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ザクとは違うのブログ一覧

2024年03月04日 イイね!

激戦地ソロモン諸島 残された戦争の爪痕

備忘ブログです。
先日、ブログタイトルの番組をNHKでやってました。既に放送内容は見られないので、概略を記しておきます。

太平洋戦争の激戦地・ソロモン諸島。
ここでは未だに戦争当時の不発弾がたくさん見つかります。
中には、友人を呼んでのパーティー中に突然爆発し、数名が亡くなったことも。こうした事件により毎年20人以上が亡くなっており、住民の方々は常に怯えて暮らしています。
その一方で不発弾の火薬で作った手製の爆弾で違法な(危険な)漁業をする人も。
こうした状況でありながら、現地には不発弾処理の技術もそのための人員も予算も乏しい状態。原因者たるアメリカや日本による支援は一昨年あたりに始まったばかりです。
ソロモンのような途上国支援には中国も乗り出しており、事態は更に複雑な様相…

といった概要でした。
国内の不発弾発見は今でも時折ありますが、自衛隊や警察消防などの活動により安全に対処されていますし、発見の頻度もさほどではありません。むしろ「まだ残っているのか」とか「もう爆発なんかしないだろう」などと思っていました。
しかしソロモンに限らず、特に戦地となった途上国では同様の状況なのだろうと思います。

しばらく前から国内の戦争遺産を見学してまわっていますが、その対象は日本軍の作った施設がその殆どです。
しかしどの国が作ったにせよ、現在にまでその脅威を感じさせ続ける不発弾は、紛れもなく戦争遺産。

日本国内で発見されるアメリカが落とした不発弾の処理は、日本がやっています。アメリカは人も金も出しません。
何故か。

シャア「坊やだからさ」

違いますw
日本が他国を侵略したペナルティ?
敗戦国だから自己責任?
不発弾処理技術を持っているから援助の必要が無い?
日本やドイツの場合、そうした考え方が当てはまるのかもしれません。
しかし勝手に他国が自国を蹂躙してきたという国々は純粋な被害者ではないでしょうか。ならば蹂躙した側に責任があるのではないでしょうか。
日米による援助は戦後80年近く経って漸く始まりました。時既に遅いとは感じますが、中国などとの争いとは切り離して更に積極的に進めるべきだと思います(様々な事情で難しいとは思いますが…)。

今回の番組は、いつまでも人々を苦しめる戦争の愚かさを改めて感じさせてくれる報道であり、その制作意図を心に刻み付けなければならないと思いました。
Posted at 2024/03/04 20:58:29 | コメント(2) | ダークツーリズム | 趣味
2024年02月14日 イイね!

愛知県内戦跡巡り(知多半島編)

愛知県の知多半島に散在する戦跡めぐりもしてきました。
まず訪れたのは半田市。
ここには赤レンガ倉庫があります。



戦時中は中島飛行機の衣糧倉庫だったそうです。
外壁にはこんな破損部が。

これは昭和20年の空襲時に米軍戦闘機P51の機銃掃射を受けたものだそうです。
建物は住宅展示場の一角で物販と飲食の店舗として使われていますが、戦後はカブトビールの工場として利用され、復刻版のビールも売ってました。

戦争の遺物もこうした平和利用をしながら戦争を伝えているんですね。

ここから少し東には旧中島飛行機半田製作所の滑走路がありました。
当時の写真と比較してみます。

それぞれの右上にあります。GoogleMapでは緑色の旗が立っている場所です。
現在、その痕跡は全く残っておらず、広い平地に古い住宅や田畑が広がっていますが、当時はこのあたりに兵舎や工場などが立ち並んでいたのでしょう。


更に南下した先には河和海軍航空隊の跡地があります。
ここは前回ブログで記載したように、水上機の搭乗員や整備兵の養成所でした。
現在でも海へ伸びるスロープが3箇所残っています。
第2と第3は東向きで、第2は幅数百mもあり、国内最大規模なのだそうです。


北向きに設置された第1は下に降りられます。


浸食によりかなり破損していますが、形はまだ十分に残っています。
終戦間際にはここでも特攻兵が養成されたようです。悲しい歴史ですね。

そして最後に行ったのは師崎。知多半島の先端です。ここにはお城もあったのですが、駐車場が満車で入れずorz
少し引き返した所に、特攻専用モーターボート震洋の格納庫が残っています。


金網が設置されていて中には入れないので、腕だけ伸ばして内部を撮影。


震洋は木製で、船首に大量の爆薬を積み込み、そのまま敵艦に突っ込むというもの。突入までに撃沈されることは誰の目にも明らかですが、当時の軍部はそういう常識的な発想が出来ないほど狂っていたのでしょう。
ここには説明板などもなく、薮に覆われているので道路脇ではありながら人目にも付きづらいです。

いつも思うことですが、こうした戦争の遺産はきちんと保存し、後世の私たちが戦争について考える機会を作るというのは大切なことだと思います。
お金や手間ひまがかかるのは分かりますが、なくなってしまう前に保存されるといいのですが…。

さてその後はキャンプ場へ。
今回は半田市内にあるとあるキャンプ場で、いつものようにまったり過ごしました。





場内には梅もちらほら。
そうだ、次回は梅キャンプにでも行こうかな~♪
Posted at 2024/02/14 22:43:15 | コメント(1) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2024年02月14日 イイね!

愛知県内戦跡巡り(岡崎の戦艦長門編)

今年のキャンプは例年よりペースが早く、既に6回目を数えます。ペースが上がると高速代やガソリン代もバカになりませんが、愛知県内なら近いし、場所によっては下道でも行けます。
ということで、道中はいつもの城跡めぐりに加え、戦跡めぐりもしてきました。
まずは岡崎市の東公園。
ここにはなんと戦艦長門の副錨が置かれています。




その脇には日清戦争で活躍した「三景艦」の主砲弾も置かれていました。

建てられている説明板では、長門の副錨はビキニ原爆実験時の遺品と書かれていますが、昭和9年の大改装時に撤去した右舷艦首のものという説もあるようです。
ビキニでの長門は最初の爆撃ではビクともしなかったため、どうしても沈めたい米軍によって機雷を装着されました。それでも2度目の爆撃(一回目より爆心地に近かった)後、まだ浮いていたそうですが、4日後に沈みました。
この状況で副錨を持ち帰ろうとすると、ビキニ回航前に外しておくか、沈没後に引き揚げるかのいずれかと思われますが、どちらもあまり現実的とは思われません。
とすると、やはり大改装時の撤去?
このあたりは新たな証拠が出てくるのを待ちましょう。

しかしなぜ海の無い岡崎に長門?
これには岡崎に海軍航空隊が置かれていたからという説もあるそうです。
ちなみに岡崎空は主に航空機整備兵の養成を行っていました。岡崎は設立がミッドウェー敗戦後で、その前身は同じ愛知県内の河和海軍航空隊。河和では水上機を扱い、その整備兵に加え搭乗員も養成していました。
Wikiによれば二式水戦や強風などが配備され、B29を墜としたこともあるとか。
●二式水戦

●強風

ここから先は根拠の無い推測。
河和から分派された岡崎も水上機整備要員を養成していたと思われます。
時は戦争終盤。人材不足の海軍は航空隊の教官をフネに乗せるようになり、岡崎の教官は長門に乗り組むことに。
そして終戦。
その教官が戦後、防衛省に勤めることとなり、思い出の長門の副錨が保管されていると知り、その人の力により地元・岡崎へ譲ることになった…なーんて。
事実は関係者に聞いてみないと分かりませんね。

文章も長くなってきたので、続きは次のブログで。
Posted at 2024/02/14 22:02:22 | コメント(2) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2023年12月05日 イイね!

「戦なき世」は作れるか(前編)

もう2週間もキャンプに行っていないザクとは違う。ぼちぼち禁断症状が出てくる=心が疲れてくる頃です。
これはいかん。
日曜出発月曜帰りならキャンパーも少なかろうということで、その行程を組みました。
まず訪れたのは愛知県安城市にあった明治航空基地跡。
太平洋戦争も後半になると飛行機パイロットが不足してきたため、その養成が急務となりました。このため横須賀海軍航空隊により建設されたのが、明治航空基地。
現在は田畑や工場などのある広大な平地に多くの滑走路があったようです。
八剱神社のすぐ近くには基地があったことを示す石碑が立てられています。


基地の遺構は殆どが破壊されてしまいましたが、一部残っているものも。
こちらは特別養護老人ホームの敷地内にある燃弾庫。


当時から構造物の上には隠蔽用の土が被せられていて、扉以外はほぼ完全な形で残っており、正面には説明板も立てられています。

ここにはドラム缶に詰めた航空燃料や機銃弾などを保管していたようです。
決して大きな構造物ではないので、こうしたものを周辺に幾つも作ったのでしょう。

その奥に入っていくと…

天井に空気取り入れ口の跡がありました。
外に出て上に登ってみましたが、煙突らしきものは見当たらなかったので撤去されているようです。

この他、周辺にはレンガ積みの建物跡?などがいくつか残存しているようです。
しかし↑の燃弾庫以外の保存状態はかなり悪いようです。
戦跡巡りをする度に思いますが、不戦の誓いを立てるにあたってこうした遺構が身近にあるかないかは大きな違いになると思うので、今からでも保存に向けた取組みを進めてほしいものです。

こちらの基地で養成されたパイロットは、昭和20年になると鹿児島の基地へ移動し、4月7日の天一号作戦に出撃した方もいらっしゃったそうです。
4月7日と言えば、戦艦大和を旗艦とする計10隻の艦隊が海上特攻として沖縄に向かっている日です。
その日は航空機による特攻などによる大和艦隊の側面支援を行っており、その一部に明治航空基地の隊員が入っていたんですね。
そのうち何名が生還できたのでしょうか…。

時々言われるのは、戦争で亡くなられた方々の尊い犠牲の上に今の平和があるのだと。
そのこと自体を否定しようとは思いませんが、そうした犠牲を払わないと戦争のない世の中を作ることは出来ないのでしょうか。


この日はもう少しドライブが続きますが、文章も長くなってきたので、残りはまた次のブログで。

★フォトアルバム:明治航空基地跡(愛知県安城市)
Posted at 2023/12/05 21:26:17 | コメント(0) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2023年09月30日 イイね!

笠寺高射砲陣地の講演会

時々行く戦跡めぐりは主に遠方ですが、近隣の名古屋市内にもいくつかそういう場所があります。
そのうちの1つが名古屋市南区にある笠寺高射砲陣地跡。
そこは現在「見晴台考古資料館」となっており、主に弥生時代の遺跡について研究される場所となっています。


しかし戦争当時は、6基の12cm単装高角砲が南向きの扇状に配置され、B29などを迎撃していました。
先日、その詳細について同資料館の学芸員さんが講演してくださるという機会があったので、行ってきました。

講演では、対空防御の歴史から説明がありました。私も知りませんでしたが、もともとは日中戦争開始頃にソ連が本土へ空襲してくることを想定したものだそうです。その後戦争末期に米軍による無差別爆撃が行われ、その際には笠寺の高射砲での迎撃が行われたと。

終戦後、陣地は破壊されたり埋められたりしましたが、平成64年以降数度に渡って大規模な発掘調査が行われ、その全体像がかなり分かるようになりました。
それによると陣地はかなりの広さで、通信関係の建物や兵舎など多くの建物があり、それらを繋ぐ塹壕も掘られていたそうです。
砲台は終戦後に米軍が爆破したそうですが、土を盛って隠したものは比較的良い状態で残っています。




設置されていたのは旧式の八八式75mm野戦高射砲でもあり、まともな射撃管制システムも無かったので、撃ち落とせないどころか、そもそも殆ど弾が届かなかったそうです。
それでも低空で飛来したものに当たったこともあるようで、「笠寺が撃墜したんだ!」と主張するB29が近隣に堕ち、戦意高揚のためその尾翼を取り外して持ってきて、高射砲陣地内に飾っていたそうです。その実物は同資料館に展示されています。


現地で見られるのは当時の遺構のほんの一部で、発掘調査でも全てを調査したわけではありません。考古資料館は弥生時代の研究が主な業務だからです。
しかし今回講演された学芸員さんは戦争遺産について深く研究されてきたようで、愛知県東海市市にある太佐山高射砲陣地跡についても研究され、その調査後に作られたパンフレットはその学芸員さんの研究結果が広範に取り入れられたのだそうです。


これはあくまでも個人的な意見ですが、ロシアがウクライナに侵攻し、中国や北朝鮮の軍事力強化が着々と進む中では、日本も戦争に無関係とは言い切れないと感じます。
島国ゆえに他国と地続きで隣接していないため、直接の脅威を感じる場面はなかなかありませんが、長距離ミサイルなどのリスクは確実に上昇しています。
弥生時代などの考古学の研究が無駄だとは言いませんが、こうした社会情勢を考えると先の戦争でどのようなことがあったのか、またそこに至るまでにどういう立場の人たちがどのような判断をしたのかを考えるのは大切なことだと思います。
特に日本はそうした部分から目を背けてきたので。

今後、より多くの人が戦争のことについて考えるようになることを切に望みます。

フォトアルバム
笠寺高射砲陣地(見晴台考古資料館)
Posted at 2023/09/30 22:32:30 | コメント(1) | ダークツーリズム | 旅行/地域

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「パワハラ十字砲火 http://cvw.jp/b/488285/48581621/
何シテル?   08/04 11:27
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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