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ザクとは違うのブログ一覧

2025年07月05日 イイね!

重巡鳥海の製作(錨鎖甲板の工作)

甲板上の細かい艤装品を装着していきます。


フェアリーダーは0.5mmプラバンから作ります。0.75mmの間を開けて0.4mmの穴を開けて、その二つの穴が繋がるようにナイフで削ります。


次にその穴の周囲がフェアリーダーの外形となるようにナイフで削ると出来上がり。これを6個作ります。けっこうめんどくさい…。


フェアリーダーの位置ですが、総ざらい図面では波除けの端部に設置されていることになっています。

しかし先ほどの実艦写真では、波除けは甲板のへりまで続いていて、その直後にフェアリーダーが設置されているようで、高雄等でもそうなっています。よってそのように設置することにしました。

ファッションプレートは0.5mmプラバンをゆっくりと曲げて作ります。
鳥海の識別点として、菊花紋章の設置個所とその両側のフェアリーダーの頂部は上端が一直線になっているので、そのように再現しました。



錨鎖は鳥海製作のためにフラッグシップさん取り扱いの超超極細チェーンを購入。
しかし実際に設置してみると重巡クラスではかなりオーバースケールと判明…。戦艦や空母クラスでしか使えそうにありませんorz
さてどうするか。
3Dプリンター製品はバカ高いのでボンビーモデラーには手が出せません。
やはり自作しかない…。ということで0.2mm金属ワイヤー2本をねじって…

これをペンチで挟んでつぶすと小さな輪が1直線状に並ぶので、これを錨鎖に見立てます。
さらに錨鎖庫入り口となるボンネットも自作。
2mm丸棒をやすりで半球型に整形し、ピンバイスで穴を開けてからカットします。


これらを甲板上に設置してみると…錨鎖が甲板の凹凸になじみません。どうやら金属が硬すぎるようです。慌てて0.2mm銅線を発注し作り直しました。


錨鎖甲板のボラードは太いものと少し細いものの2種類あります。太いものは0.8mm柱に1.0mmフタ、細いものは0.5mm柱に0.8mmフタで製作。
3本のキノコ型通風筒は0.4mm柱に0.6mm頭部としました。
空中線支柱を三脚型で再現しつつ、旗竿は取り外した状態で再現しました。旗竿格納位置は冒頭にあげた鳥海艦首の写真を参考に、中心線から少し左舷側にオフセットしたものとしています。実艦ではその位置に固定するための器具があったものと思われます。
これらの工作を行ったのがこちら。

スーパーモデラーさんたちはチェーンストッパーも再現すると思いますが、私の技術ではリアルに再現できそうにないので、見送りました。
Posted at 2025/07/05 16:25:07 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月29日 イイね!

重巡鳥海の製作(魚雷発射管設置・艦底板取り付けなど)

前回ブログで手掛けた4番主砲前の甲板室に水密扉などのディテールを追加し、甲板上に設置しました。なかなかいい感じに出来た気がします♪


艦首にアンカー格納部を作ります。シコルスキー図面で位置と大きさを特定し、まずは鉛筆で書いてみると…

クマちゃんが出現しました(笑)
このあとデザインナイフと彫刻刀で凹を掘り込み、甲板へ繋がる穴も開口しました。
ちなみに艦首フレアの形状はこの写真と比較しても問題ないと感じました。

約50年まえの設計ですが、アオシマすごいです。

次は舷側に付く汚水捨管の取り付け。
まずは場所の特定のため、実艦写真を確認します。


その他の写真も確認したところ、総ざらい図面の位置でほぼ大丈夫と分かりました。
最近チャットGPTを使うようになったので、汚水捨管のことを聞いてみたら、以下のような回答が得られました。

汚水捨管に使われていた材料と厚みの推定:
・材質:多くは鋼製(時代や用途により青銅や鉛管、後期にはステンレス系も)
・管のサイズ(内径):排水・汚水用は50mm〜150mm程度が一般的
 (艦の規模により異なる)
・肉厚(厚み):
 小口径(50A=2インチ)で 3.5〜5mm程度
 中口径(100A〜150A)で 5〜8mm程度
 高圧管に比べて薄く、腐食耐性を重視


ふむふむ、これを信用する限りだと中型艦の管の厚みは1/700では0.2mm程度となります。よってそのイメージで施工。


シェルター甲板下には魚雷発射管が格納されています。鳥海は近代化大改装を行っていないので、最終時まで連装発射管×4基のままでした。
キットには発射管のモールドもパーツもないので、ヤマシタホビーの小艦艇装備品セットに入っている睦月型や吹雪型に使う3連装を連装にして使います。
0.5mm幅を詰めるとともに台座をプラバンなどから作成。併せて次発魚雷も1mm丸棒から削り出して作りました。


発射管は上甲板の舷側ぎりぎりに設置されているので、そのように設置。
ソロモン海戦では左舷側4本を発射したので、次発魚雷は右舷側のみセットしました。



発射管をそのように設置するためには舷側裏側をかなり削り込む必要があります。しかしこの頃のアオシマキットは肉厚に作られているので、その切削作業がまた大変で…。
そんな苦労もありながらなんとか適当な肉厚にまで削りましたが、ここですぐに発射管を設置してしまうとその後の塗装に困ると考え、発射管の甲板を差し入れるための穴を開けた艦底板を先に設置することにしました。

(この時は艦底板はまだ仮止め状態です)

ということで艦底板を船体へ取り付けます。
船体内には甲板の強度を増すための支えとして5mmプラ棒などを数多く接着してあるので、艦底板は上下逆に取り付けます。こうすることで厚さ2mmを稼ぐことが出来、このあとのジオラマ化の際に役立ちます。
そして苦手な合わせ目消し。
毎度この工程ではパテを盛っては削り、また盛っては削り…の繰り返しで1週間くらいかかって、それでも綺麗に仕上がらないという鬼門…。今回はどうにか3日ででっち上げました。


このくらいで許してやるか(爆)
先に取り付けた汚水捨管は整形時にいったん全部撤去したので、再度取り付け直しました。また一部の舷窓も埋まってしまったので再度開口。このあたりはもうちょっと考えてからやらないとダメですね…。
Posted at 2025/06/29 14:16:38 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月22日 イイね!

重巡鳥海の製作(甲板の処理など)

甲板の処理を行う前に、主砲のバーベットを設置します。
ここで問題となるのが4番主砲前にある甲板室。
平面は台形のようになっていますが、その斜辺の途中に切り欠きがあり、機械室排気口があることが建造中の高雄などで確認できます。


鳥海でも同様の作りであることが推定できる写真があります。


しかしここで問題発生。
シコルスキー図面にはこのような図があります。

ソロモン鳥海はどちらの状態なのか…。そしてこの改装はいつ施されたのか…。
自宅にある資料をもう一度探し直したところ、出てきました丸スペシャルNo121!
重巡高雄型特集の巻頭折込に高雄型の改装年表がついていました。

鳥海以外の同型艦も同様の改装をしているので、同じくらいの時期に同じテーマで施工しているはず…と思って年表を眺めますが、イマイチしっくり来るタイミングが見当たりません。
昭和9年の「機関部改造」は改装というよりメンテナンスだったようなので、恐らく昭和10年の「機関部改造」のタイミングで施工されたのではないかと推定しました。
そのうえで改めて写真を見直します。


昭和13年にはフードが大型化されているようなので、ソロモン鳥海はこの状態を再現します。

そしてようやく工作に移ります(笑)

甲板室天井面は滑り止め鋲が打たれていたという推定もあるようですが、今回はそのままとします。

次に取り掛かるのは甲板上の滑り止め鋲施工。
開度120°で書いたラインに沿ってシャープペンで1mmピッチで線を書き、0.3mmくらいの長さでデザインナイフの先で傷を入れ続けるという鬼畜作業。
まずは艦尾。

シェルター甲板は両舷側からある程度の幅まで鋲が打たれていますが、単純な長方形で囲われているわけでなく、複雑なラインを構成しています。これもシコルスキー図面を基に1/700サイズの数値を計算し、船体に書き込みます。


そのエリアの内側にはリノリウム材が敷かれていることが摩耶の写真で確認できます。

鳥海にどのように敷かれていたかを確認できる資料がありませんが、恐らく滑り止め甲板のへりに沿ってセットされていたものと推定。この場合の艦首側の始まりと艦尾側の終わりは上甲板とつながるラッタルの位置に合わせるべきと判断しました。それがこのような状態。


そのうえで滑り止め鋲を施工。

2日かかりました(苦笑)

次に艦首甲板。
ここも波除け前はすべて滑り止め鋲が打たれていると思っていたら違うんですね。シコルスキー図面などでも甲板両側のみに鋲があるとされています。



ついでに調べてみると高雄型より前の妙高でも同様のようです。

しかし最上型だとほぼ全体に鋲があります。



ということで、施工。


ここで少し悩んだのが波除け板とキャプスタン台座の位置関係。
高雄では両者が少し離れています。

しかしネイビーヤード51号に掲載された内山睦夫氏の鳥海図面では両者が接触したように書かれているのです。鳥海だけ違うのか???そう考えて同型艦を調べますが、愛宕はそれが分かる写真が見つかりません。摩耶はどうやら高雄と同じ作りのようです。


鳥海も艦首の写真はありますが、どうにも不鮮明…


高雄の図面も両者は離れていると書かれているし、高雄・摩耶が同じ配置で、鳥海のみ異なるというのも不自然な気がしたので、「離れている」と結論付けようと思います。
内山さん、ごめんなさい。
そして製作。

キャプスタン台座は上面が水平になるように、後ろに向かって厚みが増すつくりとされているようです。今回は前端が0.3mm、後端が0.8mmとして作りました。
そしてホースパイプ周囲のリング状のものは0.19mmワイヤーを1.2mmドリルに巻き付けて形を整えました。


ぼちぼち船体の修正作業も終盤。
その次には甲板上のディテールを追加していこうと思います。
まだまだ先は長い…。
Posted at 2025/06/22 11:33:00 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月14日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その5)

甲板の大半の面積にリノリウム材が敷かれています。
リノリウム材は1/700にすると長さ39mm、幅2.6mmとなるので、まずは横向きのラインをシャープペンで下書きします。


ここで気になったのは、艦尾から若干のエリアは滑り止め鋲の付いた鉄甲板になっていますが、その範囲がどこまでなのか?という問題に直面しました。
というのも、日本海軍艦艇図面集にある高雄図面ではこのように表記されています。


鉄甲板がどこまでなのか、明確に示されていないのです。
同時に思ったのは、ボラードはこんなに後ろに付いているのかという点。
高雄の写真を見てみると…


どうやらボラードはもう少し前に付いているようです。
高雄はこんな写真もあります。

奥に向かってパースがかかっていますが、リノリウムと鉄甲板の境目が確認でき、それはボラードの少し後ろあたりのようです。
鳥海の写真にはここまで鮮明なものが手元になく、全体の配置が分かるのは↓の写真くらいです。

ボラードの位置は高雄と同じ位置のようですね。
同様に愛宕・摩耶の写真でも同様の位置であると確認できました。



せっかくの機会なので、日本の軍艦別巻図面で重巡各型の鉄甲板エリアをチェックしました。

当初は副錨の直前あたりに鉄甲板の境目が来るのかと思っていましたが、どうにも法則性が見当たりません…。

甲板のへりにはスパンウォーターがめぐらされているので、0.5mm幅にしたデバイダーを舷側に沿わせて線を引きました。そして、下書きしたリノリウム押さえのラインにデザインナイフで切れ込みを入れました。



実はリノリウム押さえの工作を行ったことがないザクとは違う。でも前々から「このように作ろう」と考えていた方法を試してみます。それはリード線をほぐして出てきた極細線をカッターで入れた切れ込みに貼り付けるというもの。この上からリノリウム色を全面に塗り、乾燥後に極細線の上の塗装をはがしてやれば金色の線が浮き出てくるという寸法。

試作したところ、行けそうな気がします♪

艦尾の配置を調べている際、高雄のボラード台座が縦長の六角形だと分かったので、鳥海も同様に作ることにしました。



台座は長方形だとばかり思っていたので、他のボラードも調べることにしました。

艦首は長方形の2つの角が削れた形状、航空機甲板両側はイマイチ判然としませんが、長方形のようです。ただ、一部だけ形状が異なるというのも不自然な気がするので、艦尾以外は艦首のものと同じ形状にすることとしました。

余談になりますが、艦尾を調べている際に気になったのが洗い場。



1枚目の写真は高雄型で、次は三隈。3枚目は艦名は分かりませんが、重巡のようです。いずれにも洗い場の桶にあたる部分より後ろの細長く囲われたエリアの床面に縦または横の線が入っているように見えます。これまではこのエリア全体が洗い場で、コンクリート床とされていると思っていましたが、どうやら違うようです。
もしかして洗ったものの水切り場?と考えてXに画像とともに質問してみると、とある方から「摩耶の乗組員から聞いた話だと、縦または横の線が入った場所は水切り場で、耐水コンクリートが塗られており、色はレッドブラウン」との知見を頂くことが出来ました。
この話に異を唱えるわけではありませんが、烹炊室は艦の中央あたりにあり、そこから4番主砲脇の洗い場まで食器を運び、さらにその奥の細長く続くスペースで水を切るというのは、作業工程としては効率が良くないように感じます。
「なんでも人力に頼る」のが基本の旧海軍だからかもしれませんが…。
この考証の過程で多くのフォロワーさんから様々な情報が寄せられました。
戦艦長門・陸奥、そして重巡古鷹と軽巡大淀。


この中では大淀のみ少し様子が異なります。大淀は新しいフネなので何らかの改善がなされているのかもしれません。

さて、考証も行ったので、洗い場の製作に取り掛かります。
複雑な形状をプラバンから切り出すのは大変だなと思ったので、総ざらい図面コピーをそのまま切り取って木工ボンドで貼り付けるというヘタレ工作を行いました(笑)


次は水上機運搬軌条の設置と思って図面を見ると…シェルター甲板後端の格納庫スペースが無いことに気付きました(恥)その部分はキットではスペースがあったのですが、誤ってプラ棒などで埋めてしまっていましたorz
泣きながらエッチングノコやドリルなどを使ってスペースを削り出します。この後、格納庫の壁を立てるので、その厚み分だけ広いスペースとしました。
そしてようやく軌条設置。0.2mm幅に切った0.3mmプラバンを図面通りのラインに当てて接着しました。


次回は4番5番主砲バーベットを設置する予定です。
Posted at 2025/06/14 16:51:01 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月07日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その4)

前回ブログから1か月少々経ってしまいました。この間、本当にいろいろなことがあって、模型工作どころではなく、先にアップした二式水戦を素組みするのが精一杯でした。
とはいえ、私を待っているキットたちのためにも一つ一つ完成させていかなければ(笑)
ということで、今回も少しだけ進みました。

考証疲れが出ていたので、少し気分を変えるためにこちらを読破。

「ツラギ海峡夜戦」では戦闘経過に加え消費弾薬数なども記録されており、射出した魚雷の本数が4本と判明したので、左舷の魚雷は残っていたと分かりました。
また「海戦」は新聞記者が鳥海の旗甲板から見た第一次ソロモン海戦の様子が記録されており、戦士ではない立場からの現場の様子が生々しく伝わってきました。

キットの製作は、少し前にシェルター甲板前端の形状を調べていました。


艦橋先端から斜め後ろに伸びる線は途中の甲板室入り口の切り欠き部で微妙にラインが変わっています。藤本造船官はなかなか複雑な構造にしているということが分かる一例ですね。

鳥海は沈没まで大改装が行われなかったので、カタパルト支柱は単独で立てられたままでした。これをプラ棒でスクラッチ。


次に舷外電路を取り付けます。
まずはその位置の確認のため、実艦写真をチェックします。


写真ではここまでしか分かりません。これ以外に参考になるものとしては「総ざらい」の鳥海図面がありますが、少なくとも↑の写真とは整合性が取れていました。よって総ざらい図面を全面的に信用して設置することにします。
舷外電路のサイズをChatGPTに尋ねたところ、被覆を含む外径は5~10cmで、戦艦や空母などの大型艦はやや太く、駆逐艦や小型艦艇ではやや細めだったとの回答がありました。
10cmの1/700は0.14mmなので、カバーを含めると幅0.3mm、厚さ0.2mmくらいとするのがよいと思われます。
まずは準備として0.3mmプラバンを別たちで細切りにしたものをたくさん作ります。これを舷側へ貼り付け、その後鉄ヤスリで厚みを調整します。



カタパルト前には細長い張り出し部があるので、プラバンで作りました。


右舷側は↑の写真どおりに作ればよいですが、左舷側は鮮明な写真がないため推定で作りました。
ちなみにアオシマの新鳥海ではこのようにモールドされています。


こうした作業を続けた結果、ようやく舷外電路の装着を完了しました。


次はリノリウム甲板の考証と工作を行います。
Posted at 2025/06/07 13:55:31 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味

プロフィール

「重巡鳥海の製作(錨鎖甲板の工作) http://cvw.jp/b/488285/48525408/
何シテル?   07/05 16:25
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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