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ザクとは違うのブログ一覧

2022年10月03日 イイね!

第9号輸送艦製作記(主砲フラット、艙口などの製作)

このところ旅行づいているので今回もあまり進んでいません。

1番主砲周囲の操作フラットは以前に床板部分を作成しましたが、甲板に設置する際のディテールを追加します。実艦はこんな様子。

両サイドの鉄板は0.3mmプラバンで表現します。


前面の波除けはプラペーパーで作り、道具箱と思われるものはプラバンの細切れを付けました。若干大きすぎたかな…。実艦写真ではその脇にリベットと思われるものが見られるので、伸ばしランナーでそれらしく付けてみました。


またフラット後部は松型駆逐艦の例を参考に、極細切りプラペーパーで横桟を付けました。


次に手掛けたのが艙口。
2箇所あるうちの1箇所は開放状態で作りましたが、もう1箇所はこれから開けるという状態とします。この部分の詳細な構造は図面ではよく分からないので、先日遊就館に行ったついでに南極観測船宗谷と病院船氷川丸を見学し、現物の写真を撮ってきました。



しかしいずれもカバーが掛けれらているため、蓋部がどのような材質でどのような構造になっているか不明です。そこで参考にしたのがこちら↓


また「船の科学」1954年9月号の記事にこんな表記を見つけました。


これらのことから、ハッチボードの材質は木で、船体中央の線に向けて細長い板が何本か渡されている作りであることを突き止めることが出来ました。
そしてプラバンなどで製作。


次に取り掛かったのは艦尾に延びる運搬軌条です。
「日本の軍艦別巻図面」を参考に、片舷4本ずつのラインをデザインナイフで入れます。


軌条の高さは0.2~0.3mmくらいと思われるのですが、これをプラペーパーで作ると直線性が確保しづらいのではないかと心配になりました。そこでエッチングパーツのランナー(?)部を細く切って使ってはどうかと考えました。

右がジョーワールド、左が海魂のものですが、海魂のほうが少し薄いので使うとしたらこちらになりますが、切った際に丸まってしまうため、これを戻そうとすると微妙なラインの崩れが残ってしまいます。
結局この方法は厳しいのではないかと思われました。
やむを得ず極細に切ったプラペーパーを切れ込みに沿って丁寧に据え付けていきます。
と、待てよ、実艦写真のチェックがまだ終わってないぞ。
そう思って見てみると…


あれ?
手元にはもう一つの図面「日本海軍艦艇図面集」のものもあるので、両方をチェック。


ダメだこりゃ…orz
既に右舷側3本まで施工しましたが、内側2本は削り取り、誤って引いてしまったデザインナイフのラインはパテ埋めし、その上からもう一度滑り止め甲板の鋲をデザインナイフで一つ一つ彫り込んで行かなければなりません。
こんなことじゃ、年内完成どころか永久に完成しません…OTL
Posted at 2022/10/03 22:59:01 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2022年10月01日 イイね!

入社30周年旅行(ダークツーリズムその2)

ダークツーリズムその2は遊就館です。
遊就館は靖国神社内にある戦争博物館のこと。
建物の手前には兵隊とともに戦争に従事した軍馬や軍犬たちの供養碑も置かれています。

そして遊就館はこちら↓

大変立派な建物です。
館内には太平洋戦争関係に限らず、明治維新以降に日本が関わった戦争全てについての展示がされています。

玄関ホールには零戦52型の実機が展示されています。

私が訪れる1週間前には零戦の前にある扉を開放して正面から見ることも出来ました。残念…。
他にも当時のSLや野砲などが展示されており、こちら(無料ゾーン)については撮影可能。しかし有料ゾーンに入ると予科練平和祈念館と同様、撮影禁止です。

大きな建物の1階2階の全フロアを使っての展示なので、情報量はものすごいです。
その全てをきちんと見ようとするととても1日では足りないくらい。なので私のメインターゲットである太平洋戦争以外は基本スルーです(笑)

日露戦争のコーナーでは日本勝利を伝える各国のニュースが掲示されていますが、いずれも日本の戦果を激賞し、米に至ってはいずれ世界一になるだろうとまで言っていたのには驚きました。これを知った日本の指導者たちはきっと有頂天になったことでしょう。

しかしその後展示を見進めるうちに徐々に違和感が沸いてきました。

満州国の成立(五族協和)について触れた展示については、その経緯に日本が関わっていたという事実が表現されておらず、あたかもその地域の人達が自ら建国したかのような表現でした。
また日中戦争における盧溝橋事件では、中国側から銃撃があったとの記載がありましたが、膨大な資料(史料)を徹底的に調べ上げることで有名な半藤一利の調査では最初の発砲がどちらからだったのかはっきりしていません。
日米開戦前にアメリカから示された通称ハル・ノートについては、「米政府はハル4原則をくりかえすだけ、もともと日本の妥協案による日米間の合意達成は難しかった」「ハル・ノートの内容は日米間の全ての案件について過去半年間の交渉を無意味にするような過酷かつ高圧的な内容だった」などとあり、あたかも日本は自己中心的でない適切な外交交渉を行ったかのような表記が見られました。
また太平洋戦争緒戦の展示では、米軍のアジア戦略拠点を「駆逐」と表記したり、ビルマ作戦では「英軍を駆逐掃討」と表記してありました。駆逐というのは「害虫駆除」と似たニュアンスを感じます。
同様に蘭印攻略の展示では「日本人が軍規を遵守しインドネシア人と一体となってインドネシアの発展に尽くした」とありましたが、果たして現場はその通りだったでしょうか。
昭和20年の展示では「本土決戦」などの言葉が踊るばかりで、戦争終結に向けた努力は、東郷外相が17年の年頭訓示での終戦工作研究を命じたこと、吉田茂が近衛文麿をスイスに派遣し和平工作したことなどが書かれ、しかし和平の意思のない米国によりポツダム宣言に至ったという書き方でした。

これらの展示から感じたのは、「日本は正しい、欧米は間違っている」というスタンス。
欧米が日本の言うことを聞いていれば、アジア各国は日本とともに幸せな時代を迎えることが出来たし、民間人を巻き込んで300万人もの人々が亡くなってしまうような大殺戮をされることはなかったのだという考え方が根底に潜んでいるようにしか思えません。
果たしてそうでしょうか。

このテーマを論じようとするとブログが20本くらい書けそうなくらい勉強しました。
しかしここではそこまで書きません。
ただ間違いなく言えるのは「日本は戦うべきでない相手と無思慮な戦争を起こした結果、敵味方を問わず罪のない人々の膨大な犠牲を払った」ということです。
戦争は誤った行為であることなど、子供でも知っています。「正しい戦争」などあり得ません。そんな当たり前のことを遊就館の展示を考えた学芸員などの方々はどう認識しているのか。私にはよく分かりません。

展示の最後の方はやはり特攻に関するものでした。
予科練平和祈念館同様、兵士たちの遺書遺品やその家族の手紙などが数多く展示されています。そのうちの一つのエピソード。

特攻隊員に命ぜられた夫に対して、妻は「私達がいては後顧の憂いになり、思う存分の活躍が出来ないでしょう」と手紙を書き、幼い子どもと2人で入水自殺した

誤った判断が行われたからこそ、このようなことが起きてしまったのではないでしょうか。
そうしたことへの反省のために遊就館のような施設があるのではないでしょうか。
単に「戦争で亡くなった人たちを顕彰し慰撫する」だけではないのではないでしょうか。
そんなことを思いました。

重たい話が続いてしまいましたが、実は遊就館に行った大きな目的の一つに、展示されている「8cm単装高角砲」の撮影がありました。
館内でもそれらが置かれたスペースは撮影可能とされているので、思う存分シャッターを切りまくりました。(モデラー目線でスミマセン)






ここで得た情報は今後の模型製作の参考にさせていただきます!
と言いながら、最近全然製作活動が捗っていませんが…orz

当日撮影した様々な兵器や遺品などの写真はフォトアルバムに収めました。
興味のある方は御覧ください。
遊就館
Posted at 2022/10/01 22:04:57 | コメント(1) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2022年10月01日 イイね!

入社30周年旅行(ダークツーリズムその1)

昨年度で入社30周年となったので、会社から旅行で使えるポイントがもらえました。せっかくなので行きたいと思っていた場所を、9月の三連休1つ目にいくつか巡ってみようと考えました。
テーマは4つ。ダークツーリズム、宇宙、城跡、そしてキャンプです。

本ブログはダークツーリズムに触れます。
ダークツーリズムとは、被災地や戦跡など、人の死や暴力などのあった現場を訪問するものです。最初に訪れたのは茨城県の霞ヶ浦近くに建つ「予科練平和記念館」。

予科練とは海軍の飛行機乗りになるための学校です。ここは昭和の初め頃に建設され、多くの若者が入隊しました。入試倍率は驚きの70倍以上!
志望理由は、当初は「安定した生活のため」でしたが、次第に「お国のため」になったのだそうです。
入隊時はご近所総出で盛大な壮行会が開かれました。桜に錨の金の7つボタンは皆の憧れで、後の大量採用に繋がっていきます。
勉強は英語理科漢文などに加え陸戦、砲術、短艇、銃剣術も。月曜日の1時間目の精神講話から始まり、数学理科は今の大学並みの内容だったそうです。
飛行適性判断は人相手相でも行われていたというのは驚きでした。なんでも山本五十六の方針だとか。いかにも非科学的な日本らしいですね(苦笑)
勉学が終わった後の就寝はハンモック。実物が展示されていたので触ってみましたが、かなりゴワゴワ。決して寝心地は良くなかったでしょう。
昭和18年後半から入隊が飛躍的に増えましたが、物資不足で訓練もできず飛行機もないため、多くの人は訓練中に終戦を迎えました。

展示室はいくつもの部屋に別れており、最初の方は予科練と戦争の歴史的経過を示しています。
小さな部屋でのビデオ上映では、正面の壁だけでなく天井にもモニターがあり、空襲の様を映し出す際は天井モニターに米軍機が映り、それらから爆弾が落とされ正面のモニターで次々と爆発する様子が映されます。立体的なディスプレイは本当に空襲の現場に居るような印象を受けました。
後半は特攻中心に切り替わり、訓練生の悲壮な決意や家族の思いが綴られた手紙などが展示されます。その中の1つ。

「十二郎は子として親を思う点で人に負けぬと考えるが、しかしそれ以上に国を思っている」

親の思い、子の思いを考えると胸が張り裂けそうです。
予科練卒業生には最初の特攻隊編成者・大西瀧治郎も含まれます。先輩が後輩に死ねと命じる。まさに狂気の沙汰…。
展示を見終わったロビーの片隅に戦艦大和の模型が展示されていましたが、特攻の悲惨さの後では巨大な主砲を持つ戦艦は「勇ましい」「かっこいい」などのイメージを持つので、あまり適切では無い気がします。

建物の外には人間魚雷回天も展示されています。

予科練は飛行機乗りでは?と思いましたが、戦争後半の飛行機不足の頃は飛行機以外の特攻兵器の訓練も行ったのだそうです。

予科練は全国各地に作られました。
三沢、土浦、霞ヶ浦、横須賀、小松、清水、三重、奈良、高野山、滋賀、宝塚、西宮、倉敷、美保、浦戸、松山、宇和島、岩国、福岡、小富士、鹿児島
(整備予科練・洲崎、藤沢、岡崎、人吉、串良、垂水、鹿屋)
皆さんのお住まいの近くにもあったでしょうか。そこには悲惨な歴史が残されているでしょうね。


館内の展示は大変貴重なものばかりで、数も相当な規模でした。
説明も分かりやすく、展示方針も明確で、ディスプレイも工夫が凝らしてあり、学芸員の方々の努力が垣間見える気がしました。
ただ唯一残念だったのは、館内展示物の撮影が一切不可とされていたこと。
不可であるのは、個人情報の保護という観点と、フラッシュの光による展示物の劣化対策の二つではないかと思われます。
太平洋戦争や大東亜戦争と呼ばれるものが終わってから既に80年近くが経過し、当時を知る人々はどんどん少なくなって、いずれ居なくなってしまうでしょう。本来なら実際の現場を体験した人たちから話を聞く方が心への響き方が違いますが、それが出来ないならば、予科練平和記念館などのような施設を通して伝えていくしかありません。
ただ残念ながらここまで来られる人は限られています。
ならばSNSなどを通じての発信を行うことでボーダーレスに伝えていくことが出来るのではないかと。予科練生の遺品や手紙などの実物を見ることが出来なくても、その画像を見るだけでも伝わるものがあるはずです。
個人情報の漏洩や展示物の劣化は避けるべきなので、そうしたことへの配慮を行う前提で展示物の撮影及びSNSでの発信を認めてもらうことが出来れば、より多くの人たちに戦争の悲惨さや戦争指導者たちの愚かさなどが伝わり、より多くの人たちに同じ過ちを繰り返さないという意識を持ってもらえるのではないでしょうか。
むしろそうすることが亡くなっていった方々に私たちができることではないでしょうか。

ロシアのウクライナ侵攻を含め、世界では争いごとが絶えません。それらの現場では報道されない悲惨な事実が多く起こっていることでしょう。そういう今だからこそ、こうした施設はより重要になってきているのではないかと思います。
Posted at 2022/10/01 21:31:25 | コメント(2) | ダークツーリズム | 旅行/地域

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「重巡鳥海の製作(船体の修正その4) http://cvw.jp/b/488285/48472648/
何シテル?   06/07 13:55
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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