最近、勤め先の自席で使っているパソコンのキーボードとマウスを静音タイプなモノに換えた。
意図は周囲に響く音が云々っていうより、昨今参加機会が多いリモート会議にて、自身のキータイプ音やクリック音を自身のマイクが拾っちゃうのを避けるため。
ここ最近は会議もリモートでマイク&イヤホン越しでの会話がほとんど。退屈な会議に参加しつつ別件をこっそり片付けちゃおうと企てるに、カシャカシャ・カチカチ云わないキーボードやマウスは有り難い。いちいちマイク・オフする手間が省けるので(笑)。
ちなみにいま職場で使っているキーボードは Logicool の K295 、マウスは同社 M331、いずれもワイヤレス。単品で買い、USBレシーバーを1個に集約して使っている。自宅でテレワークする用には同社の静音ワイヤレスコンボ MK295 を使っている。
#会社でも MK295 を使えばいいんじゃ?何でバラ買いなの?は、会社で長時間使うに一回り大きめのマウスにしたかったから、という理由。MK295 に含まれるマウス M220 では我が手にはちょっと小さく。外出/テレワークのため携行することも踏まえれば、M220 も許容範囲ながら。
そんな訳で平日の本業にて静音なキーボードやマウスに慣れてくると、今度は週末休日に触れる我が家のパソコンのカシャカシャ・カチカチが気になってきた。
で、ネットで調べてみるとLogicoolに限らず、手持ちのマウスでもモノ次第ではちょっと弄れば静音化できるっぽいじゃないの。。。さすがにキーボードはスイッチの数もあればサイズも違う、で、おいそれとはいかないが。
Logicool はじめサプライ各社は、さも大層な何たらテクノロジーでカチカチ音をウン%削減したマウスとか謳って売ってはいるも、実物の蓋を開けてみれば実はそのカチカチの音源はマイクロスイッチやタクトスイッチで、非静音な同社製品との違いはそれらを外形互換でカチカチ音が小さいタイプの部品に置き換えているだけ。機体の構造的に何か特別な工夫をしているとかではない。
既にネット上の先人たちはその「静音タイプ」な部品を特定、単品入手し自ら交換して「静音化」してるし(笑)。
ならば、やるっきゃないっしょ、で、
自らも早速Amazonからそれらしきタクトスイッチ部品と半田吸い取り線を購入して、所有するマウスの「静音化」をやってみた。amazonを覗くとタクトスイッチは20個入り¥790、半田吸い取り線は¥173(幅3mm×1.5m)。半田や半田付けの道具やらは手持ちにあるから問題なし。たった千円足らずでマウス5個か10個かに手をいれる材料が揃う。
以下amazon発送で翌日着。
スイッチは本家本元のそれではないっぽいが、まぁ1個¥40足らずなら試しにやってみるには手頃だろう。
● [JNiA] タクトスイッチ プッシュスイッチ (20個セット)
https://www.amazon.co.jp/dp/B09QCSF94J/
●goot(グット) はんだ吸取り線 3mm幅 1.5m巻き CP-3015
https://www.amazon.co.jp/dp/B001PR1KPQ/
届いて早速モノは試し、先ずは我が家のNEC製パソコンに標準添付のNECロゴ入りな有線レーザーマウスでやってみた。
結果は良好、左右クリック音の小さい(なんちゃって)静音仕様になった。30分も掛からずに。
しかしホイールクリックのスイッチは形状が違ってて変えられず元のままにしたので、左右ボタンは静音・ホイールを弄ると普通にカチカチのアンバランスなマウスになってしまった(苦笑)。
加工前のNECマウスの内部はタイトル画像、それを分解して当該スイッチに交換した後の内部基板がこれ↓。
分解から組立までの仔細は割愛。
調子づいて、2年ほど家族が使っている安っすいワイヤレスマウス(Logicool M171)も手掛け、それも静音にした(笑)。
残念ながらホイールクリック音だけは変えられず。ホイール軸への荷重で押されるスイッチが左右ボタンとは別モノ:寸法違いで交換を断念。まぁホイールクリックなんて滅多にしないので、気にせず。
余談ながら、さすがにローコストなマウスだけあって、機体のスクリューレスな構造をバラすにはちょっとコツを要した。
バラし方を探るのもこの手のDIYの楽しみながら。。。筐体のバラしは裏側に3箇所見えている穴の奥にある爪を外すのみでよく、隠しネジの類いは無い。内部基板の固定もネジ1箇所と爪2箇所。
#ともすればこの手のローコストなものって、一旦組んだら壊さないとバラせない「嵌め殺し」構造だったりしがちだが、Logicoolのこれは分解&再組み立てが可能なように作られており、好感がもてた。
なお、半田付けにさほど慣れてない人へアドバイスするなら以下。
・既存のスイッチを取っ払うのには上記「半田吸い取り線」の使用を推奨。
リード線を外したいランドに半田吸い取り線の端を重ね、熱した半田コテの先で吸い取り線をランドへ押し付ける→(2~3秒かで)半田が溶けると同時に「吸い取り線」の網目に吸い込まれる、でランドの半田がほぼ無い状態になる。
それを3本のリード線/ランドでやって大方の半田をとると、残っている少量の半田に機械的強度は殆ど無くなっているから、あとはスイッチ本体を手で揺すりつつ個々のリード線を半田コテで軽く熱してやるくらいでリード線がグラついた状態になる。リード線3本ともそうなれば、裏側のスイッチ本体を軽く引っ張ると外せる。
なお上記でなくても、力業でスイッチ本体を破壊してリード線を一本ずつにバラす→半田付けを外して取り払うって方法、あるいはバネ仕掛けのピストン式真空ポンプなハンドツール「半田吸い取り器」を使う方法もあるが、上記「吸い取り線」のほうが力もタイミングも要らなくて細かな破片も出ず、総じて作業はラク。
消耗品ながら実売¥200もしないから、ここで資材費をケチって手間を掛ける迄もないだろう。
さて。次はどのマウスに細工しようか。。。
手持ちの静音スイッチはあと16個残っている(笑)。
Posted at 2022/11/21 16:02:24 | |
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