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イイね!
2022年06月02日

第9号輸送艦製作記(船体の工作その2)

前回に引き続き、地味~な船体工作です(笑)

前回、倉庫スペースの床を貼り塗装まで終わったので、船底板を接着します。
キットにも船底板は入っていますが、ジオラマ化する際に高さが足りなくなるので、キット板の下に1mmプラバンを貼り付けました。これは接着中の状態↓

このあと合わせ目消しを行いましたが、これが予想を遥かに超えて難渋。詳しくは後述します。

舳先の形状ですが、実は一等輸送艦の舳先の形状は2種類あります。
前々回の製作記でも記したように、艦首側面形状が直線のもの(1号、2号、11号、16号)と中程に折れ角があるもの(4号、5号、9号、17号、19号、22号)です。
キットは直線になっているので、中折れ型に修正します。


舳先の一部を削り取って、Φ1mmの穴を開けて丸棒を差し込みます。

この上からエポパテを盛って大体の形を作り、さらにパーツとの境目にラッカーパテを盛っては削りを繰り返して形を整えました。

一等輸送艦の正面線図は手元にないのでラインは適当ですが、この艦はそれまでの日本艦船のような美しいフレアはほぼ付いていないことが実艦の写真から推察されるので、比較的ラクな作業でした。と言っても左右均等にするのは難しいです…。

さて合わせ目消しですが、前回ブログで報告した舷側の貨物搬出入口の下あたりに約2センチに渡って僅かな段差が出来てしまいました。これが何度もパテ盛りをし、プラペーパーを当て、パテをラッカータイプから溶きパテに変えるなど、考え得る手段は全て試しました。この間、一週間。
しかしそれでも消えません。なぜだ…。
今回こそは妥協なき作品作りに取り組もうと意気込んでいましたが、さすがに気力が続かず妥協することにしました。

うーむ、かっこ悪い…orz

しかしこれで漸く次のステップに進めます。
次は舷側に装着されているT字状の板の再現。
手元にあるどの図面でも位置や大きさが示されていないため、実艦写真から推定しようと思います。


いずれも第9号の写真ですが、斜めから撮影されているため正確な位置や大きさを算出するのは私の技術ではなかなか困難です…。
次にチェックしたのは第9号と同じ呉で建造された第5号の写真。

うっすらとしか写っていませんが、どうにか位置と形状が特定できました。
ここからサイズを推定したのがこちら↓


板は片舷に3枚ずつ付いているようですが、下の画像に示す大ブロックの接合箇所とは異なる位置にあることが分かりました。

では、そもそもこのT字型の板は何のためのものなのか。
「まけた側の良兵器集Ⅰ」ではブロック同士の接合用とされていますが、呉海事資料館の論文や「船の科学」連載記事にある寸法を図面に当ててみると、少なくとも船首部と中央部、中央部と船尾の接合用ではありません。
そこで先程のイラストをよく見ると、中央の舷側重油タンクブロックと機械室ブロックを接合させるためのものかもしれないと気付きました。3つのT字板が均等でなく2つが後ろ寄りに配置されているのは、船体中央部の前半は貨物スペースで後半が重量のある罐室及び機械室になっているからだと思われます。
これが正しいとすると、舷側重油タンクブロックと船首ブロック及び船尾ブロックを接合するための前後に伸びるT字板が別途あってもよさそうですが、手元にある実艦写真ではそのようなものは確認できませんでした。

ということで形状、大きさ、位置が特定できたので、プラペーパーでT字板を作りました。


これを推定した位置に貼り付け、さらに船体前後に延びる溶接痕を再現します。

溶接痕は舷側に入れた0.1mm幅の溝に極細伸ばしランナーを埋め込むことで表現しました。

やばい、かなりのオーバースケール…。でも今更修正効かないし…。
やっちまいましたorz

今回はここまでです。
次回も船体の工作の予定。
まだまだ地味な回が続きます…。
ブログ一覧 | 艦船模型 | 趣味
Posted at 2022/06/02 22:38:10

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この記事へのコメント

2022年6月3日 7:18
ザク違さんは
当たり前の様に忠実に制作されてますが
レベルが高過ぎて妥協も解らない位です。

何度も言いたい
制作過程のブログも作品です❗😁👍
コメントへの返答
2022年6月3日 22:03
いやー、所詮ヘタレモデラーレベルですよ。
謙遜でもなんでもなく。
でもそうした屈辱感にも似た感覚が次へのモチベーションにはなっている気がします(笑)

>制作過程のブログも作品です

嬉しい言葉を頂きました!
魚伸さんは褒め上手ですね~(´ω`)
2022年6月5日 6:54
パテって、埋めるのも盛るのも、ほぼタミヤのラッカーパテしか使った事がないのですが(汗)やっぱり時間が掛かるものなんですね。
頭の中では形状のイメージ造形があるのに、現実にはうまく盛れなかったり、凹んだり、周りの消したくないモールドが埋まってしまったりと、数回やっただけで諦めてしまいがちです。。。

勉強になりました。
コメントへの返答
2022年6月5日 7:34
タミヤのラッカーパテは昔からある定番商品ですね。
私も子供の頃からずっと使っています。
薄く塗れば早く乾燥するし切削感も良好なので、常に手元に置いてます。
しかし大きく形を作る時はエポパテの出番。2種を練り合わせるだけで簡単に整形出来るので、出番が多いです。おゆまるなどと併用すればパーツの複製も出来ます。

パテによる整形はパーツの面取りなどと同様、手間をかけた分だけクオリティは上がりますね。
いずれも私は苦手ですが(苦笑)
2022年6月5日 10:29
製作、お疲れ様です。
今回もブロック工法の考証から溶接跡、隙間埋め、すごく丁寧な製作をされていること、恐れ入りました。ブログいつも参考にしてます。

 パテで隙間を埋めて処理をすると、また隙間が出来てしまうことありますね。
私なんか妥協の連続です(汗)

輸送艦の今後の展開が楽しみです!
コメントへの返答
2022年6月5日 19:21
チュンチュン丸さんのレベルには遠く及びませんが、出来るだけ丁寧に製作しようと心がけていますが、なかなか一定以上のクオリティにはなりません。
難しいですね…。

そんな中でも考証だけは一流とまでは行きませんが1.5流くらいには行けてるといいなと思いながらやってます。
その結果を具現化した作品が作れるよう、頑張ります!

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「重巡鳥海の製作(煙突の工作その1) http://cvw.jp/b/488285/48625038/
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