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ザクとは違うのブログ一覧

2025年09月06日 イイね!

重巡鳥海の製作(煙突の工作その2)

第1~第3煙突それぞれの整流板は、図面を参考に0.1mmプラバンで縦横に組み上げました。第2・第3煙突の横板は実際にはもう少し多いのですが、私の技術の限界により↓の枚数で妥協しました。


第2・第3煙突の間には甲板室があり、その上には第2煙突の支柱が立ちます。スーパーイラストレーション高雄(MA刊)に掲載された図によると形状はこんな形。


しかし甲板室の正確な寸法が分からない…
シコルスキー図面にも日本海軍艦艇図面集(造船学会刊)にも詳細図が示されていないのです。やむなく若干の推定を交えつつスクラッチします。まずはプラブロックを作り…


これを削り込んで全体形状を整え、排気口や水密扉などのディテールを追加しました。


さらに第2煙突支柱も0.2mmプラバンで工作。それぞれの板には大きな穴が開いているので、これも出来るだけ正確に再現します。しかし小さい…


次は第1・第2煙突をつなぐ接続板を作ります。
「総ざらい」の鳥海図面では、板の下端が丸く削れたように表記されており、シコルスキー図面の高雄でも同様の表記になっています。



しかし鳥海の写真をよーく見ると少し異なっています。


なので、この写真を参考にしながら0.2mmプラバンを整形。


ココで先ほどの写真を更によく見ると、第1煙突下に軽目穴の開いた構造物らしきものがうっすらと確認できます。さらにその手前には柱のようなものも。


これは第1煙突の支柱ではないか?
これを見付けるまでは、第一煙突は下部にある第第二・第三缶室給気口ユニットによって支えられているものだとばかり思っていましたが、どうやら違うようです。
鳥海については別角度からの写真もあります。


先ほどの写真では煙突から少し奥まったところに軽目穴の開いた支柱らしきものが見えましたが、こちらの写真では煙突の側面とほぼ同じ位置あたりにそれが設置されているように見えます。これは同一のものなのか?

鳥海は高雄図面を基に建造されていますが、同型艦・摩耶も同様の建造でした。高雄と摩耶の写真ではこんなものがあります。



これを見ると高雄と摩耶は同様の支柱が建っているように見えますね。

ここでもう一つの疑問が。

この水色矢印で示した支柱らしきものは何か?
蒸気捨管の支柱?しかし他艦には同じものがありません。しかも先ほど上げた別角度の鳥海煙突写真にこれが確認出来ないのです。

改めてシコルスキー図面を見直してみると…

ここから推察すると、先ほどの第一煙突下の奥まった部分はピンク矢印部、手前に見えた支柱は水色矢印部、煙突を斜め前から撮った写真に見えた軽目穴の開いたユニットは青矢印部ということでよさそうな気がします。
やれやれ、やっと辿り着いた…ようやく工作に移れます。と言って完成してもこの周囲にいろんなものが立つので殆ど見えなくなりますが(苦笑)
ということで、こんな感じに仕上げました。


煙突関係では煙突頂部の雨除け格子の設置などが残っていますが、ここでいったん終了。
次は水上機格納庫の工作に移ります。
Posted at 2025/09/06 14:56:49 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味
2025年08月29日 イイね!

重巡鳥海の製作(煙突の工作その1)

重巡鳥海の製作(煙突の工作その1)このところずっと色んなことに忙殺されていますが、最近は以前に比べて若干の余力が生まれつつあるかなという状態。模型工作やキャンプの時間が少しずつ取れるようになってきました。ということで久しぶりの鳥海製作記。
今回は煙突の製作です。
高雄型の煙突は前後2本あります。まずは前の大型煙突のパーツのサイズを検証してみると、図面から算出するサイズに極めて近いことが分かりました。すごいぞアオシマ!
しかしよくよく調べていくと微妙な違いが…


第一・第二の2本の煙突の下にある缶室給気口が一体成型されていることも気になります。
んー、これはスクラッチか…
しかし形状がなかなか複雑で、図面通りの形に作れるか自信がありません。だいぶ悩んだ挙句、やはりスクラッチすることに決定。元のパーツを残しておけば、スクラッチに失敗しても問題ありません!
早速、シコルスキー図面などから第一煙突の寸法を取ります。


プラ棒とプラバンを使って四角いブロックを作り、そこへ図面通りのラインを鉛筆で書き入れて、それを参考に少しずつ削り出します。長い時間をかけて出来ました!微妙な曲線もばっちり出せています♪
よし、これで行くか!
と思った瞬間…よくよく確認すると横幅が1mm短いことが判明…
このスケールの1mmは結構大きいので、仕方なく作り直すことに…
そして、二度目の完成(笑)


微妙な曲線の具合を確認するために、写真に撮った図面を1/700の大きさにして画面に映し出して、スクラッチしたパーツと比較したりもしました。

ここでいったん第三煙突に移り、キットのパーツをチェックしてみました。


サイズ的には図面通り。すごいぞアオシマ!
若干の課題はあるものの、このまま使用しても問題ないと判断できたので、軽いディテールアップを施します。具体的には排煙整流用の空気穴の表現。

プラペーパーを巻いてまち針で穴を開け、その下に0.2mmくらいのプラ各棒を巻き付けました。


そして第二煙突のスクラッチ。



こちらも上段1/3程度の高さに空気穴がぐるっと配置されているので、まち針の先で突いて表現しました。
シコルスキー図面などによると、第二煙突の根元には小さな傘状の構造があるので、これもプラバンで表現。ここは全体が組みあがると多分全く見えません(笑)

第一・第二煙突の間には第二・第三缶室給気口があります。
これもプラ棒などでスクラッチ。少し斜めになっている上面はわずかにV字型に凹ませてあり、その上に第一煙路が乗ることになります。


これで合計3本の煙路の概形は完成。
引き続きディテール表現を追加していきます。
Posted at 2025/08/29 07:11:27 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2025年08月24日 イイね!

模型展示会へ出品

今日は、模型展示会へ行ってきました。
場所は愛知県豊川市。ボッチャーズという模型サークル主催のもので、持ち込み展示も無料で受け付けてもらえます。
事前にみん友のチュンチュンまるさんと情報交換し、一緒に展示することになりました。
10時開場時に到着すると既に多くの作品が並んでいました。


受付を済ませて卓へ移動すると、そこにはチュンチュンまるさんが。
早っ!
チュンチュンまるさんは飛行機モデラーですが、今回は船の展示。


映画「雪風」が好評を博しているので、タイムリーなチョイスですね。
350の雪風のほうが700の戦艦よりも少し大きく見えます。
模型作品には「大きさの暴力」という側面があると思っていますが、その意味では350の駆逐艦は適度な大きさで迫力を出せるので、楽しいキットかもしれないなと感じました。

その隣に陣取った私はこんな感じ。

過去作ばかりですみません…

セッティングを終えたら皆様の作品鑑賞へ。












予想外にもガンプラが少なく、半数以上がスケールモデルでした。
ただフネはやはり少ないですね…。

こうした展示会の醍醐味は、出品モデラーさんや来場者の方々との語らい。
中学生くらいの男の子が熱心に私の作品を見てくれていたので少しだけ話しかけてみると、興味深そうに聞いてくれました。
他にも多くの来場者が私の作品をカメラに収めている様子が見られ、作者としては嬉しい限り♪
そんな中で1人のモデラーさん(仮名;タンクさん)との会話が大いに盛り上がりました。
私の作品について事細かく質問され、それらに丁寧に答えると再び作品をじーっと見つめ、また次の質問をされ…ということが何往復か続きました。

ザク違:今日の会場もそうですが、やはり艦船モデラーは少ないですね
タンクさん:そうですね。でも私も最近船を作るようになりました。私の作品も見てください

艦船モデラー発見!
作品はこちらでした。

実は先に会場内の作品を見ていた中で、「これは面白い見せ方だな」と思っていたものでした。
ザク違:これ、注目してたんです。鏡で反対側を見せるって、いいアイデアですよね。
タンクさん:実は鏡ではなく、ガンプラなどのケースの壁として使われているパーツで、プラ製なのでカッターなどで簡単に切れますよ。

鏡を使って見えない面を見せるという手法は、特に飛行機の下面を見せる際に使われますが、鏡を任意のサイズに切ろうとすると特殊なカッターが必要なので少しハードルが高いと思っていました。しかしこの方法なら特殊な工具も必要とせず、任意のサイズに出来るので、作品をより楽しんでもらいやすくなります。これは良い方法を教えてもらえました♪

タンクさんはその名の通り、もともとはAFVモデラーさんだったそうですが、近年、艦船を作り始めたそうです。↑の作品はお知り合いの方と交渉してゲットした紙製。レーザーカットした厚紙パーツをくみ上げるというキットだそうです。そんなすごいコネクションもお持ちなんですね。
その他にも話がすごく盛り上がり、お互いのXのアカウント情報を交換し合いました。
ザク違:私にはまた友人モデラーが増えたようだ。

こうしたつながりは大事にしたいものです。

さてその後はチュンチュンまるさんとの会話でも大盛り上がり。お互いの次回作を語り合ったり、製作の中で試したい技術やマテリアルなどについても情報交換できました。
やはり模型は一人で作るものではないですね。

楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、撤収。
帰りの車の中、一人でニコニコしていたのは内緒です(笑)


展示会の作品の一部はフォトアルバムへ格納しました。
20250824 ボッチャーズ展示会
Posted at 2025/08/24 20:13:29 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味
2025年07月05日 イイね!

重巡鳥海の製作(錨鎖甲板の工作)

甲板上の細かい艤装品を装着していきます。


フェアリーダーは0.5mmプラバンから作ります。0.75mmの間を開けて0.4mmの穴を開けて、その二つの穴が繋がるようにナイフで削ります。


次にその穴の周囲がフェアリーダーの外形となるようにナイフで削ると出来上がり。これを6個作ります。けっこうめんどくさい…。


フェアリーダーの位置ですが、総ざらい図面では波除けの端部に設置されていることになっています。

しかし先ほどの実艦写真では、波除けは甲板のへりまで続いていて、その直後にフェアリーダーが設置されているようで、高雄等でもそうなっています。よってそのように設置することにしました。

ファッションプレートは0.5mmプラバンをゆっくりと曲げて作ります。
鳥海の識別点として、菊花紋章の設置個所とその両側のフェアリーダーの頂部は上端が一直線になっているので、そのように再現しました。



錨鎖は鳥海製作のためにフラッグシップさん取り扱いの超超極細チェーンを購入。
しかし実際に設置してみると重巡クラスではかなりオーバースケールと判明…。戦艦や空母クラスでしか使えそうにありませんorz
さてどうするか。
3Dプリンター製品はバカ高いのでボンビーモデラーには手が出せません。
やはり自作しかない…。ということで0.2mm金属ワイヤー2本をねじって…

これをペンチで挟んでつぶすと小さな輪が1直線状に並ぶので、これを錨鎖に見立てます。
さらに錨鎖庫入り口となるボンネットも自作。
2mm丸棒をやすりで半球型に整形し、ピンバイスで穴を開けてからカットします。


これらを甲板上に設置してみると…錨鎖が甲板の凹凸になじみません。どうやら金属が硬すぎるようです。慌てて0.2mm銅線を発注し作り直しました。


錨鎖甲板のボラードは太いものと少し細いものの2種類あります。太いものは0.8mm柱に1.0mmフタ、細いものは0.5mm柱に0.8mmフタで製作。
3本のキノコ型通風筒は0.4mm柱に0.6mm頭部としました。
空中線支柱を三脚型で再現しつつ、旗竿は取り外した状態で再現しました。旗竿格納位置は冒頭にあげた鳥海艦首の写真を参考に、中心線から少し左舷側にオフセットしたものとしています。実艦ではその位置に固定するための器具があったものと思われます。
これらの工作を行ったのがこちら。

スーパーモデラーさんたちはチェーンストッパーも再現すると思いますが、私の技術ではリアルに再現できそうにないので、見送りました。
Posted at 2025/07/05 16:25:07 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味
2025年06月29日 イイね!

重巡鳥海の製作(魚雷発射管設置・艦底板取り付けなど)

前回ブログで手掛けた4番主砲前の甲板室に水密扉などのディテールを追加し、甲板上に設置しました。なかなかいい感じに出来た気がします♪


艦首にアンカー格納部を作ります。シコルスキー図面で位置と大きさを特定し、まずは鉛筆で書いてみると…

クマちゃんが出現しました(笑)
このあとデザインナイフと彫刻刀で凹を掘り込み、甲板へ繋がる穴も開口しました。
ちなみに艦首フレアの形状はこの写真と比較しても問題ないと感じました。

約50年まえの設計ですが、アオシマすごいです。

次は舷側に付く汚水捨管の取り付け。
まずは場所の特定のため、実艦写真を確認します。


その他の写真も確認したところ、総ざらい図面の位置でほぼ大丈夫と分かりました。
最近チャットGPTを使うようになったので、汚水捨管のことを聞いてみたら、以下のような回答が得られました。

汚水捨管に使われていた材料と厚みの推定:
・材質:多くは鋼製(時代や用途により青銅や鉛管、後期にはステンレス系も)
・管のサイズ(内径):排水・汚水用は50mm〜150mm程度が一般的
 (艦の規模により異なる)
・肉厚(厚み):
 小口径(50A=2インチ)で 3.5〜5mm程度
 中口径(100A〜150A)で 5〜8mm程度
 高圧管に比べて薄く、腐食耐性を重視


ふむふむ、これを信用する限りだと中型艦の管の厚みは1/700では0.2mm程度となります。よってそのイメージで施工。


シェルター甲板下には魚雷発射管が格納されています。鳥海は近代化大改装を行っていないので、最終時まで連装発射管×4基のままでした。
キットには発射管のモールドもパーツもないので、ヤマシタホビーの小艦艇装備品セットに入っている睦月型や吹雪型に使う3連装を連装にして使います。
0.5mm幅を詰めるとともに台座をプラバンなどから作成。併せて次発魚雷も1mm丸棒から削り出して作りました。


発射管は上甲板の舷側ぎりぎりに設置されているので、そのように設置。
ソロモン海戦では左舷側4本を発射したので、次発魚雷は右舷側のみセットしました。



発射管をそのように設置するためには舷側裏側をかなり削り込む必要があります。しかしこの頃のアオシマキットは肉厚に作られているので、その切削作業がまた大変で…。
そんな苦労もありながらなんとか適当な肉厚にまで削りましたが、ここですぐに発射管を設置してしまうとその後の塗装に困ると考え、発射管の甲板を差し入れるための穴を開けた艦底板を先に設置することにしました。

(この時は艦底板はまだ仮止め状態です)

ということで艦底板を船体へ取り付けます。
船体内には甲板の強度を増すための支えとして5mmプラ棒などを数多く接着してあるので、艦底板は上下逆に取り付けます。こうすることで厚さ2mmを稼ぐことが出来、このあとのジオラマ化の際に役立ちます。
そして苦手な合わせ目消し。
毎度この工程ではパテを盛っては削り、また盛っては削り…の繰り返しで1週間くらいかかって、それでも綺麗に仕上がらないという鬼門…。今回はどうにか3日ででっち上げました。


このくらいで許してやるか(爆)
先に取り付けた汚水捨管は整形時にいったん全部撤去したので、再度取り付け直しました。また一部の舷窓も埋まってしまったので再度開口。このあたりはもうちょっと考えてからやらないとダメですね…。
Posted at 2025/06/29 14:16:38 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味

プロフィール

「重巡鳥海の製作(煙突の工作その2) http://cvw.jp/b/488285/48639989/
何シテル?   09/06 14:56
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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