いよいよGW本番突入。
我社は今のところ在宅勤務を行っていないので、貴重な模型製作時間となります。
まずは艦首付近の追加工作です。

アンカーチェーン周りに4つのチェーンストッパー(航海時にアンカーチェーンを固定し、不意の緩みを防止するための装置)を設置しました。
またボラードも設置します。
軍艦雑記帳によると駆逐艦用は直径350mmとあり、これを1/700にすると0.5mmとなります。

しかしこの寸法がボラードの胴部なのか、それより少し大きな頂部なのか不明です。
試しに両方作ってみましたが、頂部を0.5mmとしたもののほうがしっくりきたので、そちらを採用しました。
なお高さについては、みん友の渥美格之進さんからの情報で以下のサイトの数値を参考にし、極力その通りの寸法になるよう作ってみました。
http://adlersnest.shop-pro.jp/?pid=19155043
格さん「この会社の記述を信用すると 高さ(H)は1/700で0.65mmとのことなので実物で45.5cmになります。」
格さん、貴重な情報提供ありがとうございました。
次は船首楼甲板の後ろ。

ここの左舷側には洗い場があるので、プラペーパーで表現します。
ちなみにこの洗い場はいわゆる洗濯場ではなく、洗面や食器を洗うための場所なのだそうです。
洗い場の反対舷には一部リノリウム張りの場所があります。
元資料は甲板敷物図ですが、なぜここだけリノリウムなのか。
このスペースの舷側にはちょうど舷梯が付き、艦中央側には艦橋への入口があります。
つまり司令などがこの艦に乗ってきた時の通路となるので、鉄ではなくリノリウムにしたのではないでしょうか…。
しかしこれは根拠のない推定。
どなたかご存じの方がいらっしゃったらご教示ください。
艦橋のディテール工作に移ります。
頂部にある防空指揮所には2.5m測距儀が設置されていました。測距儀本体はヤマシタホビーの小艦艇装備品セットに入っているものを使いますが、操作フラットは自作が必要です。

図面に合わせた直径で伸ばしランナーの根本をスライスし、そこへデザインナイフでラインを入れます。
支柱は1mmプラ棒から作りました。
先程作った測距儀を始め、各種光学装置などを防空指揮所へ配置します。

なお、指揮所の甲板は一枚物ではなく、測距儀が立っているあたりから後方が一段下がっています。
これは図面や実艦の写真からも確認できます。
羅針艦橋やその下の構造物に、図面を参考にしながら様々なパーツを取り付けます。

徐々に艦橋らしさが感じられるようになり、モチベーションも上がります♪
防空指揮所後端には22号電探が設置されていたので、その架台を作ります。

架台には軽目穴が空いていましたが、あまりにも小さなパーツなので、ピンバイスで穴を貫通させることが困難です。
仕方なく針の先で凹みを付けるだけにしました。
羅針艦橋前の機銃台周りにブルワークを設けつつ、両サイドに打殻弾薬置場を設置します。いずれもプラペーパー製です。

艦橋の工作はあと少しで終わります。
前回試作した海面に、波しぶきの表現としてプラバンの削りカスを付けてみました。

また艦首によって切り裂かれて立ち上がった波に木工ボンドを塗ることで透明度を落とし、水らしさを表現してみました。
しかしそもそも全体のクオリティが低いと感じているので、試作2号に移ります。
Posted at 2020/05/02 18:19:29 | |
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