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ザクとは違うのブログ一覧

2025年06月07日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その4)

前回ブログから1か月少々経ってしまいました。この間、本当にいろいろなことがあって、模型工作どころではなく、先にアップした二式水戦を素組みするのが精一杯でした。
とはいえ、私を待っているキットたちのためにも一つ一つ完成させていかなければ(笑)
ということで、今回も少しだけ進みました。

考証疲れが出ていたので、少し気分を変えるためにこちらを読破。

「ツラギ海峡夜戦」では戦闘経過に加え消費弾薬数なども記録されており、射出した魚雷の本数が4本と判明したので、左舷の魚雷は残っていたと分かりました。
また「海戦」は新聞記者が鳥海の旗甲板から見た第一次ソロモン海戦の様子が記録されており、戦士ではない立場からの現場の様子が生々しく伝わってきました。

キットの製作は、少し前にシェルター甲板前端の形状を調べていました。


艦橋先端から斜め後ろに伸びる線は途中の甲板室入り口の切り欠き部で微妙にラインが変わっています。藤本造船官はなかなか複雑な構造にしているということが分かる一例ですね。

鳥海は沈没まで大改装が行われなかったので、カタパルト支柱は単独で立てられたままでした。これをプラ棒でスクラッチ。


次に舷外電路を取り付けます。
まずはその位置の確認のため、実艦写真をチェックします。


写真ではここまでしか分かりません。これ以外に参考になるものとしては「総ざらい」の鳥海図面がありますが、少なくとも↑の写真とは整合性が取れていました。よって総ざらい図面を全面的に信用して設置することにします。
舷外電路のサイズをChatGPTに尋ねたところ、被覆を含む外径は5~10cmで、戦艦や空母などの大型艦はやや太く、駆逐艦や小型艦艇ではやや細めだったとの回答がありました。
10cmの1/700は0.14mmなので、カバーを含めると幅0.3mm、厚さ0.2mmくらいとするのがよいと思われます。
まずは準備として0.3mmプラバンを別たちで細切りにしたものをたくさん作ります。これを舷側へ貼り付け、その後鉄ヤスリで厚みを調整します。



カタパルト前には細長い張り出し部があるので、プラバンで作りました。


右舷側は↑の写真どおりに作ればよいですが、左舷側は鮮明な写真がないため推定で作りました。
ちなみにアオシマの新鳥海ではこのようにモールドされています。


こうした作業を続けた結果、ようやく舷外電路の装着を完了しました。


次はリノリウム甲板の考証と工作を行います。
Posted at 2025/06/07 13:55:31 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2025年04月29日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その3)

船体のアウトラインが出せたので、次に舷側外板の段差表現を行います。
鳥海にはミジップの詳細が分かる写真が残っており、それにはっきり写っています。



しかし艦首及び艦尾付近はそうした確認が出来る写真が残っていないので、シコルスキー氏の「重巡高雄図面集」の側面図に示されたラインを参考にしながら、マスキングを行いました。

直線部は紙製、曲線部はタミヤの曲線用マスキングテープを使っています。

そしてサフを数回塗り重ね、マスキング剥がしの儀…

ん~、ちょっと違う…
このあと舷窓を開口しますが、その位置とうまく合わない気がします。
サフの山を削ってもう一度マスキングし直すか…とかなり悩みましたが、あの面倒な作業をもう一度やらなければならない苦行感に堪えられそうにないのと、そんなことをしていると何時までも完成しないのではないかという怖れを抱くとともに、綺麗に仕上がったとしてもその部分に目が行く人はそう多くないだろうという安易な気持ちから、再施工を取りやめ、サフの山を削っておしまいにしました(笑)

そして舷窓の開口。
まずは位置のチェックから始めます。
鳥海の場合、新造時から沈没までの間、舷窓を閉塞していないので、新造時のままを表現することになります。
幸いにもその位置が「真・総ざらい2高雄型重巡洋艦編」に図面として載っており、これと実艦の写真を見比べながら特定していくこととしました。



チェックの結果、左舷の一部に微妙な違いは認められるものの、総ざらい図面の位置でほぼ大丈夫ということが判明。これを基にまずは鉛筆で開口箇所をプロットします。


舷窓を一直線に並べるため、鉛筆プロットに沿ってスジボリ用ガイドテープを貼り…


鉛筆プロットの点に、まち針の先で小穴を開けます。




これらの修業を乗り越え、ようやく舷窓がすべて開口されました。


そして0.4mmドリルで一つ一つ開口。
これまで私の艦船制作は終戦間際の小艦艇が中心だったので、このように多くの舷窓が整然と並ぶ姿を再現したのは初めてでした。改めて見てみるとちょっと萌えますね♪

冒頭にあげたミジップの写真には舷側に変形六角形の装甲板が付いていることを確認できます。

「?」と表示した箇所はこの写真では六角形板の確認が出来ませんが、シコルスキー図面には示されています。
この板は船体の強度を上げるためのものだと思われますが、鳥海のここだけその板が無いと考えるのは合理的でないと思われるので、「ある」と判断しました。

シコルスキー図面では六角形の下に伸びる縦長の細い板もあると示されていますが、鳥海の写真ではそれが見当たらないので、六角形のみ再現することとします。
そしてプラペーパーを3.6×1.0mmのサイズで12枚切り出しました。


次は舷外電路を設置予定。
まだまだ地味な船体工作は続きます…。
Posted at 2025/04/29 09:16:08 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2025年04月13日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その2)

キットの艦尾は図面の数値と比べると横幅がわずかに狭いようです。数値にして1mmほど。
また全長が6mm不足する点については、5番主砲バーベット後端で船体を切断して延長してやるのが最も良いように思われます。


切断しました。
そして延長しました。


併せて4番主砲基部と5番主砲バーベットもいったん切除。
バーベットは3番主砲でも使うので、キットの形状をエポパテで複製しました。


そして延長した艦尾をそれ以前の船体と接続。
この時、接続部が滑らかなラインでつながるように、接続部の前方に0.3mmプラバンを貼って整えました。


更にその上から0.5mmプラバンを貼り重ね、不足する横幅を図面のサイズに揃えました。


ここまで来てようやくシェルター甲板両舷の形状修正に移ります。
シェルター甲板の張り出しから下は喫水線に向かってすぼまるようになっているので、そのラインが出るようにエポパテを盛りつけます。


そして耐水ペーパーでひたすら磨く…磨く…磨く…
細かい凹凸が残るので、ラッカーパテで修正しました。


ようやくここまで来ましたが、地味な船体の工作はまだまだ続きます…。
Posted at 2025/04/13 20:01:33 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2025年04月07日 イイね!

岐阜コックピット展示会2025

今年もやってきました、「岐阜コックピット展示会」。
毎年4月の第一土日に岐阜県各務原市で開催されます。当日は桜まつりと同時開催なので、日中は大変多くの人が周辺に集まります。よって駐車場の確保は重要なテーマ。今回は現地近くの駐車場に8:45頃に到着しましたが、9:00頃でも大丈夫ではないかと思います。

開場までは少し間があるので、桜を撮影。
一眼レフ持ってくれば良かったかな(^ ^)
そして会場入り。


既に多くの作品が展示されています。
片隅に私の作品も設置しました。



コックピットの会はその名の通り飛行機モデラーの集まり。なので作品の大半は飛行機です。今回のテーマは「垂直に飛ぶもの」。もちろんそれ以外の作品もあります。







こちらの作品は、私の作品とモチーフがもろ被り(笑)
でもこちらの方のほうがクオリティ高いです。




数々の作品の中で特別に感動したのはこちら。

表面の艶はウレタン塗装によるものだそうですが、それよりすごいと思ったのは「福井県警」の文字。なんとフリーハンドの寄る手書きだそうです!
ご本人は「別に難しくないですよ」などと謙遜されていましたが、いやいやいや…。
黒のエナメルで書くそうですが、通常の書き順通り書くとダメなのだそうで、はみ出たところは削って消すのだとか。
それにしても超絶技巧です。
本当に驚きました。

やはりこうした展示会は、モデラーさんたちとの会話が本当に楽しいです。
既に私の中ではこの展示会が年中行事の一つとなっています。
また来年も来るぞー。
それまでに出せる作品を作らなきゃ(汗)


今回出品されていた作品の画像はこちらに収めました。
岐阜コックピット展示会2005
Posted at 2025/04/22 06:58:02 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味
2025年03月28日 イイね!

重巡鳥海の製作(船体の修正その1)

前回ブログで触れたように、箱の大きさに合わせて全長が短くなっている点の修正が必要ですが、その他にも多くの修正が必要となります。
シェルター甲板前端の斜めのラインですが、新造時高雄の図面と照らし合わせると微妙にラインが異なるので、↓の赤線のように若干鋭角になるよう修正します。


また、4番主砲前には機械室排気筒や兵員厠などが配置された三角形の甲板室がありますが、キットは大改装後を再現しているので、図面から寸法を割り出して↓の赤線のように形を整えます。


航空機作業甲板はごっそり削り取ったので大きな穴が開きます。その部分をプラバンで埋め、裏面からエポパテで補強しました。

このあとプラ角棒で更なる補強を施す予定です。

シェルター甲板両舷には魚雷発射管旋回のための穴が開けられていますが、キットでの位置や形状が誤っています。総ざらいに掲載された図面と比較するとこのような状況↓

四角い小窓も再現する必要がありますね。

また、諸要部断面を見ると、舷側アーマーの角度はシェルター甲板張り出し部分は鉛直になっていますが、その下はWLに向かってすぼまるような角度となっています。

この状況は実艦写真でも確認できます。


これは設計者である藤本喜久雄造船大佐の「武装てんこ盛り&トップヘビーどんとこい」思想を具現化した部分でもあるので、模型としても再現したいところです。

まずはシェルター甲板側面を1/700サイズにして印刷した用紙を0.5mmプラバンに貼り付け、そのラインの通りに発射管用開口部などを切り抜きます。


そしてシェルター甲板両側を0.5mmずつ削るとともに発射管室への大きな開口部を作ります。その上から魚雷発射管などの穴を開けた0.5mmプラバンを貼ります。


シェルター甲板前端の斜め部の一部は前部主砲のある上甲板から発射管室などへ入るための通路及び扉が三角形の凹みとなっているので、図面から取った寸法に基づき形状を整えます。


とりあえずここまでの作業を終えたのがこちら。


当面は地味な船体工作が続きます…。
Posted at 2025/03/28 16:57:38 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味

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「重巡鳥海の製作(船体の修正その4) http://cvw.jp/b/488285/48472648/
何シテル?   06/07 13:55
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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