前回から1ヶ月近くも間が開いてしまいました。この間、コロナにかかってしまったため進捗が止まってしまいましたが、今週娘がコロナになり、続いてハモン様も罹ってしまったので、がっつり自宅待機することとなり結果的に模型工作生活となりました(苦笑)
前回は艦尾の運搬軌条やり直し予定というところまででしたが、その後結局やり直すことにしました。
その報告前に、いつものように実艦写真を元に考証作業を行います。

第9号の艤装中のものです。画像に示したようなポイントを押さえながら工作することになりますが、ここで注目したのは2つの運搬軌条の中央にある爆雷投下軌条。
今回の考証や工作を行うまで一等輸送艦に爆雷が装備されていたことを知りませんでしたが、Wikiによれば投下軌条の他に手動投下台4台があり爆雷は34個(or50個)を搭載していたのだそうです。
手動投下台は手元の資料ではその位置などを確認できませんでしたが、投下軌条は↑の写真でかなり詳細に分かります。
ただ取り外し式波除けの向こう側がどうなっているか分かりません。図面ではそこに揚爆雷筒の頭部があるはず。また「ローラー?」と表記した装備も詳細が不明です。
同型艦の写真で確認してみましょう。

第1号輸送艦です。爆雷投下軌条のレールより少し低い高さで揚爆雷筒の頭部が確認出来ます。

こちらの艦名は不明ですが、運搬軌条の高さが推定できます。

こちらも艦名不明ですが、揚爆雷筒は1号と同じ位置にあることが確認できます。
これらの情報を元に工作を行います。
まずはボラード・フェアリーダーそして誤って付けてしまった軌条をすべて剥がし、甲板にペーパーを掛けてから滑り止め甲板を施工し直しました。
次にデザインナイフで軌条の位置をマーキングします。
続いてプラペーパーで運搬軌条のレールを作ります。
レール内側には無数のコロが並んでいるので、これを伸ばしランナーで表現します。
適当な長さに切った伸ばしランナーを並べた上から0.3mmプラバンをあてがい、オルファの「別たち」でバッサリ切ると、0.3mmの伸ばしランナーが量産されるという方法。

しかしイマイチ綺麗にできません。
やむなくプラ角棒の壁に0.3mmプラバンを添え、プラバンの厚み分で伸ばしランナーを切ることを繰り返しました。

こうして作ったコロをレールに沿って並べて接着し、反対側のレールを設置するという工程を4本繰り返します。
それが終わったところでレールの高さ調整のためペーパーを掛けました。
修行でした…。
苦行でした…。
その後、いったん撤去したボラードとフェアリーダーを戻し、艦尾端の点検口と思われるものをプラペーパーで設置するとともに、エッチングパーツで爆雷投下軌条も設置しました。

爆雷投下軌条は実艦写真を見ると足の数が少なめです。エッチングパーツは比較的密に配置されていますが、これを修正するのはちょっと大変そうだと思ったのでそのままにしてみました。
なお艦尾端は、甲板の傾斜がきつくなっているため足を伸ばす必要があったので、プラペーパーで作り直しました。
肝心の運搬軌条ですが、プラペーパーという素材の特性上、レールが微妙にうねってしまいました。その他、ツッコミどころ満載の出来上がりですが、ここは膨大な量の精密作業を完遂したという点で努力賞くらいをもらえると嬉しいです(汗)
Posted at 2022/10/29 20:03:55 | |
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