ほぼ毎日のように晩酌するザクとは違う。
春~秋はビール(第3)を、冬は日本酒または焼酎を飲みます。
日本酒はやはりぐい呑み。
20数年前に買った備前焼をずっと使っていました。
が、つい先日ハモン様が割ってしまったとのこと。
仕方ない、買いに行くか♪
(なぜか嬉しいザクとは違う)
高速を飛ばして岡山へ。
現地到着はお昼頃だったので、まずは腹ごしらえ。
備前市日生では「カキオコ」が美味しいとのこと。
知らない…
行ってみるとカキオコの店があちこちにいっぱいあります。
しかもどの店も10数人くらいの行列が。
こんな小さな町(失礼)でもこんなに賑わっているということは、さぞ美味しいのだろう。
そう考え、適当な店へ。

カキオコとは牡蠣のたくさん入ったお好み焼きのこと。
これ、めっちゃ美味いっす!
パクパク食べちゃいました♪
そして伊部へ。
JR伊部駅に駐車し、駅舎に併設されている「備前伝統産業会館」に入ると観光ボランティアガイドの方がいらっしゃったので、案内をお願いしました。
まずは近くの公園に設置してある町並み案内板で概略の説明を受け、次に「桃蹊堂」へ向かいます。

こちらではバックヤードまで見せてもらえました。
古来から作られ続ける備前焼。
備前(伊部)で採れる土は鉄分が多く、釉薬を使わずに焼くため、土そのものの風合いが侘び寂を感じさせます。
ガイドさん曰く、土はまだまだ豊富にあるものの、焼くためのアカマツは1回焼くのに10本くらいの束を数十束使うそうで、減少の一途にあるそうです。
植林とかしてないのかな…

こちらは登り窯。
一番手前に薪を入れ、登り方向に窯が連なっている構造。
最も手前側に入れるものが、売り物にするためのものになるのだそうです。
内部の温度は1,300度。
慣れた陶芸家は、火の色を見ただけで温度が分かり、それによって火加減を調整するのだそうです。
焼成期間は約2週間。
その間、陶芸家は火の管理をします。
1,300度を維持しなければならないのは最初の一昼夜だそうで、その間は窯に付きっ切りになるそうです。
高齢の方が多いと思われるので、大変ですね。

土に水を含ませる水槽。
3つありますが、それぞれ土の種類や細かさなどを分けるために使うのだそうです。

工房の様子まで見せてもらえました。
そんな説明を他にもたくさんきかせてもらい、ガイドは終了。
そしていよいよぐい呑みの購入です。

町には旧街道に沿って、たくさんの販売店が並んでいます。
自宅近くに「せともの」で有名な瀬戸市がありますが、瀬戸は工房や窯と販売所が離れています。
しかし備前は販売店の裏に窯などがあります。
そうした町並みはいかにも「焼き物のまち」という感じになりますね~
徒歩での町歩き、楽しい♪
販売店ではそれぞれ異なる陶芸家が作ったものが売られているので、店を回れば回るほど迷ってしまいます。
でも結局選んだのはガイドさんに最初に案内された「桃蹊堂」さん。
こちらは備前藩主より「六姓窯元」の1人として認められた方の末裔がご当主をなさっています。
ハモン様の分とお土産を含めていくつか購入し、備前焼購入ツアー終了。
わずか半日ではとても歩ききれず、「まだもっと歩きたいのに…」と後ろ髪を引かれながら、神戸のホテルへ向かいます。
ホテルでは備前で買った日本酒を備前で買ったぐい飲みで呑みながら、神戸で買った明石焼きを食べる♪

うんまいっ!
翌日は帰り道に京都へ立ち寄りました。
行き先は源光庵。
以前に一度立ち寄ったことがありますが、それまで好きだった竜安寺を抜き、私の中では京都No1のスポットです。
少し雪をかぶった風景もまた、いとをかし。
充実した二日間。
伊部と京都。
帰ってからすぐに「また訪れたい」と思わせてくれるほど、魅力的な場所でした。
Posted at 2018/01/20 22:00:53 | |
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