ちょっと時期外れのタイトルで驚かれたかもしれません。
昔は年賀状というと、毎年数100通出すのが当たり前で、その数の多さで人脈を誇るようなところもありました。
私は生来の社交下手なので、多い時でも100通に行ったか行かないかですが。
また内容についても、当初は宛て先・文面とも手書き。
時代が下ってプリントゴッコなるものが出た時には、世間がこぞって使い出したものでした。
(我が家は使っていませんでした)
さらに時代が下るとPCが出現し、宛て先・文面とも印刷できるようになり、文面に至っては画像まで載せられるようになり、大変賑やかなものとなりました。
そうした中でも当時の私は「もらった人に喜んでもらえるように」と、写真入りの文面に、短くてもひと言を添えるよう努めていたものでした。
しかし、年を追うごとに虚礼廃止だのなんだのと適当な理由が付けられて、社内での年賀状交換が廃れ、メールやLINEの普及とともに友達との年賀状のやり取りが少なくなっていきました。
そして私も加齢とともに気力が減退し、それまで添えていたひと言をあまり書かなくなっていきました。
そんな中で迎えた今年の正月。
毎年のように届いた年賀状の中の一枚に、こんな一言が添えられていました。
「昨年、何年かぶりにビリヤードを再開しました」
実はこの人、私が結婚前に一緒によく遊んでいた友達です。
当時はお互いに彼女もおらず、「いろんなところに出て行って彼女を探そう!」とつるんで行動していました。
そして同じ趣味だったのがビリヤード。
名古屋市内にある老舗ビリヤード場に毎週のように通い、2~3時間プレイをしては夕飯を一緒に食べるというのが日常でした。
そうこうしているうちに私はハモン様を見つけて結婚し、そのうちに彼とも徐々に疎遠になっていってしまいました。
その後は年賀状のやり取りが時々あるという程度。
もう二度と会うことはないのかな…などと考えていました。
実は今回、彼には年賀状を出していませんでした。
しかし、その年賀状のひと言。
明らかに私個人に宛てたひと言。
ちょうど昨年末、私も10年ぶりくらいにビリヤードをやったばかりのところでした。
返答にはその旨に加え「連絡をください」と書いて、電話番号も添えました。
果たして連絡は来るだろうか…。
3日経ち1週間経っても連絡はありません。
やはりダメか…。
そう思っていた1月15日夜、メールの着信音が。
こんな時間に誰だろう?と思って見てみると、年賀状の彼でした!
本当に驚くとともに、ものすごく嬉しくなりました♪
早速お互いの近況報告をするとともに、念願のビリヤードの約束。
そして今日、ついに再会を果たしました。
場所は彼が最近通っているビリヤード場。
10数年ぶりに会う割には、お互い多少歳を食ったものの、当時とあまり変わっていませんでした。
早速ゲーム。
プレースタイルもお互い、当時とあまり変わっていないという印象。
時々交わす他愛のない会話も、長いブランクを感じさせないほど、変に力の入っていないものでした。
そうそう、当時もこんな感じだったな…。
口には出さずともお互いにそう感じていたのでは。
3時間のゲームはあっという間に終わってしまいました。
そして。
彼
「まだ時間ある?」
ザク違
「うん、あるよ」
彼
「じゃあ、ちょっとお茶のみに行こうか」
こちらから声をかけようかと思っていたら、先を越されてしまいました(笑)
近所の喫茶店を探し、しばし歓談。
普段の生活や趣味の話、あとは老眼が進んだなど、いろんな話題で盛り上がり、そしてまたビリヤードをやろうという約束を交わしました。
近年では年賀状文化自体が廃れつつあり、私の部下などは「年賀状は一枚も書かない」とも言っていました。
その話をした時は「そういう時代なのかな」と思っていましたが、小さなきっかけから今回のようなことになることもあるものですね。
年賀状の威力に驚いたお正月でした。
Posted at 2017/01/28 23:38:39 | |
もろもろ | 日記