリしてたため、単純にWindows10にアップグレードしたのでは、恐らく見た目だけ10の超モッサリマシンになっちゃうのが目に見えているので。
HDDの使用済み容量は100GBにも足りずだったので、SSDは250GB程度あればいいだろうと、選んだのはシリコンパワーのそれ。厚さ9.5mmのHDD→同7mmのSSD化に伴う隙間埋め(スペーサー)と合わせて。
増設RAMはSODIMM DDR3-1600で4GB×2枚のセットもの。NEC-Lavieサイトに記載された増設RAMの純正適合品の情報から、DDR3L規格品(=低電圧1.35V対応品)を挿してもDDR3(=1.5V)で動作させる機体である旨が確認できたので、DDR3Lより僅かに安いDDR3のそれにした。
揃えたのは以下。
・SSD:シリコンパワー SP256GBSS3A55S25 :¥3,852@amazon
・メモリー:CFD W3N1600PS-4G :¥4,121@amazon
・USBメモリー:適当な手持ちの16GBモノ。
・2.5" SATA HDD用のUSB外付けケース(USB3.0 対応):近所のショップのチラシ特価で¥500、玄人志向 GW2.5OR-U3
・MemTest86のUSBブート用データ(MemTest86サイトからダウンロード)
・Acronis True Image WD Edition(WDサイトからダウンロード)
・Windows10のインストーラー(MSサイト他から。Ver.20H2、1909※の両方)
※Ver.1909を使った理由は
後編にて。
交換前の機体内部がこれ↓。
増設RAMは元々2スロット有るうち一方に4GB品が挿してあったが、特性不揃いでトラブるのも嫌なので2スロットとも今回買ったものを載せることにした。
なお増設・交換の仕方は機体のメーカー取説(
Webから入手要)に記載あり。
実際に蓋を開けてみると、RAMのソケットに「DDR3 1.5V」の刻印があった。
別の四角い蓋を開けると9.5mm厚のSATA HDDが入っているので、SATAなSSDに交換可能。
買ったSSDは厚さ7mmで、この機体の場合はSSDの裏側に隙間が空くから、数百円で買えるスペーサーをSSDに貼って埋める。
まずはRAM増設・交換。
必要な工具はプラスドライバーNo.2が1本。
手順は言わずもがな、
本体電源オフ状態を確認→ACアダプターと着脱式バッテリーを外す(→使用直後の本体なら冷めるのを待つ)→ 機体底面のネジ止めされたイビツな形の蓋を外す→RAMを交換・装着→蓋を閉める→電源オン+F2押下→警告ビープ音が無いのを確認&BIOSで容量認識を確認。
更にエラーチェックとしてMemTest86をUSBブート起動→デフォルト設定でチェックを一巡、ノーエラーを確認。
所要時間は交換作業の裏蓋開ける~閉めるで10分、MemTest86のチェック一巡に3時間くらい。
増設したRAMがエラーを吐くようだとその後の作業でトラブるから、ここは端折らず・抜かりなく。
RAM増設後の機体でWindows8.1が以前通り作動したら、既存のHDDの中身をSSDへクローンする。
使ったツールはWDが無償提供しているAcronis True Imageの限定版WD Edition。
これを使うにはそのPCに最低1台、WD製のストレージ製品を内蔵か外付けかしている状態でないといけない。さもないとツール自体が起動しない。
幸い機体内の2.5" HDDがWD製だったので問題なし(だから選んだ・使ったのだが)。
用意したSSDをUSB外付けケースに組み込んで、PC機体にUSBで繋ぐ。
Acronis True Imageを起動し、内蔵HDDから外付けSSDへ「クローン」する。
両者の総容量が合わない点はツールが勝手にパーティションのサイズを加減調整してくれるから気にしないでよく、言われるままクローン実行、あとは終わるまで待つのみ。
元々あまりHDD内にデータが入っておらず(リカバリーメディアはDVDで作成済み:リカバリー領域は既に無い)、総容量750GBのHDDからコピーされたデータは100GBかそこらだったため、クローン完了までは1時間と掛からず。
昔と違い今時はLBAがAFTがFATがMBRが云々を気にしなくてよく、クローンツールに任せておけばいい。楽になったものだ。
クローンできたSSDをPC機体内のHDDと入れ換える。
機体底面のネジ止めされた四角い蓋を開ける→中のSATA HDDを横にズラして外す→外付けケースのSSDを外す→SSDの銘板側にスペーサーを貼り付け→SSDの銘板側を奥にして PC内に装着→SSD~機体間にガタつきがないのを確認→元通り蓋をして終了。
あとは本体バッテリーやACアダプターを装着/繋いでPCを電源オンし、以前同様にWindows8.1が正常作動するのを確認。
ここまでは特にトラブルもなく進んだ。
強いて言えば、「クローン」する用のツールとして当初AomeiやEaseUSなどのフリーなバックアップツールを使おうとして旨くいかず、使えるツール探しに暫し右往左往したくらい。
♯今どきフリー版でOS入りドライブをクローン出来るツールが無くなってたとは、つゆ知らず(苦笑)。
続きは
こちら。