艦船キットの最初の工程は地味~な船体の工作です。
まず手始めに艦尾形状の修正。
前回指摘したようにスロープは、大発等の搭載スペース以後は3段階で傾斜が変化していますが、キットは一直線。図面と同じように修正しようかと考えましたが、どうにも工作が大変で、その割に効果が見えづらいです。試しに図面を1/700サイズに縮小印刷。

これを切り出してキットに貼り付けたところ、艦尾端に丸みを帯びさせるだけでもかなり雰囲気が出ると思われたので、早速実行。

とりあえずこれで良しとします(笑)
次に舷側ですが、実艦の写真では喫水線から少し上に艦首から艦尾まで伸びる直線1本の溶接痕が見られます。これを再現するため、スジボリガイドテープを当てて0.1mmのチゼルでラインを入れます。

このあと伸ばしランナーを埋め込む予定ですが、それはまた後日。
甲板上には様々な突起物やダボ穴があるのでそれらを全て削り取り、あるいは埋めてしまい、完全にフラットな状態とします。
次にキットでは表現されていない中央機銃座前後にある艙口及びその両舷側に設置された搬出口を開口します。実際の施工前にプラバンで艙口を試作。四隅に0.7mmドリルで穴を開けてから方形に切り抜きます。本番では0.8mmでよいと感じました。両舷側の搬出口のドリルは0.3mmを使うこととします。同じプラバンにデザインナイフで細かい傷を入れる方法で滑り止め甲板の表現の試作も行ってみたところ、まずまずという印象。

そしてキットの船体に開口します。
キットは甲板も舷側も肉厚なので、開口作業が楽になるようにリューターで削りました。

こうしてできたのがこちら↓。
さらに船内の貨物室の床を再現するため、船底板に0.3mmプラバンを貼ります。床の材質が何だったのかの資料はありませんが、独断と偏見で木甲板だったことにします。よってプラバンに木甲板調のスジボリを施し、全体を木甲板色で塗った後、マスキング。
ここへフラットアースとデザートイエローを塗り、その上からスミ入れ塗料でウォッシングしました。
今回はここまで。
船体の工作はまだまだ続きます。
Posted at 2022/05/19 22:27:51 | |
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