【サンライズ…】で東京へ 1 の続き。
前回は、【サンライズ…】に乗り込む前までの話、
だったが、今回は、乗車レポート(記録)を。
タイトル画像は、車内に貼られたステッカー。
1998年にデビューしたから、20周年。
【サンライズエクスプレス SUNRISE EXPRESS】は…
【サンライズ瀬戸】・【サンライズ出雲】の2編成各7両が、東京 - 岡山 間は併合して、
1つの列車として運行されており、両者の設備や構造は同一、となっている。
私が、東京駅とは反対方面の岡山駅まで行ったのは、併合シーンが見られること。
そして、大阪駅から乗車するよりも、約2時間長く乗っていられる、という理由だった。
はじめに購入した切符。どちらの編成、という拘りはなく、【サンライズ出雲】で、
希望の寝台が1つだけ空いていたので、即決。しかも禁煙の個室で、ラッキー☆
↓ これを、姫路駅で乗車変更!岡山駅だと、22:34 発になる。
ただ、乗変の際、購入してある寝台を、一旦手放さないといけない、と言われて。
他には喫煙の寝台しか空席がなく、禁煙が他の人に取られたら…と、ひやひやした ^_^;
切符から読み取れるように、私の選んだ寝台は…ちょっと欲張りな 《シングルツイン》。
ベッドが2段あり、2人での利用も可能な、B寝台1人用個室。
左;通路から見た室内。 右;下段のベッド端からの眺め。
2014年に【トワイライト…】に乗車した時 →
3.北海道から‐トワイライトの旅・前半‐
《シングルツイン》 を選んだので、室内・寝台の比較をしてみたい、という思いも。
まず、荷物棚が、上段ベッドへの階段と兼ねている点は、昇降しやすくて良いかな。
【トワイ】では、壁に立てかけられている、細いハシゴで昇降した。
ただ、この荷物棚に、私の小さめのスーツケースは入らず、床に置くとちょうど良かった。
更に、【サンライズ…】 《シングルツイン》 の設備。
上段のベッド。
落下防止用吊りひもの間隔は、【トワイ】よりも狭いような。落ちないかしら ^_^;
左上の荷物棚も、スーツケースを収納するには、ちょっと大きさが不足。
かなり湾曲しているが、高い位置まで窓がある。
【トワイ】は下段の空間がやや広かった?のか、上段に窓はなかった。
↑のカーテンは、手動で開けてはならない!黒い縦長の開閉スイッチを操作。
下段のスイッチパネル右上にも、上段のカーテンを開閉するスイッチが付いている。
ちなみに、下段のカーテンは手動。
下段のベッド。
1人利用でも、寝具(毛布・枕・浴衣)は上下のベッドに。スリッパも2セット置かれている。
ベッドサイドのテーブルは、飲み物や小さなお菓子ならば広げられる程度、の大きさ。
コップ・ゴミ袋は備え付けの物。コップは紙ではなく、プラカップが白い紙で包まれている。
車掌さんが来て検札が終わったので、寛げるよう、まずは、ジャージに着替える。
そして、灯りを消し、下段でお酒を飲みながら、ぼんやりと車窓を眺める…。
乗車して1時間。姫路駅に到着。姫路城がライトアップされているのが見えた。
下段からの車窓。駅を通過する時、電灯が眩しく感じるかな。
次の停車駅、三ノ宮駅から、夫が乗り込んで来た。
私は、1人で乗って行く予定で切符を購入していたため、この《シングルツイン》を、
2人で利用するわけではない。夫も「【サンライズ…】に乗りたくなった!」、とのことで、
切符を入手したが、夫は【サンライズ瀬戸】。席は離れている。
乗車して2時間。大阪駅に到着。
次は約4時間後の静岡駅まで、乗降を伴う停車はないし、車内探検に出掛けてみた。
既に日付が変わり、夜遅いから、静かに…。
通路は、人とすれ違うには狭い。向かって来る人がいたら待機する等、譲り合いが必要。
ラウンジ。窓が大きく、両側に視界が開ける。
片側4席ずつ、左右で全8席。背もたれ無しの、硬めの椅子。
ラウンジの窓から見た、京都駅。京都駅を通過する列車って、貴重かも!
ラウンジのある車両には、つめた~い飲み物だけの自動販売機 (※酒類はなし)、
シャワーカード販売機が置かれている。現在は、タオル等の販売はなくなっているそうだ。
そして、シャワー室がある。私は、岡山でお風呂に入っておいたので、使用しなかった。
通路にある、車両の案内ステッカー。【サンライズ…】は、オール2階建ての構造。
ビジネスでの利用も想定されており、ほとんどが1人用個室。
この車両は、数字の小さい右半分は禁煙個室。左半分は喫煙可能だが、仕切りはなし。
1~4が1階で、B寝台2人用個室 《サンライズツイン》。1編成に4室の、数少ない2人用。
21~26が2階で、【サンライズ…】唯一の、A寝台1人用個室 《シングルデラックス》。
洗面台付きで、スペースの最も広い、《シングルデラックス》 にも興味はあり、実は数回、
JRに空室確認をしたが、空きが出たのは喫煙のみだったので…。
こちらは、寝台料金不要、指定席特急券のみで利用できる、《ノビノビ座席》のある車両。
客室の追加画像はこちら。 →
【サンライズ…】で東京へ -【サンライズ…】客室-
そして、【サンライズ瀬戸】7号車と【サンライズ出雲】8号車とを繋いでいる部分。
左;連結部の扉。 右;連結部の通路。幌で覆われている。
大体、一通り見て歩いてみたら、2階(階上室)は、ほぼ満室。1階には、空室が多かった。
上下どちらの寝台も試すことができる 《シングルツイン》 は、やはり贅沢かも☆
他にも、《シングルツイン》 のみの特長を思い出し、自分の個室へと戻って、それを撮影。
上段のベッド下側にある、黒いレバー。
このレバーを引きながら、ベッドを斜め上(窓側)へ押すと…
↓
ベッドは跳ね上がった状態となり、頭上の空間が広がる。
もう1つ。下段のシーツをめくると、ベッドが分割されているのが見える。
この中央部分を、上に浮かせて外すと…
↓
外した部分を背もたれにして、座席へと変身!
この状態ならば、収納されているテーブルを起こして、使用することも可能となる。
眠れそうなら眠ろうか…と、跳ね上げていたベッドを元に戻し、上段ベッドへ行ったが、
しばらくは、上段からの車窓を楽しんだ。
名古屋駅をハイスピードで通過する機会というのも、なかなかないのでは!?
左;名古屋駅の手前。頭側から。 右;名古屋駅通過後。足側から。
その後、夜景や、いくつもの駅を通過するのを見ていたが、少しは休んでおくことにzzz
何度か目が覚めて、わずかに電動カーテンを開けてみたり、閉めたり、と…。
04:38 静岡駅着 以降は、富士駅、沼津駅、熱海駅に停車。空が、徐々に明るくなる。
06:44 横浜駅着。ホームには、通勤客と思われる人がたくさん。
下段に降りて、下車の準備を。並走する電車も、通勤等で混み合っている様子。
品川駅を通過すると、まもなく、東京駅だ。
07:08 定刻に、東京駅到着。下車して、【サンライズ…】を撮って、お見送りしよう。
こちらは1号車。
【サンライズ出雲】、出雲市駅から、12時間13分・約954kmの走行、お疲れ様 (^^)
車外から見た、《シングルツイン》 の室内。見辛いが、出入口の扉に、鏡が付いている。
この車両の左端は、《シングル》 平屋室。手前の柱の左側は、《シングルツイン》。
柱の右側は、《シングル》 階上室と階下室と。窓の高さ、大きさの違いもわかる。
《シングル》 階下室は、ホームと同じ位の高さに窓があり、ベッドもかなり低い位置。
【サンライズ瀬戸】の先端方面へと向かう。改めて、連結部も。
こちらは14号車。
【サンライズ瀬戸】、高松駅から、9時間42分、約805kmの走行、お疲れ様 (^^)
【サンライズ…】は青くない、ブルートレインではないから…と、あまり興味がなかったし、
【北斗星】、【トワイ】のように、乗り込む時からの感激・感動のようなものはない ^_^;
でも、車体を見ていたら、ここはカワイイかも (*^o^*) と思った所が。
↓
これを撮った直後、【サンライズ…】は動き出し、回送されて行った。ありがとう (^^)/~
岡山駅から東京駅まで、約8時間半の鉄道旅だった。
この後の話は、次のブログへ続く。→
【サンライズ…】で東京へ 3