いよいよ今月30日に迫ってきた「はやぶさ2」の打ち上げ。
今回も初号機のように、宇宙開発の歴史に名を残すような素晴らしい成果を上げてほしいものです。
そんな中、4年の長きにわたって中断していた「はやぶさ製作記」を再開したいと思います。
前回はここまで。
ですが、実はその後も少しだけ作業を続けていました。
サーマルブランケットの貼り付けです。

金色のくしゃくしゃした素材はいろいろな候補を考えましたが、なかなかいいものが見つかりませんでした。
例えばアルミホイルにイエローを塗るとか、チョコの金色の包み紙を使うとか。
でも、結局選択したのが、金色の折り紙を水に漬けて、裏面の紙が柔かくなったところで、指でこすって取ってしまことで、少し厚目の金箔のような素材が手に入ります。これを小さく切って、木工ボンドで地道に貼り付けていくというものです。
この方法は、手間はかかるものの、キラキラ感とくしゃくしゃ感が絶妙に両立し、サーマルブランケットらしさがしっかりと再現される素晴らしい方法だと思います。
(実はパクリですが)
4年前はこの作業の途中で止まっていました。
さて、本当の作業再開はここから。
まずはミディアムゲインアンテナの製作。

キットの形状を少し修正します。
ここで「はやぶさ製作記」おなじみ(?)のひとくちメモ。
はやぶさには3種類のアンテナが搭載されていました。
ハイゲイン(高利得)、ミディアムゲイン(中利得)、ローゲイン(低利得)の3種です。
さらに電波さえ届けばその電波のON・OFFでのみのやり取りでモールス信号のように情報交換ができる「1bit通信」も、あらかじめ用意されていました。(これが「迷子になったはやぶさ」を見つけることになった)
ハイはローに比べて、通信できる情報量が多いものの、アンテナから出るペンシルビームの角度が0.3~0.5度程度と非常に狭いというデメリットが有ります。この結果、ハイを使う際は、機体の方向をきっちりと地球に向けなければならないという課題が発生します。
ちなみにハイゲインアンテナの能力は最速で8kbps程度。
スマホの通信は150mbps。
メガとキロで1,000倍の違いがある上、150と8で約19倍。つまり約19,000倍の能力の違いがあるということです!
ミディアムゲインに至っては500bps程度。もう計算する気にもなりません(爆)
ただし、電源供給能力の違いもあるので、一概にどれがどうとは言えませんが。
閑話休題。
さらに本体の各部に小さな部品を付け、全体にサーマルブランケットを貼り付け、とりあえず今回はここまで。
これまでにできた部品たちをすべて取り付けてみたのが、こちらです。
完成目標は11月30日のはやぶさ2打ち上げ前!
仕事も忙しく、飲み会の予定もある中で、果たして目標までに完成させられるか…。
今回の作業についてはフォトギャラへ上げております。
興味のある方はどうぞ↓
はやぶさ製作記 その7
Posted at 2014/11/03 17:27:07 | |
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