3隻をジオラマベースに据え付けたので、いよいよそれぞれの船に艤装を行っていきます。
捕鯨船・文丸にはマストを立てましたが、前マスト頂部の見張り台へ繋がる縄梯子があるので、これを製作します。試作は3パターン。

左は0.1mm金属線を使ったもの、真ん中は伸ばしランナー、右は斜めの長線のみメタルリギングで他部は伸ばしランナーです。
金属線も伸ばしランナーもあまりにも細すぎるため直線を維持することが難しいので、この作業には向いてないですね。
まぁ、右かな…。
これを2組作るのはかなーりしんどかったですorz
次に19号輸送艦上に引き揚げられた鯨。
こちらは前回ブログで報告した状態に切れ込みを入れ、マニキュアを使って血を流している様子を再現し、解体後の鯨体の一部も作りました。
同時に、周辺で泳いでいるホオジロザメの背びれも作りました。
ここで悩んだのは鯨肉をどんな色にするのか。
黒の上に赤やオレンジを塗ってみたり、茶色の上から赤でドライブラシをかけてみたりといろいろ試しました。さらにその上からマニキュアトップコートや透明メディウムを塗ってみたり…。
結論はこちら↓

レッドブラウンの上に赤でドライブラシをかけ、マニキュアトップコートを塗ったものです。さて、肉に見えるでしょうか…。
余談ですが、解体中の鯨を作っているとき、鯨が少々かわいそうに思えてきました…。
少し前にカスモサウルス(幼体)のジオラマを作り、意外と可愛らしいなと感じましたが、今回は解体される鯨で悲しい気持ちに。動物モデルは色んな意味で難しいですね…。
サメの背びれはさっそくジオラマへ設置。
鯨は19号の後甲板に設置するので、そのあたり一帯を強めに汚しました。
19号の搭載艇は中発と6mカッターが各1隻なので、これらを製作。6mカッターは少し前に作った伊168のパーツをベースに、漕ぎ手の座面と艇尾の舵を自作しました。
デリック周辺にいくつも配された滑車は、以前に第9号輸送艦を作った際には滑車をプラペーパーなどで自作しましたが、今回は軍艦堂さんの3DPパーツを使用しました。

おー、いい感じ♪
直径約1mmの滑車に空いた軽目穴まで再現されていることに驚きました。
最近の艦船キットはエッチングパーツ同梱というものも増えましたが、これからは3DPパーツが同梱されていくのではないでしょうか。
いや、それはインジェクションパーツ製作メーカーとしてのプライドが許さないかな…。
次に後マストを製作します。
その前にマストの形状などを確認。
一等輸送艦は、初期に建造されたものは↑の写真よりも短いマストでしたが、13号電探を設置するためなのか、後期建造艦は倍くらいの高さに延長されています。
細かく見ていくと19号のガフは支柱があるように見えます。13号輸送艦ではガフが確認できない一方、ほぼ同じ個所に長めのヤードがあります。これをガフの代わりにしていたのでしょうか。
また速力信号灯の設置個所が艦ごとに若干異なることが分かりました。
そして伸ばしランナーなどで速力信号灯を自作し、そしてこれまた伸ばしランナーなどで作ったマストへ設置。

速力信号灯は鉛直に設置されているのではなく、マストメインポールを支える後ろ2本の支柱に沿って少し斜めに取り付けられていることが先ほどの写真から分かるので、そのように設置しました。
昨年4月から開始したこのジオラマ製作は既に11か月目に突入しています。さて、年度内に完成できるか!?
Posted at 2025/02/09 09:04:56 | |
艦船模型 | 趣味