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ザクとは違うのブログ一覧

2022年08月31日 イイね!

第9号輸送艦製作記(中央機銃台の製作)

ちょっと頑張れば平日夜に若干の時間が作れるまでになってきましたが、製作はなかなか進んでいません。今回もとりあえずの中間報告です。
前回までに艦橋の基本的な構造を作り上げましたが、その後さらにディテールを追加しました。

この状態では羅針艦橋や防空指揮所に設置される舵輪や双眼望遠鏡などを付けていません。これらはまた後日の予定。

今回は艦中央部に位置する機銃台を作ります。
まずは図面チェック。

平面形は八角形のようですが、別の図では中心線付近の前後長が少し短くなっている表記も見られました。次に写真チェック。


第9号の機銃台を前と後ろから撮影したものです。
図面と比べて最も異なるのは、弾薬箱の配置場所と数。特に数については大幅に増やしてあります。
弾薬箱の配置箇所にはブルワークは付けられていないことも分かります。
また、機銃台床面とその基部の甲板室の前後長は、図面では甲板室のほうが少し小さくなっていますが、これらの写真を見ると同じになっています。


こちらは第何号か不明ですが、艦尾から艦首方向を見た写真です。
この艦の場合、機銃台床面は甲板室より一回り大きくされています。こちらも銃座周囲に弾薬箱が配置されていますが、先程の第9号と異なり、箱間に隙間が見られます。戦争終盤に建造された艦では弾薬不足などにより弾薬箱の設置数が減らされたのかもしれません。
また甲板室後面に何らかの構造物が見られますが、先程の第9号では同様のものは確認できません。


日本艦船の場合、左舷側の写真は少ないですが、この写真から左舷側の水密扉の位置が判明しました。

これらの検証を踏まえてスクラッチした機銃台がこちら↓

これも前回までに製作した艦橋と同様、甲板室は甲板の傾斜に合わせて若干斜めにしてあります。
余談ですが、この機銃台の上に登るためのラッタルがどこにも見当たりません。松型が似たようなフォルムの機銃台を持っていますが、そちらでは台後部にラッタルが設置されています。しかし先程上げた写真のどこにもラッタルは確認できません。甲板室内から階段で上がるのかとも考えましたが、図面上にそのような表記は見当たりません。さて、どこから登るつくりなのか…。

この上には探照灯台を設置することとなりますが、それはまた次回とします。
実はこれがまた難物だったりして…。

製作を始めた5月から既にまる4ヶ月。このペースでは年内完成も怪しいのではと思ってしまいます。
だからといって中途半端に妥協する気もありませんが(爆)
Posted at 2022/08/31 20:46:39 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2022年08月15日 イイね!

第9号輸送艦製作記(艦橋の製作その2)

残念ながらわが社にはお盆休みという概念はありません。しかし幸いにもこの土日は2日とも休み。2日連続で休めたのはだいぶ久しぶりな気がします。1日だけしか休みがないと体力回復のため寝て過ごしておしまいでしたが、2日あるとやりたいことが少し出来ますね。整備手帳にも上げたようにイフリートカスタムのエンジンオイル交換も出来たし、この後に書き連ねる模型工作もかなり久々にすることが出来ました。

前回は、羅針艦橋以下の基本的な形を作るまでで終わっていました。
引き続いての工作は羅針艦橋両脇に張り出した25mm単装機銃座の設置と、羅針艦橋の窓から後ろに延びる腰壁の設置です。


次に羅針艦橋屋根=防空指揮所を作ります。
まずは図面からチェック。


↑はいずれも「写真日本の軍艦」別巻の図面ですが、若干異なる2種類の形状が示されています。
両者で最も異なるのは、防空指揮所後端の形状。左の図では両側のラインが後端まで伸び、スクエアな形状となっていますが、右の図では少し手前で単装機銃座が終わっています。
また、いずれの図でも単装機銃座前端の前に艦首尾線と平行な部分があります。
これらを手元の資料で検証します。
まずは「まけた側の良兵器集Ⅰ」に掲載されたイラスト。

これは先程の図面の右側のものを忠実に再現しているようです。
さらに実艦写真も確認します。

この角度だと、単装機銃座の後端がどこまで伸びているのかはっきり確認できませんが、どうやら羅針艦橋から後ろに延びる腰壁の後端と同じ位置あたりまでのように見えます。
ただ羅針艦橋の斜めに設置されている窓の後端がすぐに銃座につながっているのが確認できます。
では後ろから撮影された写真でも確認してみましょう。

これを見ると、銃座の後端と防空指揮所後端が同一ラインになく、銃座後端のほうが少し前にあることが確認できます。
さらに各種機器等はこのように配置されています。

一部不明な機器もありますが、これは後日再検討したいと思います。
これらの考証を踏まえて作ったのがこちら↓


ここで悩んだのが22号電探の支柱です。
防空指揮所から上に立っているのは図面や写真で確認できますが、断面形状が分からない。
第9号の写真をよく見てみると…

22号電探と支柱が接する部分の前端に小さな影が写っています。電探の平面形は小判型をしているので、小判の頭が支柱より少し前に出ているということだと思われ、影の出方から支柱の前部は平面であると推察されます。
次に第22号の写真で検証します。

この写真で見ると支柱の断面は長方形のように見えます。また支柱側面に半円形の影が出来ていることから電探と支柱の接続部は円形をしている可能性が出てきました。
ただし22号は終戦間際に建造されており、比較的初期に建造された第9号とは時期が異なるので、各部に微妙な違いがあるため、これだけをもって形状を決定するには少し勇気が要ります。
もう1隻、第5号の写真です。

こちらでは支柱後端に縦に伸びる影が写っています。
また電探架台直下の側面に複数の三角板が取り付けられている様子が伺えます。その周辺の影は後ろに向かって広がった三角形のようにも見えます。その場合は、支柱の断面は後ろに向かってすぼまるような台形をしていることになります。
22号電探のラッパの直径は小型艦の場合0.8mだったようなので、1/700だと約1.1mm。架台はそれより少し広いはずなので1.3mmくらいでしょうか。だとすると支柱の横幅は0.8mmくらいにすべきと考えます。問題はそれに後ろに向かうテーパーをかけるかどうか。
うーむ、めんどくさい…。
てなわけで、テーパーを掛けずに0.8mm幅のプラバンで作ろうと思います。
今回はここまで。
わずか2日間で意外と進みました(笑)
Posted at 2022/08/15 06:51:34 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2022年08月06日 イイね!

第9号輸送艦製作記(艦首のディテールアップ、艦橋の製作)

相変わらず激務の続くザクとは違う。一時期ほど帰りが遅くなったり休日出勤が連続したりまではしないようになったものの、週休1日確保するのがやっとで疲労がなかなか抜けない日々が続いています。そんな状況なのでもう1ヶ月位模型工作から完全に離れており、前回報告から1ヶ月経っているものの、それ以前に撮りためていたものをまとめた内容です。

前回は艦首甲板上の構造物などを制作するところまででしたが、それらを甲板上に設置しました。それがこちら↓

それぞれの機器は艤装中の第9号の写真を見ながら配置しました。
次に作ったのが艦橋前の12.7cm連装高角砲(主砲)の操作フラットです。
図面の寸法を基に0.3mmプラバンを切り出しました。

フラット上面は木製だったので、表面にデザインナイフで切込みを入れました。図面では主砲両側の木の設置方向が横向きに描かれていますが、大和ミュージアムで入手した第4号の写真では縦向き(艦首尾方向と並行)に張られていたので、そのように切込みを入れました。(おそらく松型や橘型も同様の作りになっていると思われます。)

次はいよいよ艦橋の製作。
キットのパーツを見る限り、手元の図面と同じ形状をしていることが分かりました。

一等輸送艦のフラッシュデッキは艦尾に向かって緩やかに下っていますが、羅針艦橋の床面は水平線と平行になっており、1/700では艦橋前面と後面で高さが0.1mm異なります。これをプラブロックでスクラッチするのは困難だろうと感じたので、キットパーツの面出しをして使用することにしました。

さらに羅針艦橋の床を0.3mmプラバンに下書きします。

さて切り出すかと思った瞬間。
待てよ、これって実艦写真と見比べて検証しとくべきだなと。
すると…

キットの構造とは全然違うことが分かりました!
最大の違いは艦橋両側に付く単装機銃フラットの高さ。キットでは羅針艦橋床面と同一面になっていますが、実艦写真では単装機銃フラットのほうが一段低くなっています。
また連装機銃座の平面形も、図面では台形ですが、実艦では六角形のようになっています。
確認してよかった…。

ここで悩んだのは、羅針艦橋の外壁面は機銃座より下にある外壁面とそのままつながっているのかどうか。先程の写真を見る限りではつながっているようにも見えます。
しかし↓の写真をよーく見ると…

・羅針艦橋の窓後端から後ろへ延びる胸の高さ程度の壁は艦橋後端に設置されたデリックポストに接続されているように見えること
・艦橋前の連装機銃両側の弾薬箱が羅針艦橋に邪魔されずに見えていること
・同弾薬箱の手前に手すりが設置されていること
以上3点から羅針艦橋外壁面はその下の外壁とはつながっておらず、ひな壇状になっていると断定しました。そして漸く羅針艦橋床面の寸法を決定することが出来ました。

ちなみにこの時点で艦橋のキットパーツ使用に限界を感じたので、結局プラバンの箱組で全スクラッチすることにしました。
艦橋後面にはデリックポストが2基設置されますが、旗甲板から下は艦橋構造物にポストが半分めり込んだような作りになっています。その表現のために0.8mmプラ棒を購入し、それを断面が半丸になるまでヤスリで削りました。

ちなみにデリックポストの直径は図面ごとに0.7~1.0mmの幅があり、どれを採用するか悩みましたが、独断と偏見で0.8mmくらいが適当だろうと考えました。

艦橋前面の連装機銃座の下に側面形が三角の構造物が見られますが、これは甲板下へ降りるための階段の屋根だそうです。しかし形状は単純な直角三角形ではなく、↓の図面では下端は垂直に切られた形状となっています。


駆逐艦の羅針艦橋の床は木製グレーチングなので一等輸送艦も同様と推定し、床面にまち針で無数の穴を開けました。羅針艦橋の窓はこれまでは伸ばしランナーを一本一本植えていましたが、今回はエッチングのラッタルを使ってみました。さらにナノドレッドの水密扉を図面で示された箇所を参考に取り付けました。

さらにこの後羅針艦橋の上に防空指揮所などを作ることになりますが、さてそれはいつになることやら…。
Posted at 2022/08/06 17:49:12 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味
2022年07月02日 イイね!

第9号輸送艦製作記(船体の修正、錨鎖甲板の工作)

このところ余暇=キャンプの日々だったので、かなり久々の製作記となってしまいました。
船体工作も6回目。今回は作り直しばかりで、あまり進んでいません(爆)
まずは以前に施工した舷側の溶接痕ですが、どうにもオーバースケールなので流し込み接着剤を塗布してプラを溶かし、より細く整形できないかと試みてみましたが…。


より酷くなってしまいました…orz
さすがにこのままには出来ないので、思い切って削り取ることにしました。
せっかく施工したT字板や防舷材まで全て削り取ってしまうのは勿体ないと考え、溶接痕のみ削ってパテ埋め→ペーパー掛け→サフ吹きを繰り返しましたがやはりキレイにはならないので、仕方なく全てを削り落としてからT字板と防舷材を再取り付けしました。
そしてそれらの施工後はこちら↓


次に取り掛かったのはホースパイプの孔の縁取り。前々回の報告時に作ったものはどこかへ失くしてしまったのでこれまた再び作り直して甲板に取り付けました。

このあと周囲をパテ埋めして整形しています。
これで漸く前回の施工状態にまで戻しました。やれやれ。

次は錨鎖関係設備の設置。
その前に図面を確認します。
図面を見る限り、ライジングビットが見当たらず、左右両方の錨鎖ともホースパイプからキャプスタンへ向かって線が引かれています。え?これだとキャプスタンを回すと片方の錨が上がり、同時にもう片方の錨が下がってしまいますが???
そんな疑問を持ちながら写真を見ると…

確かにライジングビットはありませんが、代わりに錨鎖庫入口部が回転するようになっていると分かりました。なるほどこれなら片方の錨鎖をチェーンストッパーで留めておきながら、もう片方の錨鎖をキャプスタンで上げ下ろしすることが出来ます。併せてライジングビット非設置による工期短縮も可能ですね。
ということでまずキャプスタンの制作。
0.5mm丸棒の輪切りと1mm径に切ったプラペーパーを重ねてそれらしく作ってみました。

錨鎖も前々回報告時に0.19mm金属ワイヤーで作りましたが、やはり少し太いと感じたので、リード線をほぐして出てくる極細金属線を2本よじってペンチでつぶして作り直しました。

この方法だと0.2~0.3mmくらいのチェーンぽいものが作れます。
困ったのは錨鎖庫入口のカバー状のもの(錨鎖管覆)をどう作るか。
最初にやってみたのは1mmプラ角棒に0.5mmドリルで穴を開け、それを基準にカバー形状を削り出す方法。しかし私の技術ではどうしてもオーバースケールになってしまいます。
悩んだ挙げ句考えたのは、プラペーパーにセラミックナイフの先端を押し付けて凸を作る方法。

意外と上手くいきました!
ボラードについては実艦の写真を見る限り高さが70cmくらいだろうと思われます。

0.1mmプラペーパーの台座の上に0.3mmプラ棒を0.8mmで切ったものを植え、頂部に0.4mmプラ棒の薄切りを載せました。

フェアリーダーは0.5mmプラバンに0.3mmドリルで2箇所開けた穴をデザインナイフで削って繋げ、外周を整形して作りました。


今回はここまで。
船体の修正作業が終わっていよいよディテール工作に入ることが出来たので、楽しくなってきました♪
Posted at 2022/07/02 21:39:28 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2022年06月16日 イイね!

第9号輸送艦製作記(船体の工作その4)

今回は滑り止め甲板の施工です。
過去作の駆逐艦竹や桑では超極細伸ばしランナーを短く切ってちまちまと貼り付け続けました。しかし一等輸送艦はリノリウム部や木部がなく全面滑り止め甲板になっているので、その方法だとさすがに死にますw
よって前々回の製作記で報告した工作法、即ちデザインナイフで細かい傷を入れる方法で施工します。

実は一等輸送艦の滑り止め鋲は艦尾スロープ部のみ、向きが異なります。


艦首尾の線と直角(横向き)に打たれているのが確認できます。
まずはこの部分から施工しました。それがこちら↓


鋲の長さは0.5mm、鋲と鋲の間隔は1mmとし、列と列の間は0.5mm間隔としました。「軍艦雑記帳(下巻)」によれば、鋲の長さは200mm、鋲と鋲の間隔は主要通路で450~500mm、その他が600~650mmとのことです。これを正確に1/700にすると今回施工したサイズとは若干異なりますが、施工の簡便さを優先しました。

スロープ以外は他艦と同様、斜めに設置されています。その開度は100°です。


これを施工したのがこちら↓


ここでの施工手順を備忘録として記載しておこうと思います。
キットへの施工状態は逐一写真に残さなかったので、便宜的に紙の上に記したもので説明します。
まずコピー用紙などに艦首尾の線と平行な線を引き、そこから左右50°ずつ開いた線を書き入れます。
その上にキットの船体を載せ、斜めに引いた線に平行に鋲を1列、デザインナイフで書き込みます。


次に今書き込んだ鋲のいずれかの端を基準にして、100°の開度でもう1本線を入れます。


追加で書き入れた線を目印にして、鋲の列を追加していきます。
この時の列と列の間隔は2mmとしておきます。


こうして入れた鋲の間に3本目の線を書き入れます。


3本目の線を目印にしながら、既に書き入れた鋲の列の間に新たな鋲の列を書き込みます。
この結果、鋲の列同士の間隔は1mmとなります。


ここまで出来たら、あとは異なる角度の鋲の列を次々と書き込んでいけば、ストリップ甲板の完成です。


⑤の工程までをいかに正確に行うかが最大のポイントであり、⑥は⑤までがしっかり出来ていれば難なく進められると思います。
ただ、何分にも極小サイズの鋲を正確に書き込む作業をひたすら連続して行うこととなるので、非常に神経を遣います。一生懸命気を付けてやったつもりでも微妙なズレが生じてしまうので、私は一通りの作業が終わるまで4回ほど失敗を重ね、そのたびごとに甲板にラッカーパテを塗っては平滑にペーパーを掛けてサフを吹くという作業を繰り返しました。実感としては5~6列程度の鋲を書き込んでは少し休むというペースを何日かに分けて行うくらいが自分に合った作業速度だと思いました。
しかし苦労しただけあって、一定の成果は挙げられたのではないかと思います。
「こんな面倒な作業なんかしなくてもエッチングパーツ使えばいいじゃんwww」という声が聞こえてきそうですが、自分の力でどこまで出来るかという過程を楽しむというのも私の趣味(嗜好)の一つであり、そこに必ずしも「パーフェクト」は求めていません。
ちょっとカッコつけて言えば、これが私の作風ということかも(笑)

以上で船体の基本的な工作は終了です。
次は船体に若干のディテールを追加していく作業の予定です。
Posted at 2022/06/16 21:28:23 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味

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