約5ヶ月半にわたった駆逐艦竹の製作。
実は7月12日深夜についに、ようやく、やっとこさ、完成しました。
本来なら完成報告ブログを上げるべきですが、制作記録を残す意味でまずはそれまでの過程を3回に分けてアップしたいと思います。
ジオラマベースとなる海面の製作は既に5回の試作を経ていますが、なかなか納得の行くものができていません。しかしさすがにもう終わりにしたい。そういうつもりで6回目に本番のつもりで作ったのがこちら↓
それでもなお画像に示すようにまだまだ納得の行かない部分が見られました。
徐々に嫌になってきていますが、少しでも満足度を高めるため、泣きながらもう一度チャレンジすることにしました。
そして7度目の製作。
これまでの度重なる試作と失敗を思い起こしながら、今度こそ最後という心意気でベースに粘土を塗りつけます。
乾燥後、ヒケや割れはパテで修正します。
しかし。

やはりそれでも納得が行きませんでした。
最初の画像に示した課題のうち「舷側白波の外に波は発生しない」はクリアしていますが、他の部分は改善が見られません。
ここで参考にしたのがこちら↓

アメリカ駆逐艦アレンMサムナーです。
これ以外の画像も含めて今一度よくよく再検討した結果、分かったのは3点。
◆艦首によって切り裂かれた海水はその少し後ろに落ち、そこまでは波などは発生しない
◆舷側周囲に発生する波は「一面水色でその外縁部のみ白くなる」というわけではなく、全体的にランダムな白波のラインが入ったようになる
◆白波が立って海水が回乱されているエリアは水色になるのではなく、エメラルドグリーンのような色になる
こりゃ8回目に突入か…?
でもヘタレモデラー的には流石に全くのやり直しとして8回目の製作をするのはしんどかったので、6作目をリメイクすることにしました。
石粉粘土製なので、ある程度の修正は効きます。

まずは問題点の部分を削ります。その部分は高さが不足するので、上からラッカーパテを盛り付けます。
硬化後はヤスリで形状を整えました。
なお艦は右回頭中の姿を表現するため、左舷側に5度傾けて設置します。
このため右舷側に1mmプラバンを敷いてあります。
魚雷を発射するときにはいわゆる「腹打ち」を避けるため、回頭により艦体を敵艦に向けて傾けるようにしていたようです。ただ旧海軍による魚雷射法などの資料も見ましたが、何度くらい傾けることとされていたのかの資料は見つかりませんでした。
今回は電飾も行います。
100均置き時計から取り出した回路にLEDを接続し、ボタン電池につなげる線をはんだ付けしました。
そして電飾ユニットをジオラマベースに設置。

電池ボックスは作らず、前回のムサイ型輸送艦ジオラマ同様、ダブルクリップで電池を固定する「なんちゃって電池ボックス」を採用しています(笑)
無論、その時同様点滅する仕様です。
これを使って点滅させるのは、竹の近くに立つ水柱。
実際の点滅の様子は完成ブログにてご覧いただくとしましょう。
今しばらくお待ち下さい。
既に艦橋や煙突などの大きなユニットは概成しており、ジオラマベースの目処が立ったので、いよいよ艦体をベースに据え付けて細部の工作に移ります。

故障舵復旧装置はその存在を全く知りませんでしたが、解体中の涼月の写真に写っており「なぜこんな所にリールがあるのか」と思っていましたが、実はローラーだと分かりました。
松型駆逐艦への装備があったかどうか不明ですが、あっても不思議でないと考えて設置しました。

1/700の場合、スパンウォーターや洗い場を正確に再現している作品は意外と少ないように思います。
特に洗い場の枠まで作っている事例は、私は見たことがありません。
このあと洗い場内に水栓も設置しました。
1/700で水栓まで作ったのはかなり珍しいと思われます(笑)
Posted at 2020/07/14 17:51:31 | |
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