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2024年07月27日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(各種艤装品の製作)

艦首の艤装は概ね終わっていますが、ボラードと錨見台が未設置でした。

錨見台は格納状態としてあるので、展開時に舷側と接する三角ステーも表現しています。

次に取り掛かったのはプレスボイラー。
これはタンク内に格納された鯨肉に圧力をかけて鯨油を取り出すための装置です。第19号には1基装備されていたようです。
F様からいただいた資料は概ね以下のとおり。



実艦写真2枚はいずれも第9号(2基装備)のものです。
制作に先立って、サイズを特定しなければなりません。F様によれば直径1.8mで容積5㎥とのことで、ここから計算すると高さは1.96mとなります。先ほど上げた写真1枚目のボイラー脇に人が立っていますが、隣のウインチの台の上に立っているようなので、ボイラーの高さは2.5m前後であろうとのことでした。
直径を1/700にすると2.57mmですが、これだと艦の通路をほぼ塞いでしまうほどの大きさになってしまうので、独断と偏見で2mmとします。その他の造形は先程の図や写真を参考にしました。


煙突直後の機銃台脇とその後ろの排気筒には作業灯が設置されていました。その実艦写真は↓のとおりです。


出港時には排気筒に作業灯は無いようですが、操業中の写真には写っています。
ここで疑問に感じたのは機銃台左舷側の作業灯の存在。

この写真では左舷側が明確に確認できません。その他の写真でも操業中のような設置台の痕跡が左舷側に見当たらないのです。
さらに気になったのは左舷側には中発が設置されていたようですが、位置関係的に作業灯と中発が鑑賞するのではないかという点です。
あくまでも妄想の域を出ませんが、出港時は機銃台両側に作業灯があったものの、運用する中で排気筒により光が当たらない部分が発生すると分かったため、中発と干渉する左舷の作業灯を排気筒上に移設したのではないでしょうか。
これを前提として制作したのがこちら。


引き続いて中発を制作します。
と、その前にそもそも中発は搭載されていたのかについて検証します。
「搭載されていた」とする根拠はこちら↓



明確には分かりませんが、何らかの物体が存在するようで、場所的には中発と推定できます。加えて乗組員の細谷氏日記の4/21に「大発を降ろしたる後」という表記があります(大発は中発の誤りでしょう)。
しかしこの資料を見るとそこへ疑問を持ちたくなります。

これは「第十九号輸送艦要目」と書かれたものの一部ですが、いつ作られたものなのか不明です。しかし最も自然と思われるのは、戦争が終わって連合軍に残存艦を引き渡す際に作られたとする考え方ではないでしょうか。
そこに追記された「二隻忘失 一隻 七米カッター」という表記は何を意味するのか?
これは「6mカッターは当初2隻積んでいたが、操業中に2隻とも失ってしまった。13m特型運貨船(中発)は1隻積んでいたが、これを7mカッターに交換した」という意味ではないか。中発は失ったのではなく「降ろした」というのは、本土へ鯨肉を運ぶ運搬船へ載せ替えたのではないか。よってこの追記は第1回操業後に書かれたものではないかと。
この考えでも先程の3枚の写真とは矛盾しません。
ただ残念ながらこれを明確に裏付ける資料がありません…。

この件ではF様とも相談しましたが、F様としては写真に写っているので中発は積んでいたというスタンスでしたし、模型として見る場合でも積んでいたほうが賑やかになるので、「中発を搭載していた」として制作することとします。

中発は第9号輸送艦制作時にも作っていますが、その資料の少なさに苦労しました。今回は手元に古いパーツしかなかったので、全体的に手を加えました。

単なる平面だった舷側には上端のラインが出るように削り込むとともに、板厚も薄くしました。艦首扉はプラ板製に交換。操舵部の甲板は前に1mm延長し、一段上がる甲板を0.3mmプラバンで表現し、その上に舵輪、シールド、リールなどを設置しました。
けっこう手がかかってます(笑)

艦の各所には救命浮標が設置されており、実艦写真でも位置が確認できます。
中央機銃台後ろは他艦では確認できますが、↓では明確に確認できません…。

模型では1mmプラ棒に0.5mmピンバイスで穴を開けて白と赤で塗りました。


さて、第19号もかなり形になってきました。
ぼちぼちジオラマベースに据え付けたいところですが、ジオラマには捕鯨船(キャッチャーボート)と運搬船も登場させるので、そちらの製作に移りたいと思います。
Posted at 2024/07/27 22:23:30 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味

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