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2022年11月19日 イイね!

第9号輸送艦製作記(ジオラマベースその2・主砲とマストの製作)

石粉粘土の硬化に伴う収縮により「反り」が発生したジオラマベース。
こんなに反り返りました。


どうするか少し悩みましたが、反ってしまった部分を切断して再度設置し直し、切断後に粘土を充填し直して硬化させました。

しかしこれほど細かく切断しなければならないとは…。
次回石粉粘土を塗る時には適度なスパンで目地を入れなければなりません。
さて、ようやくベースの形が整ったので、輸送艦を配置する場所を彫刻刀で削ります。

その後、ロイヤルブルーを筆塗り2回、吹付け1回で塗り重ね、その上からクリアグリーンを適当に吹き付けました。


輸送艦本体の方は主砲の製作に取り掛かります。
まずは実艦写真のチェック。
一等輸送艦の主砲は12.7cm連装高角砲B1型です。

従来のA型と比べると左舷側シールド前部下端に若干の凸が見られます。これは出力を増した電動機を設置したためだそうです。
同型の砲は松型駆逐艦にも搭載されたため、竹・桑の製作時にはいずれもプラバンプラペーパーからスクラッチしました。なので今回も同様に。



なかなかいい感じに仕上がりました。
松型を作ったときよりも若干クオリティが上がったかなという自己満足♪

次に22号電探を作ります。
艦橋屋上の防空指揮所後端にある架台の上に設置されますが、架台の形状は以前に検証した結果、断面が縦長の長方形であろうと推定しました。
そして作ったのがこちら。

ラッパ部は1mmプラ棒から削り出して作りましたが若干大きめの印象なので、次回はもう一回り小さく作ろうと思います。

前部マストの製作に移ります。
一等輸送艦の設計ベースになった松型駆逐艦の前部マストは後ろ2本の支柱が若干前よりに傾けてあり、上部につくヤードと後部マストの距離を稼ぐ構造になっています。しかし一等輸送艦の実艦写真及び図面を確認する限り、後ろの支柱は垂直に立てられていました。
その他のディテールを第9号の写真で確認したのがこちら↓



そして作ったがこちらです。

三本の柱は0.3mmの角棒です。松型がそうだったように、この時期のマストは断面が丸ではなくアングルで作られていました。
一等輸送艦のマストが丸だったのか角だったのか確認できる資料は手元にありませんが、当然角だったと推定しました。

マストが立つと上下方向の立体感が出るので、フネとしての形が出来てきたなという実感が湧いてきますね。
Posted at 2022/11/19 11:13:55 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2022年11月19日 イイね!

宿毛泊地の訪問記録・その4

宇須々木公民館まで戻り、その東側に歩いていくと、岸壁にスロープが設置されています。


これは水上機を海へ出したり、帰ってきた機体を収容したりするためのもの。
現在は港の施設として利用されているようです。
スロープの内陸部には広くコンクリートが敷かれており、その全面に一定の間隔でこのような跡が見られます。

もしかしたら水上機を繋止するための設備の跡かもしれません。
当時ここには宿毛海軍航空隊(453空)が置かれていました。配備は水上機で二式水上戦闘機と零式水上偵察機とされていたそうですが、様々な物資が不足する中で実際にどの機体が何機配備されたのか…。
ちなみにGoogleMap上では↓のあたりがスロープ位置とされていますが、誤りです。


近くの民家前の敷地にはこのような景色もあります。

このあたりは兵舎が建っていたのでそれを取り壊した残骸にも見えますが、どうなんでしょうか。
更にその近くを散策していると水路がありました。


軍の施設が建設された場所は上下水道施設が整備されます。それは呉や舞鶴なども同様でした。ここ宿毛もそうだったのでしょうね。

また、民家と道路の境にはこのような石柱も。

恐らく当時のものではないかと。
海沿いに進んでいくと海積神社があります。

鳥居の海側にはこんな施設が残っています。

当時の排水路ではないでしょうか。
そこから海岸沿いに歩いていくと、1本の柱が立っています。

これはなんなんだろう…。

さらに先には大きな駐車場を備えた公園があります。

こちらにも公民館にあったものと同じ説明板が立てられていました。


4回に渡って記録した宿毛基地の遺構ですが、呉の玄関口で大型艦も寄港したという割にはコンパクトな基地施設だったなという印象を受けました。と同時に、旧4大軍港のようなまちづくりの一環としての売り出しは特にされておらず、ひっそりと遺構が残されているという状況でした。
遺構は徐々に劣化しているため、近年は安全上の理由で閉鎖されつつあります。
しかしながら当時の高度な建築技術を知ったり、特攻兵器整備の現場で戦争の無意味さを感じ取ったりするためには、やはり実物の説得力に及ぶものはありません。
遺構保存にはお金も手間も多くかかるとは思いますが、現在の平和に至るまでどのような経緯をたどってきたのかを知るためにもしっかりと残し、そして多くの人に見てもらえるようになると良いのではないかと思います。
Posted at 2022/11/19 10:16:45 | コメント(0) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2022年11月19日 イイね!

宿毛泊地の訪問記録・その3

その3

火薬庫跡から先へ進むと…

巨大です。
極めて狭い階段を慎重に登っていくと…



貯油庫とのことです。
奥に伸びるトンネルでどうやって油を貯蔵するの?と思いますよね。どうやらこのように使っていたようです。

トンネルの奥に向かってこのようなタンクを並べていたと思われます。


入口手前にある円形の構造物は油の出し入れに使う設備の台座でしょう。
同様の施設がこの奥にもいくつかあるようですが、いずれも民地なので入ることは出来ません。

そのすぐ隣にも地面の高さで作られた同様の施設がありますが、こちらは安全上の理由で閉鎖されています。

恐らく↓の古写真と同じ場所でしょう。

近年は各施設の劣化が進んだため次々と閉鎖処理が進んでいるようです。折角残された遺構であり、愚行への反省のためにも出来るだけ残してほしいものです。

そこから道沿いに先へ進むと小さな小屋があります。


現在は倉庫として使われているようですが、建物の大きさの割にはしつがりしたコンクリート壁で作られています。
何らかの軍の施設だったと推定できます。

そのすぐ隣にはこちらが。


魚雷調整庫だそうです。
奥の一段上がった場所に調整用の道具を置いていたのでしょうか。
先程の小屋は魚雷の信管保管庫かもしれません。
調整庫の前の地面は何かの基礎だったようなものが。

規則的に並んでいるので、調整庫関係のものでしょう。

更に進むと桟橋があります。


この桟橋の陸側一定の距離までは戦争当時に使われていたもので、その先は戦後に延長されたものです。
陸地に近い場所なので、小型の船舶が横付けしたのだろうと思います。例えば、貯油庫や火薬庫が近いことからそれらの運搬船や、艦船の乗組員の半舷上陸用とか。妄想が膨らみます(笑)

桟橋付け根から少し陸地に入った場所にこのような構造物が残されていました。

草に埋もれて頭しか見えていませんでしたが、どうやら船舶を繋ぎ止めるための柱と思われます。事実、当時の図面にもそれを示す表記が見られます。

柱はもう1箇所表記されていますが、そちらは無くなっていました。

ここから更に海沿いに進むと恵比寿神社入口があり、その脇には「魚雷艇整備場」と看板のある横穴があります。


残念ながら内部には入れませんが、特攻艇「震洋」の整備場だったようです。震洋は全長5mのベニヤ製モーターボートで艇首に250kgの爆薬を内蔵しそのまま敵艦に突っ込むという完全に頭のおかしい殺人兵器です。
震洋の最高速力は16ノット。鈍重なイメージの戦艦ですら30ノットを出すので、追い付くどころか引き離されて銃撃され放題。こんなものを6000隻以上も製作したそうです。
旧日本軍は震洋や人間魚雷回天などの特攻兵器で日本民族を消滅されるつもりだったのでしょうか。

その4に続きます。
Posted at 2022/11/19 10:07:31 | コメント(0) | ダークツーリズム | 旅行/地域

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「重巡鳥海の製作(船体の修正その4) http://cvw.jp/b/488285/48472648/
何シテル?   06/07 13:55
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